今日も皆さんと一緒に発達障害等に関する学びや情報交換の場所なることを願って投稿させて頂きます。
今日のトピックは「放課後デイサービスの料金」についてです。
発達障害の子どもが放課後や長期休暇をどこで過ごしたらいいんだろう、、
コミュニケーションがうまく取れず友達となじめないので学童保育は向かないし、、と悩んだことはありませんか?
学校の次に長時間過ごす場所なので、この時間をどこで誰とどう過ごすかはとても大切です。
その点、子ども一人一人に適したサポートをしてもらうのにおすすめなのが放課後デイサービスです。
放課後デイサービスって耳にしたことがあるけれど、利用料金は一体いくらかかるの?学童との違いは?近くにたくさんあるけどどうやって選べばいいの?申し込みの仕方は?
この記事では、そんな疑問にお答えします。
目次
気になる!放課後デイサービスの利用料金
放課後デイサービスとは
障害のある6-18歳までの子が通う福祉サービス。
放課後や週末、夏休みや冬休みなどの長期休暇などに利用できる。
平日は下校時から6時ごろまで、土曜日は朝から夕方まで開けているところが多い。
「障害児の学童保育」とも言われている放課後デイサービス。
厚生省が2019年度に行った調査によると、全国にあるサービス事業所は約1万3500カ所で、年々増加しています。
それだけ需要が大きいということですね。
放課後デイサービスの活動は、
- 自立支援と日常生活の充実のための活動
- 創作活動
- 地域交流の機会の提供
- 余暇の提供
など多岐にわたります。
放課後デイサービスっていくらかかるの?
それでは、早速気になる放課後デイサービスの利用料金を見てみましょう。
利用料金は自治体によって決まっていて、全国一律ではありません。
利用者の自己負担額は1割で自治体負担が9割となっています。
一回の利用料金は700円から1200円くらいになります。
また、負担上限月額を超えた分は請求されないことになっています。
負担上限月額をまとめた表はこちらです。
区分 | 世帯収入 | 負担上限月額 |
生活保護 | 生活保護受給世帯 | 0円 |
低所得 | 市町村民税非課税世帯 | 0円 |
一般1 | 市町村民税課税世帯(所得割28万円未満※) | 4,600円 |
一般2 | 上記以外 | 37,200円 |
例えば、一般1のご家庭が一回1200円の放課後デイサービスを月15回利用したとすると、
1200円×15回=18,000円ですが、負担上限額があるので、月4,600円になります。
23日が最大日数です。
学童との違いは?
「障害児の学童保育」と言われている放課後デイサービスですが、学童と放課後デイサービスには具体的にどんな違いがあるのでしょうか?
規模
学童は、定員が60名ほどなのに対して、放課後デイサービスは10人ほどの小さな規模になります。
定員10人に対してスタッフが2-3人います。
規模が小さいため、スタッフの目が行き届きやすいですし、サポートが手厚いです。
小集団の中で社会性やコミュニケーションスキルを身に着けていくことができるんですね。
対象
学童は小学生が対象ですが、放課後デイサービスは障害を持った小学一年生から高校三年生が対象です。
放課後デイサービスの利用には障害児通所支援の受給者証の取得が必要です。
この受給証は、発達障害、身体障害、精神障害、知的障害の子どもだけでなく、いわゆるグレーゾーンの子も取得できます。
また、放課後デイサービスのサポートの対象は子どもだけはありません。保護者へのサポートも含まれています。
保護者とよいコミュニケーションを取りながら、療育を進めていくことになります。
活動内容
学童は、子どもたちが放課後の居場所として利用するところで、自由に遊んだり宿題したりすることができます。
自由度が高いんですね。
一方、放課後デイサービスでは、子どもの特性や症状に合わせて個別支援計画を立てた上で療育を行います。
学習指導やSSTなどを行っている事業所もあります。
こちらのツイートでも学童と放課後デイサービスの違いがまとめられています。
併用も可能
このように、違いがたくさんある学童と放課後デイサービスですが、併用も可能です。
お住いの自治体に届け出をすれば、対応してもらえます。
また、複数の放課後デイサービスを併用することもできますよ。
ただし、その場合は利用日数を合算した日数が、受給者証に記載されている上限日数を超えないようにしてください。
ご家庭の状況や、事業所の空き具合に合わせて併用するかどうか考えましょう。
選ぶ時のポイントは?
