今日も皆さんと一緒に発達障害等に関する学びや情報交換の場所なることを願って投稿させて頂きます。

今日のトピックは「男の子子育て」についてです。

「やんちゃで落ち着きがなくて、何回教えても同じことを繰り返す。男の子の育て方って難しい…」

そんなふうに感じていませんか?

実は、私たちママが男の子を育てにくいと感じるのは当然なのです。

なぜなら、ママと男の子の間には「大人と子ども」、「男と女」という2つの大きな違いがあるからです。

この記事では、この2つの違いを踏まえた、男の子の子育てが楽しくなる5つのコツをご紹介します。

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静江
この記事を読み終えたら、きっと今まで以上に息子さんが可愛く思えるはずです!
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浩二
それでは、一緒に見ていきましょう!


男の子の子育てが楽しくなる5つのコツ

「息子の遊びの相手が本当にハード…」
「何回も同じ注意を繰り返して本当にイライラする…」

このようなお悩みはありませんか?

可愛いわが子とはいえ、私たちママには理解できない行動が多くて疲れてしまうこともありますよね。

ここでは、そんなママたちに試してもらいたい5つのコツをご紹介します。

具体的には、以下のとおりです。

男の子の子育てが楽しくなる5つのコツ

・戦いごっこは時間とルールを決める
・納得いくまで同じ遊びに集中させてあげる
・積極的にお手伝いをさせてあげる
・手助けは求められてから
・100回教える覚悟を持つ

男の子に限らず、可愛いはずのわが子であっても子育てのイライラは尽きないもの。
そんなイライラとの付き合い方については、こちらの記事をご覧ください。

戦いごっこは時間とルールを決める

男の子の遊びといえば、なんといっても戦いごっこ。
憧れのヒーローになりきってはしゃぐ姿はなんとも可愛いものですよね。

ただし、その可愛さも敵役が自分となれば話は別。
無限に続く戦闘と容赦ない攻撃にヘトヘトになってしまうこともありますよね

https://twitter.com/foglots1242/status/1317664356759318532?s=19

そこで、戦いごっこは、事前に時間とルールを決めてやりましょう!
具体的には、次のようなルールを決めてしまいましょう!

戦いごっこで決めておきたいルール

・タイマーが鳴ったら終わり
・顔は攻撃しない
・武器は柔らかいものを使う
・武器は相手の近くでは振り回さない
・体の上でジャンプしない

こちらの動画では、新聞紙でできたやわらかい刀の作り方について解説されています。
ぜひご覧ください。

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静江
ちなみに、ぬいぐるみを敵にして、そのぬいぐるみを親子で協力して倒すという設定にすれば、親は攻撃されなくて済みますね。


戦いごっこは、男の子が成長する上でとても大切な役割を担っています。
具体的には、戦いごっこにより次のような能力が培われます。

戦いごっこにより培われる力

・協調性
・手加減の仕方
・想像力
・正義感
・優しさ

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浩二
男の子のヒーロー願望を満たしつつ、大人も楽しく戦いごっこができるといいですね!


納得いくまで同じ遊びに集中させてあげる

男の子の集中力に驚かされた経験はありませんか?

「息子がレゴ遊びを始めたら何を話しかけて無視されてしまう」

「何回も同じ絵本を読みたがる」


そんな経験もあるでしょう。

https://twitter.com/dadadawest/status/1428865594238009348?s=19

この集中力の高さも男の子の特徴です。

これだけ集中できるのなら、本人が納得いくまでとことん同じ遊びに集中させてあげましょう。

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浩二
親としては、一つできるようになったら、次のステップ、また次のステップと進めたくなりますが、そこは我慢です。

というのも、男の子は集中して一つの遊びに取り組むことにより、新たな発見や独創的なアイデアを思いつくことができるからです。

そして、自分の力による新たな発見やアイデアにより遊びを展開することで、達成感を得ることができるようになります。

そう考えると、親が途中で口をはさんでしまうのがあまり望ましくないことが理解できるのではないでしょうか?

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静江
もちろん、遊びが行き詰っているときなど親が手助けしたほうがスムーズに遊びが展開される場合もあります。

積極的にお手伝いをさせてあげる

「甘えん坊の息子だけど、将来は社会貢献のできる自立した男性になってほしい。」
そんなふうに思われるママも多いのではないでしょうか?

