今日も皆さんと一緒に発達障害等に関する学びや情報交換の場所なることを願って投稿させて頂きます。今日のトピックは「発達障害ひとりごと」の関係性についてです。

電車やバスの中で、ぶつぶつ、ひとりごとが聞こえた経験はありませんか?

正直、ちょっと怖いなあとか、うるさいなあとか、思ってしまったことがあると思います。

しかし、発達障害を持った人が自分を落ち着かせるために発している場合があるのです。

この記事では、下記について解説していきます。

  • ひとりごとが出てしまうメカニズム
  • 発達障害との関係性
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静江
ぜひ参考にご覧下さい!

ひとりごとってどうして出るの?

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浩二
ひとりごとを言っている人を見たら、ちょっとびっくりしてしまいますよね。
ひとりごとが出るメカニズムをまずは見てみましょう。

ひとりごとが出る理由

ストレスを解消している

ひとりごとを呟くことは精神的に落ち着き、ストレスの解消になると言われています。

一人でいる時間が長かったりすると、寂しさや感情が溜まっていきひとりごとが出やすくなってしまう傾向があります。

そのため、ひとりごとを呟くことで自分のストレスを解消するのです。

また、自分の声を自分で聞くことによって安心できるという側面もあります。

頭の中を整理している

頭の中で考えていることを声に出すことで、自分で納得し、考えを整理することができます。

たとえば、数学の問題の文章も目で見て黙読するよりも、声に出して読んだほうが理解力が上がると言われています。

また、エンジニアなど一人で考えて作業をする仕事の人もひとりごとが出やすい傾向があるのです。

ひとりごとを言うと、頭の中で考えているよりも自分の考えをまとめやすくできるのです。

誰かにかまってほしい

無意識にひとりごとが出るのは孤独感が原因のことがあります。

また、誰かと話したいという欲求がひとりごとになって出てしまうケースもあります。

ひとりごとが出やすい人とは

物事に過度に集中している人

「ひとりごとを言うとほかの人に迷惑がかかる」「うるさいかもしれない」と思っている人はあまりひとりごとを言いません。

しかし、過度に物事に集中している人はそのような配慮ができない場合があります。

自分の世界に入り込んでいるときは、周囲のことを気にせずに全部言葉に出てしまっていることがあり、ひとりごとになってしまうのです。

ストレスが溜まっている

ひとりごとはストレス解消になると先述しましたが、ひとりごとが多い人はストレスを抱えている人も多くいると言われています。

本当に言いたいことを言えなかったり、やりたくないことを我慢してやっていたりと、何かストレスを感じているときは無意識にひとりごとが出てしまうこともあるのです。

統合失調症の症状

統合失調症とは、自分の考えや言葉などをうまくまとめることができなくなる状態が続く病気のことを言います。

統合失調症の症状には幻聴・幻覚があり、その対応のため言葉を呟いている可能性があります。傍から見るとひとりごとを言っているように見えるのです。

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静江
統合失調症の人全員がひとりごとの症状がでるわけではありません。
詳しい症状については下記のリンクをご覧ください。

陽性症状の典型は、幻覚と妄想です。幻覚の中でも、周りの人には聞こえない声が聞こえる幻聴が多くみられます。陰性症状は、意欲の低下、感情表現が少なくなるなどがあります。

周囲から見ると、独り言を言っている、実際はないのに悪口を言われたなどの被害を訴える、話がまとまらず支離滅裂になる、人と関わらず一人でいることが多いなどのサインとして表れます。

引用:知ることから始めよう!みんなのメンタルヘルス 統合失調症

発達障害とひとりごとの関係性は?

自閉症スペクトラム障害(ASD)の人は多い傾向

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浩二
自閉症スペクトラム障害の症状により、ASDの人はひとりごとが多い傾向にあります。
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静江
どうしてASDの人はひとりごとが多いのでしょうか。
まずは自閉症スペクトラム障害がどのような障害かを見てみましょう。

自閉症スペクトラム障害(ASD)って何?

自閉症スペクトラム障害は発達障害の一種で、外界からの刺激(情報)を正しく把握する仕組みに障害があります。

そのことが原因でほかの人とは刺激に対する反応が大きく異なり、加えて社会性の乏しさ、コミュニケーションの苦手さなどの障害特性を示します。

自閉症スペクトラム障害の3つの特徴

  • 人づきあいが苦手
  • コミュニケーションをとるのが苦手
  • 想像力が乏しく、こだわりが強い、パターン的行動がある

これらの度合いは人によって異なるため、連続体(スペクトラム)ととらえるようになり、現在はASDと呼ばれているのです。

こちらの記事でもASDについて解説していますので、ぜひご覧ください。

なぜASDの人はひとりごとが多いの?

