皆さんこんにちは!今日も皆さんと発達障害に関する学び舎情報交換の場所となることを願って投稿させて頂きます。今日のトピックは「発達障害の相談」についてです。

発達障害をもった多くの方は、対人関係に悩むことで生きづらさを感じる人が少なくありません。幼少期に比べて、学校などの集団生活や社会人になり、コミュニケーション能力が必要となったときに対人トラブルが多くなります。もし身近な方が一緒に悩んでくれる人がおられれば、その存在は大きいものです。しかしながら、身近な方の十分な理解が得られないなど、一人暗闇で悩み続ける方もおられます。

公的な機関は平日昼間のみ受付だったり、長い予約待ちのイメージがありました。しかし時代が進み、直接対面での相談のほかにも、電話相談できる場所が増えたり、インターネットが浸透したり、さまざまな方法で第三者の立場の方へ相談できます。中には24時間夜間も休日も相談を受付しているサービスもあります。

この記事を読まなければ、一人悩み続け、苦しい思いをすることになるかもしれません。

この記事を読むことで、あなたに合った、安心して相談できる場所を見つけてくださいね。

生きているのがつらくなったとき

いのちの電話の相談

私たちは決して一人ではありません。誰かに話を聞いてもらうことは大切です。その悩み、言葉に出しましょう。気持ちが楽になるかもしれません。

いのちの電話の相談にて、コロナ禍により2020年6月20日から「フリーダイヤル相談」が毎日16時から21時まで実施されています。インターネット相談も受け付けています。

>>>一般社団法人 日本いのちの電話の相談

また、都道府県ごとに、いのちの電話があります。都道府県によって受付時間は異なりますが、24時間受け付けている場合もあります。

>>>全国のいのちの電話 

夜間・休日に相談したいとき

夜間・休日の精神科救急医療機関

精神症状の悪化により、緊急な医療を必要とされる方に対して設置されています。かかりつけ医療機関をお持ちでない場合や、かかりつけ医療機関を受診できない場合に適切な医療を受けることができるように、精神科救急医療体制が整備されています。

緊急に精神科を受診した方が良いか迷うときや対処の方法を知りたいときは、電話相談ができる場合があります。専門の精神科医スタッフが相談に応じて、救急医療の必要性を判断します。

>>>夜間・休日の精神科救急医療機関 一覧

アスクドクターズ

日本最大級のネット上医師相談サービスで、24時間365日医師に相談できます。

こちらは公的機関ではないですが、使いやすいサービスです。最短5分で複数の医師から回答がもらえます。赤ちゃん・子供のサブカテゴリ内に「こどもの発達障害・こころの病気」があります。月額330円(税込)で、相談回数は月1回までですが、250万件のQ&Aが見放題で、発達障害についてもたくさんの質問と医師からの回答をみることができます。相談しなくとも参考になる意見を見つけられる場合があります。(2020年12月現在)

>>>アスクドクターズ

近所の病院・クリニック

医療機関によっては電話診療やWEB相談もできる病院・クリニックもあります。コロナ禍で、リモート診療の需要が高まり、増加傾向にあります。ホームページ上で紹介している場合もありますので、お近くのクリニックが対応していないか調べてみましょう。

日中にゆっくり相談したいとき

発達障害者支援センター

発達障害者支援センターは、発達障害児(者)への支援を総合的に行うことを目的とした、専門的機関です。
発達障害児(者)とその家族が豊かな地域生活を送れるように、保健、医療、福祉、教育、労働などの関係機関と連携し、地域における総合的な支援ネットワークを構築しながら、発達障害児(者)とその家族からのさまざまな相談に応じ、指導と助言を行っています。

>>>発達障害情報・支援センター「相談窓口の情報」 

精神保健福祉センター

精神保健福祉センターとは、こころの病気について幅広く相談できる機関です。幅広い支援を通じて自立や社会復帰を支えてくれます。

各都道府県・政令指定都市ごとに1か所ずつあります。「こころの健康センター」などと呼ばれている場合もあります。電話や面接で相談ができます。

センターによって、医師・看護師・保健師・精神保健福祉士・臨床心理技術者・作業療法士などの専門職がいます。

>>>精神保健福祉センター一覧 

保健所

保健所というと「感染症の管理」「食品衛生」「厳しい」などのイメージがあります。

しかし、保健所は地域住民の健康や衛生を支える公的機関として、さまざまな業務を行っています。発達障害に対しては、こころの健康、保健、福祉に関する相談、家族相談など幅広い相談を行っています。「保健福祉事務所」「保健福祉センター」と呼ばれている場合もあります。

相談は電話相談、面談による相談があり、医師、保健師、精神保健福祉士などの専門職が対応します。家庭を訪問して相談を行うこともできます。相談を希望する場合は事前に電話で予約しましょう。

居住地ごとに担当保健師がいますので、ご自身の担当地域の保健師と会っておくと、その後の相談がしやすいでしょう。担当保健師が一番身近な相談先ともいえますね。

>>>保健所管轄区域の案内

公式ホームページの紹介

厚生労働省公式ホームページ「みんなのメンタルヘルス」で発達障害の説明が記載されています。「こころの病気を知る」内のサブカテゴリに「発達障害」があります。

>>>厚労省公式ホームページ「みんなのメンタルヘルス」発達障害とは  

受診をして相談したいけど、発達障害は何科?

小児科

「ウチの子は発達障害…?」とても心配になりますよね。

子どもであれば「小児科」に相談し、診断を受けられる病院を紹介してもらいましょう。

「児童精神科」「発達診療科」「小児神経科」であれば、専門の先生が所属されていることが多いです。必要であれば療育を受けることもできます。

精神科・心療内科

大人であれば「精神科」「心療内科」で相談ができます。

しかし、実際のところは、その科の先生がみな発達障害に詳しい先生や、指定された薬が処方できる先生とは限らないので、注意しましょう。

精神科というと、統合失調症やうつ病など成人の精神疾患をイメージすることが多いでしょう。発達障害の治療は疾患名にもよりますが、薬物療法の他に、対人関係上の問題への対処法を身に着ける練習(対人技能練習)といった行動療法が行われます。生活環境の調整が行われることもあります。本人の特性を周囲が理解することが必要だったり、グループ活動が有効だったり、これらは精神疾患と共通した治療です。

まとめ

  • いのちの電話で、電話やインターネットで相談できる。
  • 夜間・休日の精神科救急医療機関、精神保健福祉センター、発達障害支援センター、保健所が各都道府県に設置されており、相談できる。
  • 子どもなら「小児科」、大人なら「精神科」「心療内科」で相談できる。
  • ご自身に合った相談先をみつけましょう。