男の子の自立心・自己肯定感を育むためにも、積極的にお手伝いをさせてあげることがおススメです。

なぜなら、「自分は家族の中で活躍している」という実感の積み重ねが、やがて「自分は社会の中でも活躍できる」という自意識につながるからです。

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静江
お手伝いの内容は、ほんの些細なことでもかまいません。例えば、食器運びや、レタスちぎり、足のマッサージなどです。

そして、お手伝いができたら大げさなくらいに「ありがとう!」とほめてあげましょう。

このほめることにより、「もっとお手伝いしたい!」という気持ちを育むことにつながります。

こちらの動画では、お手伝い好きになる子どもの育て方について解説されています。

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浩二
毎日忙しい中でお手伝いをさせるのも一苦労だとは思いますが、少しずつでいいので試してみましょう!

手助けは求められてから

男の子は、とにかく目的まで一直線に猪突猛進

自分の力でやり遂げた!という達成感を欲しがる生き物です。

なので、手助けは求められるまで我慢しておきましょう

なぜなら、この達成感が「自分ならできる」という自信につながるからです。

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静江
親としては、わが子可愛さに色々手助けをしてしまいがちですが、ここはグッと我慢が必要ですね。

100回教える覚悟を持つ

「うちの息子は何回注意しても同じことを繰り返すなぁ…」

私たち親はこんなふうに思ってしまいがちですよね。

https://twitter.com/umimo25/status/1427476066076037125?s=19




ですが、男の子はそういうものです。

男の子は、いつでも冒険心真っ盛りで、求める結果に対して猪突猛進。

夢中になったら周りなんて全く見えていないものです。

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静江
目の前に面白いものがあったら普段から注意されていることも忘却の彼方なのです。
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浩二
「100回教えてできるようになったらラッキー」くらいの気持ちで接してみましょう!

男の子は宇宙人だと思うべし

「息子の行動が本当に理解できない。」
こんなお悩みを持つママも多いのではないでしょうか?



それもそのはず。
ママと男の子の間には、「大人と子ども」の違いだけでなく、「男と女」の違いもあるからです。

大人と子どもの違い

子どもって突発的な行動をしたり、自己中心的な言動をしますよね?
これは子どもは大人と違い、抽象的に考えたり他人の気持ちを理解する力が不十分だからです。

スイスの心理学者であるジャン・ピアジェが唱えた認知発達理論では、人間の認知やそれに基づく行動を4つの段階に分けています。

具体的には、以下のとおりです。

年齢発達段階特徴
0~2歳感覚運動期・五感により外界を認識する。
・目の前の物が隠れても消失したわけではないとわかるようになる。
2~7歳前操作期・イメージや直感による思考
・自己中心的
・想像と現実の混同
7~11歳具体的操作期・論理的思考ができる
・相手の気持ちを汲んだ行動ができる
・見た目に惑わされなくなる
11歳~形式的操作期・抽象的思考ができる

そして、それぞれの発達段階で特有の認知・行動があると説明されています。

例えば、前操作期までの子どもは他人の気持ちを理解することができないし、イメージで考えるために論理的な思考はできないとされています。

つまり、子どもは大人が無意識に「できて当然」と思ってしまいがちなことでも、できないことは多いのです。

そのため、どれだけわかりやすく説明しても理解できないこともあるし、お友達の気持ちも考えずにおもちゃを占領し続けてしまうこともあるでしょう。

そんなときは、イライラして怒鳴るのではなく、「この子はまだそういう発達段階にいるんだ」くらいの気持ちで接してあげましょう

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静江
もちろん、ダメなことはダメとしっかり教えることも大切です。

ピアジェの認知発達理論について詳しく知りたい方はこちらの動画が参考になります。
ぜひご覧ください。


男と女の違い

「男は視野が狭く、女は視野が広い」
「男は地図を読むのが得意で、女はおしゃべりが得意」

そんな話を聞いたことはありませんか?
これは、男と女では特定の状況での脳の使われ方が異なるためです。

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浩二
例えば、人間が会話をするとき、女性は右脳左脳の大脳半球の前後広い面積を駆使します。