放課後デイサービスの事業者数は年々増加していますが、中にはサービスの質が低い事業者があることも問題になっています。大切な子どもを安心して預けられるところを選びたいですよね。
どのように選べばいいか、チェックポイントを見てみましょう。
送迎・利用時間
両親共働き家庭の場合、
- 送迎付き
- 土日祝日も利用できる
- 延長できたり、夜遅い時間まで預かってくれる
そのようなサービスがあるところはとても助かりますよね。
自宅や学校からの距離や通いやすさもチェックしましょう。
療育内容
放課後デイサービス、とひとくくりに言っても、その支援プログラムは事業所によって大きく異なります。
療育内容
- 学習型:勉強や宿題をし、学習意欲を高める
- 運動型:ダンス、器械運動、鉄棒、プールなどスポーツ系
- 音楽型:リトミックや楽器、歌など
- IT型:プログラミングやゲームなど
- 工作型:工作や絵画などアート系
療育内容については、以下の記事も参考にしてください。
子どもの障害の程度によっても、必要な支援内容が異なってくるので、それぞれの事業所がどんな療育内容を提供しているか確認してくださいね。
スタッフの雰囲気
スタッフの対応がどうかも、選ぶ際にも重視したいポイントです。
- スタッフの言葉遣い
- 子どもの対応の仕方
- 児童発達管理責任者や管理者の雰囲気
などを見学の際に確認するようにしましょう。
子どもや親の話を親身になって聞いてくれたり、的確なアドバイスをくれる、そういうスタッフのいる事業所を見つけたいですね。
子ども自身の意見
見学・体験会に子どもも一緒に行き、本人がどう思うかをぜひ尋ねてください。
保護者がいろいろな口コミを聞いたり、調べたりしていい事業所だ!と思っても、利用するのはこども本人です。
子ども自身の「行きたい!してみたい!」という意見を尊重したいですね。
申し込みの流れ
放課後デイサービスを利用したいと思ったら、どのように申し込んだらいいでしょうか?
自治体に相談する
まずはお住まいの自治体の福祉担当窓口に相談しましょう。
申し込みの手順や必要な書類をもらうことができます。
見学に行く
可能なら子どもも一緒に見学に行きましょう。
事業所によっては、体験を行っているところもあります。
施設の見学・療育内容の説明を聞くだけでなく、子どもの家庭での様子や目標、要望などを伝えましょう。
障害児支援利用計画案の作成
相談支援事業所で「障害児支援利用計画案」を作成してもらいます。
生活で困ったことがあるときや福祉サービスを利用するときに相談できる窓口。
自治体から指定された事業者で、無料で相談できる。
障害児支援利用計画案も無料で作成してもらえます。
(保護者が自分で作成することも可能です。)
受給者証発行申請
自治体に、障害児支援利用計画案を含む書類を提出します。
障害者手帳や医師の意見書などが必要です。
受給者証の交付
必要な調査や面接などを経て、交付が認められた場合は受給者証が交付されます。
申し込み
利用開始日や日数を事業所と相談し、契約します。
サービス内容も相談の上決定します。
これで、いよいよ放課後デイサービスの利用開始です!
・・・
こちらの動画では、放課後デイサービスを利用するための手続きなどが短くまとめられています。
詳細は各自治体によって異なる部分もあると思いますが、参考にどうぞご覧ください。
放課後デイサービス・アレッタについて
放課後デイサービス・アレッタでは、子供達の未来に選択肢が増えるように、そして本人が自分に自信が持て充実した日々が送れるお手伝いをさせて頂けることを目指しサービスを提供させていただいております。
神奈川県横浜市を中心に弘明寺・阪東橋で6つの事業所を開校中です。
詳しくは、アレッタHPをご覧ください。
まとめ
発達障害など障害のある子どもが通う放課後デイサービスの利用料金についてご紹介しました。
利用者は一割負担で、所得に応じて月額料金上限が決まっているので安心ですね。
学童との違いは、
- 小規模でスタッフの目が行き届きやすい
- 対象が小学生から高校生までで幅広い
- 親のサポートもしてもらえる
- 子ども一人一人に合わせた個別支援計画を立てた上で療育を行う
といった点です。
子どもの将来を見据えた自立支援や療育を受けられるのは嬉しいですね。
子どもに合った放課後デイサービスを選ぶことで、子どもと保護者双方が安心感をもって過ごせます。
情報収集や申し込みには時間がかかるので、なるべく早めに取り掛かり、ご家族に合った事業所を選ぶようにしましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。