今日も皆さんと一緒に発達障害等に関する学びや情報交換の場所なることを願って投稿させて頂きます。
今日のトピックは「子育て 塗り絵」についてです。
子育てにおいて、塗り絵は子どもの感性を育む、とても良いツールです。また発達障害の特性のある子どもたちの成長過程を知るためにも有効だと言われています。
しかし、具体的にどのような効果があるのでしょうか?
今回の記事では、子育てにおける塗り絵の効果を4つご紹介します。
是非、親子で楽しくチャレンジしてみて下さいね。
目次
子育てにおける塗り絵の4つの効果
塗り絵には、集中力アップ、筆記具に慣れる、達成感を感じる、そしてコミュニケーションツールとして使える4つの効果があります。一つずつ解説していきますね。
集中力アップ
塗り始めると、作業に入り込み完成まで没頭。
その結果集中力や根気良くなることが期待できます。
子どもによっては途中で飽きてしまい、すぐやめてしまうこともあります。
その場合は、無理に強要しないであげて下さいね。
筆記具に慣れる
- 筆圧の感覚
- ペンの持ち替え
- ペン先の使い方など
筆記具の扱い方を身体で覚えることが可能です。指先の器用さは、モノに触った分だけ上がっていきます。
達成感を感じる
完成した時に得られる達成感は、楽しいや嬉しいといった気持ちにさせてくれます。ドーパミンの分泌が要因とされており、快感だけではなく、頭の回転の向上にも繋がると言われています。
もっとやってみたいな!
こう思う気持ちから次の塗り絵、もっと難しくて複雑な塗り絵に挑戦してみたいと思うようになります。塗り絵もどんどんと上手になっていきますよ。
コミュニケーションツール
仕上がった塗り絵を通じて「上手く塗れたね」、「綺麗な色だね」とお話しする絶好のチャンス。
上手く塗れない時も「お母さんはこの色がとっても好きだよ」などポジティブな声がけで、自信が持てるようにコミュニケーションを取ってみて下さいね。
塗り絵は2歳前後からチャレンジがおすすめ
2歳ごろからのチャレンジがおすすめです。初めは図形や線をなぞる程度の塗り絵から始めてみて、少しずつ複雑な塗り絵に挑戦してみましょう。
決まった色よりも好きな色で塗る
アニメのキャラクターや食べ物の場合、色が決まっていますよね。
子どもによっては自由気ままに塗ることもありますが、想像力を豊かにするためには、縛られた枠内で塗るよりも頭に思い描く通りに塗ってみることが大切です。
子どもの本来の力を伸ばす
「違う色はどうかな?」
「こんな風に塗るとどう見えるかな?」
このような好奇心は、子どもの行動力を高めるチャンスでもあります。
- 楽しいと感じる
- 実際にやってみて試してみる
- やってみた達成感を感じる
体験や経験は、子どもの学びを大きく伸ばします。是非積極的にチャレンジしてみください。
発達障害を抱える子どもたちの塗り絵
塗り絵は脳の活性化、前頭前野を活性化させるといわれています。また子どもたちにとって抵抗が少ない課題のため取り組みやすいことも特徴です。
発達段階を知る効果的な手段
例えば半年ごとに定点観測することで、表現力や想像力の発達過程を知ることが可能です。
過去の塗り絵と相対的に比較してみることで、上手に塗れるようになったことを実感。達成感を得ることも可能です。
絵を描くまでのステップ
発達障害の特性を持つ子どもの中には、絵を自分で描くことの意味が理解できない場合があります。
この時にまず活用できるのが塗り絵です。子どもが好きな食べ物や、乗り物などでスタートしてみましょう。
- 簡易的な塗り絵
- 線や点を描く
- 図形を描く
- 好きな果物を描く
このようにステップアップしていくきっかけになる可能性があります。
手先が不器用な子におすすめ
発達障害の特性を持つ子どもの中には、手先が不器用で上手くお絵描きができない場合もあります。
その場合は、持ちやすいクレヨンやクレパスを利用し塗り絵から初めてみることも有効です。
塗り絵は字を書くための初期ステップとして練習することが可能です。達成感を感じてもらいながら、楽しく始めてみましょう。
発達障害かも?と思ったらこちらの記事も是非参考にして下さい。
アレッタでの支援
アレッタでは、子どもの明るい未来のために支援しています。発達障害かな?と少しでも不安がある場合はお気軽にご相談ください。
塗り絵の注意点
塗り絵は非常に効果的な反面、遊び方を間違えるとデメリットもあります。子どもたちを正しく見守り、塗り絵を楽しんでくださいね。
口の出し過ぎはNG
塗り絵を見ていると、ついつい「ここはこの色でどうかな?」とか、「りんごは赤色だったよね。」など大人の主観的意見を投げかけてしまいがちです。
大切なことは子どもの想像力と自己肯定感です。好きな色を思うままに描いてもらうことが重要だといわれています。
そして完成した塗り絵は、とにかく褒める!はみ出しも関係ありません。
子どもたちは褒められることで自分は出来るんだ!という自信につながり、興味が増え、上達していきます。
目を離さない
周りに小さい兄弟がいる場合や、外出先の塗り絵コーナーなどで楽しむ場合は、目を離さないように注意が必要です。
クレヨンやクレパスはすぐに落ちたり、飛んでいくことも。
小さい子どもたちの口に入らないような配慮も塗り絵を楽しむコツです。
強要はしない
いくら塗り絵が効果的とはいえ、子どもたち本人が楽しくなければ意味がありません。
子どもにも得意不得意、興味が強い弱いがあります。塗り絵に興味が持てなくても、他のことに大きな興味がある場合もたくさんあります。
そんな時は強要せずに、やりたいことに焦点を当ててみて下さいね。
まとめ
今回の記事では、子育てにおける塗り絵の効果について解説しました。
子育てにおいて塗り絵は以下4つの効果が得られます。
- 集中力アップ
- 筆記具に慣れる
- 達成感を得られる
- コミュニケーションツール
子どもたちにとっても楽しい塗り絵ですが、一緒にする時は以下の点にも気を付けて下さい。
- 口を出しすぎない
- 目を離さなさい
- 強要はしない
体験や経験は子どもの学びの支えになります。
是非、親子でチャレンジしてみても面白いかもしれませんね。