今日も皆さんと一緒に発達障害等に関する学びや情報交換の場所なることを願って投稿させて頂きます。
今日のトピックは「発達障害!?親も変なの?」についてです。
「子が発達障害なのは親も変なため」は的外れですよ、という本当の理由をわかりやすく解説していきます。
目次
お子さんが発達障害でも親も変とか思わないでくださいね!
まず、脳科学の進歩から、発達障害とは『生まれつきの脳機能の偏り』を持つ状態を言うのですがソレは大人の場合であって、小人の場合はというと「神経発達症」という言い方を小児科医の間ではされています。
つまり、「発達が進むに従って、次第に明らかになってくる日常生活上の困難さ」と言い表せる事実が近年明らかになってきているのです。
何が言いたいかと言えば、子どもが集団生活に馴染めなかったり、周りの児童と比べて学習についていけないからって早々に発達障害を疑ったりはNG。
診断を受けて実際に病名をつけてもらっても幼少期にできる対策は少ないので、心配だけが残るというのです。
病名をハッキリさせるのが大事なのではなくて、ご本人が、日々の暮らしを送る中でいったい何に困難を感じているのかという現実を丁寧に探っていく営みの方が大事なのではないでしょうか。
「この子の全てがわかる人など存在しないんだ」と理解する
つまり、「子供のすべてをわかっている両親など存在しない」と理解するのが大切だと思います。ソレは、肉親と同時に、本人も自分の本性をわかっているようでわかっていないのがリアルです。
お互いによくわからないけれど、日常で困難と感じる度合いが増えてきたと小人が口にしたときや端から見てて辛そうだなと感じたときに、親御さんが解決するというよりかは、御本人と一緒に考えてあげる姿勢が大事です。
子どもの1番の理解者はなんといってもパパ・ママ
お子様をより深く理解できる存在はやはりパパ・ママ。ご両親がわが子を信じてあげられなかったら、その不安や迷いは確かにお子さんへ伝染すると思います。
肉親の「大丈夫」って言葉に、安心した経験ってありませんでしたか?
1人の人間の育ての親になるというのは、たとえ子どもがどんな状況であれ、この目の前にいる1人の人間と一生一緒に生きていくんだという確固たる覚悟が必要です。
動ける知識を得るための検索力を身につけよう!
一度でも「発達障害」でネット検索した経験がある人ならわかると思いますが、『できないことチェックシート』が多いイメージです。
いわずもがな、自己分析は大事とは思います。
ただ、できない生活習慣をいくつもあげつらえては「こりゃ、Bくんは発達障害確定だな、これからどうしよう」と無闇矢鱈と不安に陥るのだけはやめてください。
お子様の将来を真剣に考えての結果ではありますが、大人が動けなくなってしまうのは1番の問題だと筆者は考えます。
1つずつ進められるようなそのための知識を集めよう
そうではなくて、動き出せるための知識が本来は必要だと思います。
動き出すときって、どんな状態でしょうか。それは、絶望ではなく希望を感じているときではないでしょうか。
ならば、困難に感じている生活のいちいちを、「なぜできない」ではなくて「こうしたらできるんじゃないかな」という具体的対策を考えていくための知識を仕入れていけばいいのではないでしょうか。
不安になる情報ばかりを取り入れないようにしよう
ある小児科医は、児童の成長の遅れを感じたときに注意してほしいポイントとして、
自己肯定感が下がらないようにすることが必要です。上げる必要はないんですよ。
治療の最大の目的は「自己肯定感を下げない」こと
と言われていて、ホントにそうだなあと思いました。
小人て、本来自己肯定感の塊で、何も知らないがゆえに、大人みたいにあれこれ悩んだりしないんですよね。何だってできるって思っちゃうイキモノなのです笑。
それなのに、まわりの大人が「あれもできない」「これもできない」「ああどうしよう」と余計な不安を植えつけるから自己肯定感が下がっていくわけです。
もちろん、かわいい我子の将来を思えばこそとは重々承知した上であえて申したいのは、自己肯定感を下げないことが最適なお薬になるという知識を、発達障害の疑いのあるお子様を持つ親御さんにはわかってもらいたいのです。
独りぼっちで抱えずに。周りを巻き込み育児を楽しもう!
そして、育児というものは、どこまでいっても孤独なものです。
時代も変わって核家族化は進み、頼りにしたい縁戚たちも近くにはいなくて、ママ友パパ友も少ない人にとっては「自分がしっかりしないと」「Bくんのために私がちゃんと調べてあげないと」と大きなプレッシャーを感じてしまう瞬間、あると思います。
「独りで抱え込でしまう」は悪手
発達障害のお子さんだからというわけではありませんが、やはり悪手は自分独り(ないしはパパママ2人)だけで抱え込んでしまうケースですね。
夫婦二人だけで話し合っては暗中模索して、ついついあれやこれやと良くない未来を考え込んでしまったりあります。そんなときは、できるだけ周りを見るようにしています。そのために知識が必要です。
たった独りであれやこれやと考えていると堂々巡りで、不安や迷いだけがモクモクと膨らんできて良い結果を生みませんから。なにより、子育ての楽しさを感じられませんものね。
「周りをまきこんでいく」のが好手
大切なマインドチェンジとして、まわりのみんなと育てていくんだと思うようにしてください。
お子様が社会で生きていける未来が最終ゴールですよね。であるならば、本人にも、自分以外の誰かの協力を経て世の中を渡り歩いて行けるそんな生きるチカラが必要なのです。
そのために父母ができる対処と言ったら、それこそまわりの人を巻き込んで、パパママだけではなく、地域や役所、それから支援センターの人たちと一緒になって大切なわが子を育てていくんだという強い気持ちが大事なのだと思います。
記事中にもありますが、「専門家の意見を参考に自分なりのやり方を探そう‼︎」まさにそのとおりだと思います。
まとめ
今日は「子供が発達障害なのは親も変なため?」と思いがちな切実な悩みについて、ソレは的外れですよという本当の理由をわかりやすく解説してみました。あらためてまとめると、
- 子供が発達障害だとして親も変とは思わないように
- そのためにパパママのマインドチェンジが確実に必要
- 動き出せる知識を身につける為の検索力を磨きましょう
命を授かってはじめての育児に携わるように、発達障害がわかってからまたあらたな育児がスタートするドキドキ感を受けているとは思いますが、目的は同じはずです。その目的とは、
将来わが子ができるだけ独りで、社会生活を送れるようにサポートしていく
これがご両親の努めの本質だと思います。どんな子どもであれね。
そのために親御さんであるあなたが希望を抱いて動き出せるような知識を、そして周りとの関わりを、まずはインターネットの力を駆使しながら身につけていってもらいたいと切に願っています。
今日の記事が少しでもあなたの育児の活力になったらうれしいかぎりです。