児童指導員とは

児童相談員とは、児童指導員任用資格が必要な職種のことです。
児童発達支援事業所・放課後等デイサービス事業所・障害児支援施設・児童養護施設・乳児院などの児童福祉の現場に求められます。

児童指導員とは、課題を抱えている子どもたち一人一人と向き合うお仕事です。
施設ごとに子どもとの関わり方や業務内容は異なるため、実際に働く施設に合った支援の専門性が必要となります。

児童指導員が働く場所と仕事内容

児童指導員の仕事は、子ども一人一人と直接関わることです。
しかし、働く施設によって、業務内容は大きく変わります。

放課後等デイサービス

小学校・中学校・高校に就学中の子どもを対象とした事業所が、放課後等デイサービスです。
発達の遅れや偏りによって課題を抱える子どもに対し、授業の終了後、もしくは学校の休業日に、コミュニケーション支援や学習支援を行います。

事業所ごとに、通っている子どもたちの年齢や障害の種別は異なります。
放課後等デイサービスでは、子どもたちと触れ合いながら、幅広い経験を積むことが可能です。

児童発達支援センター

児童発達支援センターの対象は、0〜6歳までの未就学児です。
支援の内容自体は放課後等デイサービスと似ています。

ここでは、日常生活において必要な基本的な動作の練習や、集団成果へ適応するための訓練などが行われます。
子ども一人一人の発達の特性に合わせた工夫も取り入れられます。

また、児童の保護者からの相談に対応することもあります。
家庭での子どもとの関わり方についてのアドバイスを行うのも、業務の一つです。

福祉型障害児入所施設・医療型障害児入所施設

自宅等で生活をする子どもたちが通う場所が、放課後等デイサービスや児童発達支援です。
一方、福祉型障害児福祉施設・医療型障害児入所施設では、障害のある子どもたちが施設内で生活を送っています。

福祉型障害児入所施設は、日常生活における基本的な動作の指導・集団生活への適応訓練など、放課後等デイサービスや児童発達支援と同様の支援内容を行います。
医療型障害児入所施設は、これらに加え看護などの支援も行います。

児童指導員と他の職種との違いとは

児童福祉司との違い

児童福祉司は、児童指導員と同じように、任用資格の資格取得が必須です。
児童相談所で子どもの福祉に関する相談に応じ、調査・支援・指導を行います。

子どもと直接関わる仕事だけでなく、保護者や関係者など周囲の人と幅広く関わり、子どもを取り巻く環境や状況の調整にも対応します。

保育士との違い

児童福祉法に基づく国家資格が、保育士です。
保育士は、主に保育所、乳児院、児童養護施設などの児童福祉施設において、子どもたちの保育を行います。
放課後等デイサービスや児童発達支援事業所では、児童相談員と共に働くこともあり、児童指導員から段階を踏んで保育士の資格取得を目指す人もいます。

指導員との違い

児童指導員は任用資格ですが、指導員は放課後等デイサービスや児童発達支援事業所で働く職種名を指します。
指導員には資格は必要なく、児童指導員の行う子どもへの指導をサポートする仕事です。