好きな言葉を思わず繰り返してしまう

ASDの人の中には、こだわりの強さから、自分の気に入った言葉を繰り返して言葉にしてしまうことがあります。

たとえば、電車の中で車掌さんのアナウンスが気に入れば、その言葉を何度も繰り返してしまうのです。

自分の声を聞いて安心する

ASDの人は、新しい環境に慣れることが難しいと言われています。

たとえば、初めて行く場所に行くため普段乗らない電車に乗る時など、不安を強く感じるため、ひとりごとが出てしまうこともあるのです。

ひとりごとを言うことによって自分の声を聞き、安心するのです。

また、新しく行く場所の乗り換え案内などを声に出して読み上げることによって自分で理解を深める意味合いもあります。

ひとりごとを呟いて、自分の声を聞くことによって自分の考えを整理している側面もあるのです。

ストレスを感じている

ASDの方の中には、ストレスがたまるとひとりごとが出てしまう人もいるようです。

電車やバスなどは知らない人が密集する空間で、ストレスを感じやすい場所です。

そのような場所にいるときに無意識のうちに言葉が出てしまうことがあります。

ひとりごとを言っている人への対応は?

ひとりごとには理由がある

ASDの人のひとりごとには、先述のような理由があります。

頭ごなしに注意したり、怖がるのではなく、ひとりごとを言うことで自分と向き合っているんだなと理解することが大事です。

また、ASDのお子さんなどと一緒に電車などの公共の場にいるときに、ひとりごとを言っていて、迷惑になってしまうときは、「電車でお話ししてはいけないよ」など、ひとりごとを言っていることを自覚させてわかりやすく注意をすることが大事です。

どうしました?と声をかけてみる

ひとりごとには理由があるーとわかっていても、職場などどうしても近くにいなければならない環境の時には迷惑に感じてしまうこともあるかと思います。

そんな時は、ひとりごとを言っている人に応答する形でひとりごとを言っていることに気付いてもらうことが大切です。

たとえば、「これどうしようかな…」「これはどうすれば…」のようなひとりごとに、「どうしました?」など声をかけてみるとひとりごとを言っている人が、自分がひとりごとを言っていることに気付くことができます。

しかし、あまりにもひとりごとが多く、声も大きい場合は、直接注意することも時には大切かもしれません。

ひとりごとのやめ方とは?

ここまでひとりごとが出るメカニズムなどを紹介してきましたが、ご自身でひとりごとを言ってしまうと悩んでいる人もいるかと思います。

どのようにしてひとりごとをやめることができるのでしょうか。

気を付けるべきことをまとめてみました。

周囲の人に注意してもらう

ひとりごとは無自覚で出てしまっていることが多いので、まずは、「自分はひとりごとが多いタイプだ」と自分で自覚することが大切です。

そこで、家や職場の人にお願いして、自分がひとりごとを言っているときに指摘してもらうことをおすすめします。

どの場面で、どのようにひとりごとを言っていてどう思ったかなどを教えてもらうことで、自分を客観視することができるようになります。

このように、逐一ひとりごとを指摘してもらうことによって、ひとりごとを言わないように意識が向いていくはずです。

あまりにも治らない場合は病院へ

家や職場の人に注意してもらっても無自覚のうちにひとりごとが出てしまう場合は、心療内科や精神科を受診してみることをおすすめします。

精神的な病気の症状でひとりごとが出ている可能性があるので、まずは病院で検査をしてみましょう。

下記のツイートをご覧下さい。

ひとりごとがきっかけで、発達障害の診断を受ける機会を得る人も少なくありません。

まとめ

ひとりごとを言うメカニズムは、自分を落ち着かせるためであったり、ストレスの発散であったりします。

また、発達障害の中でもASDの人はその症状から特にひとりごとがでやすい傾向にあります。

それも、好きな言葉を繰り返しているだけであったり、自分の声を聞いて安心するために発している場合が多いので、必要以上に怖がらず、「こうやって自分を落ち着かせているんだな」と考えることも大切です。