しかし、男性は片方の大脳半球の前後わずかな部分しか使用しないことが分かっています。
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静江
このことから、女性が複数人でのおしゃべりを同時にこなすことに長けていることが分かるでしょう。

豆知識:男女で脳の働き方が異なる理由

男女の脳の働きの差が生まれる理由は、狩猟時代の名残だと言われています。

一般的に、男は狩り仕様、女は子育て仕様の脳になっています。

男は命がけで遠くの獲物を捕らえる必要があったし、家族を養うために「獲物を持ち帰ってなんぼ」の世界でした。
そのため、集中力が高い、地図の解読が得意、結果を求めるなどの特徴があります。

女は子どもを外敵から守るために群れの中の仲間と頻繁にコミュニケーションを取り、目の前の子どもの些細な変化に気づく必要がありました。
そのため、会話が上手、視野が広い、色や感情の変化に敏感などの特徴があります。

このように考えると、同じごっこ遊びでも、男の子は戦い、女の子はおままごとが多くなるのは自然なことですね。

こちらの動画は男女の脳の違いについて詳しく解説されています。
ぜひご覧ください。

宇宙人だと思って見守りましょう

このように、ママと男の子の間には「大人と子ども」、「男と女」の二重の壁があることが分かりました。

では、どうすればその二重の壁を乗り越えられるのでしょうか?

もう、「私は可愛くて面白い宇宙人を育てている」と思うようにしましょう!

なぜなら、「男と女」の違いは脳の働きの違いから生じるもので、いくら男の子を理解しようと努力しても結果が伴わずにストレスをためる可能性が高いからです。

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浩二
ママと男の子の間には「大人と子ども」、「男と女」の違いがあることを理解した上で、「宇宙人と楽しく暮らしている」くらいの気持ちで接してみてはいかがでしょうか?

発達障害が疑われる場合は専門機関に相談を

ママにとって宇宙人のような存在の男の子。
理解できなくてイライラすることもあるけれど、男の子ならではの可愛さ、面白さもありますよね

ただし、子どもの癇癪や感覚過敏がひどい場合は、発達障害者支援センターなどの発達障害の専門機関に相談してみるのも一つの手でしょう。

こちらの「発達障害情報・支援センター」のサイトで、最寄りの発達障害者支援センターの検索ができるので、参考にしてみてくださいね。

発達障害にはいろいろな類型がありますが、大まかにいうと得意なことと苦手なことが顕著であるという特徴があります。

発達障害の詳しい分類については、こちらの記事にまとまっているので、ぜひ参考にしてみてください!

放課後デイサービス・アレッタについて


わが子に発達障害があったとしても、子どもの個性を大切にしつつ、将来的には自立して社会生活を送ることができるようになってほしいですよね。

そのためには、子ども一人一人の発達の特性に合わせたサポートが必要になります。

具体的には、得意なことはどんどん伸ばしながら、苦手なことにもうまく付き合っていけるようにサポートすることが必要です。

そのうえで、日々の生活の中で「できた!」「誰かの役に立った!」という成功体験を積み重ねていくことで、自立心が養われることにつながります。

しかし、やはり保護者だけではなかなかうまくいかないですよね

そこで、放課後デイサービスの利用を検討してみましょう。

放課後デイサービスの詳細については、こちらの記事をご覧ください!



放課後デイサービス・アレッタでは、発達障害を持つ子どもたちの未来に選択肢が増えるように、子どもたちが自分に自信を持ち充実した日々が送れるようなお手伝いを目指しております。

そして、「自分の意思で行動する子」を育て、大人になった時に「自分でできる」と自信を持ち、安心して暮らすことができるよう創意工夫をしながらお手伝いをしていきます。

また、親御様の子育てのお悩みを私たちと共有していくことでご家庭でのストレス軽減の手伝いができることを目指しています。

詳しくは、アレッタのホームページをご覧ください!

まとめ

今回は、男の子の子育てが楽しくなる5つのコツ、そして[「ママは男の子を可愛い宇宙人だと思うべし」ということをご紹介しました。

今すぐ試せるコツとして、

  • 戦いごっこは時間とルールを決める
  • 納得いくまで同じ遊びに集中させてあげる
  • 積極的にお手伝いをさせてあげる
  • 手助けは求められてから
  • 100回教える覚悟を持つ

をご紹介しましたので、できる範囲から試してみてくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。