今日も皆さんと一緒に発達障害等に関する学びや情報交換の場所となることを願って投稿させて頂きます。 今日のトピックスは「トリセツ」についてです。

「自分のことがよくわからない…」 「今、自分のことを伝えるように言われても何を説明していいかわからない」 「先生や友達が自分のことを分かってくれない」と思ったことはありませんか?

そんな自分自身が分からないために相手に伝えられず、理解してもらえないを解決できるかもしれない方法があります。それは、トリセツ(取扱説明書)です。

この記事では、そんな発達障害の方のための「トリセツ」についての活用方法や、メリットや作り方を紹介していきたいと思います。

この記事を読まなければ、なかなか周囲に理解してもらえない現状は変わらないかもしれません。ですが、読むことで周囲に理解してもらえるきっかけになり、「生きにくさ」を軽減できるかもしれませんので、よかったら参考にしてみてくださいね。

発達障害のトリセツとは?

「発達障害」はここ最近は聞いたことがある人が多いと思います。ですが、「発達障害」とひと言でいってもその人によって特徴は様々です。

なので例えば、「私は骨折しています」ときいて「あー確かに右足にギプスしてあるし、松葉杖をついてるものね」と分かりますが、

「私は発達障害です」ときいて「発達障害…?どんな特徴なの?」と特徴が様々なうえ、外からみてもわかりにくいので発達障害ということを伝えただけでは相手に伝わりにくいです。

ですので、そんな様々な特徴に対応した「トリセツ」(サポートブック)を作ることで、自分の特徴を理解できるだけでなく、実際にみてもらうことで「あなたはこういう人で、○○をサポートしていくといいのですね」とその人にあなたを理解してもらうことができます。

理解してもらうことで得られるサポートもあるので、少し大変ですが作って活用してみることをオススメします。

発達障害のトリセツに書いていくこと

では実際に何を書いていくかですが、活動する場所に合わせて「自分」についてまとめていきます。具体的には、

  • 発達障害とはなにか
  • 自分の特徴(得意なことや苦手なことなど)
  • 苦手なことには自分はどう対処しているのか
  • 学校(職場)での配慮 です

書いていくことについてはあくまでも例ですので、状況に合わせて必要なものを追加したり、削除していくことが大切です。

こちらの記事を書くにあたって参考にさせていただいたのが、独立行政法人高齢・障害・求職者支援機構の障害者職業総合センター職業センターの出している「ナビゲーションブックの作成と活用」というPDFです。こちらは内容が難しいのと子どもたちに向けてつくられたものではありません。ですが、123ページで内容もしっかりとしているため、興味のある方はこちらも参考にしてみてくださいね。
 

YouTubeの方にサポートブックを作るメリットを紹介している動画がありました。 よかったら参考にしてみてくださいね↓

発達障害とはなにか

ここ最近は認知されてきている発達障害ですが、知らない方も多いです。ですので、自分の発達障害とはなにかを簡単に掲載しておくと伝わりやすくなります。 先ほど紹介させていただいた「ナビゲーションブックの作成と活用」の80ページ目に発達障害について簡単にまとめられたページもあります。 また、下で紹介させていただいている記事のように発達障害について説明している記事もあるのでプリントアウトしてみるのもいいですね。 

発達障害とは

自分の特徴

ここでの特徴とは、社会生活をしていくうえでの必要になってくる特徴のことをさします。ここで紹介させていただくことは一例です。

1、作業をしていくときの特徴

学校生活をしていくとなると、委員会に所属することや学級活動などでグループ活動をすることがありますね。そんな時に必要となってくるのが作業です。 「作業をしていくときの特徴」として

  • 報告や相談ができるか
  • 質問できるか
  • 理解力はどのくらいか
  • どのように指示してもらうといいか
  • 計画は立てられるか
  • 準備はできるか
  • 集中力はどのくらい
  • 疲れやすさはどうか
  • これは得意だけど、これは苦手
  • やってみての結果についてよいか悪いか判断できるかなど

2、対人面の特徴

社会生活を送っていくと必ず必要になってくるのが対人関係です。 「対人面の特徴」として

  • あいさつ
  • 返事
  • 言葉づかい
  • 話の聞き取り
  • 相手の気持ちや考えを理解できるか
  • コミュニケーションはとれるか
  • 友人関係はどうかなど

3、思考・行動の特徴

例えば、全校集会などのように多くの人が集まる場所は苦手でパニックを起こしてしまうなどということを知っていてもらうと配慮をしやすいです。

ときには、その行動をなぜそうしたのか周りに分からないことがあります。ですので、こんな考えかたの特徴があるからこうしたと分かると周りの人も配慮がしやすくなります。

また、趣味や嗜好から「こんなことに興味関心があるのね」と分かるとその人がどんな人なのかをぐっと理解しやすくなります。 「思考・行動の特徴」として

  • 特徴的な考え
  • 思わぬ出来事に対処できるか
  • 趣味
  • 嗜好など

苦手なことにはどう対処しているのか

例えば、聴覚過敏がありある音が苦手という場合には耳栓をして対応する。というように苦手なことにたいして対応していることや、人とコミュニケーションをとることは苦手でもアイデアならたくさんだせるなど、なにか一つは得意なことがあると思います。そんな得意なことも知っていてもらうことで活躍できる場があると自己肯定感がうまれて、自信がつきます。

周りに配慮してほしいこと

先ほどあげたように聴覚過敏があるため、耳栓をするとなると周りに人に知っていてもらい、つけることに対して何も悪く言わないなどの協力が必要になります。このように配慮してほしいことを書くことで対応してもらうこともできます。

ここまで書いていく内容の例をかいてきましたが、つぎにトリセツのメリット・デメリットを紹介したいと思います。

トリセツのメリット・デメリット

トリセツを作成・活用するにあたってはメリット・デメリットがあります。

メリット

  • 作成していく過程で知らなかった自分が分かるようになる(自己理解の促進)
  • 苦手なことに対応する方法を考えることができる
  • 自分のことを具体的に相手に伝えやすくなる
  • 周りに自分を知ってもらい、配慮してもらうことができる

デメリット

  • 作成が大変(一人で行うのは困難)
  • 内容が発達障害について説明したことだけだと相手に伝わらない(こんなことに困っていて、こんな配慮が必要という内容が少ないと相手もどうしていいかわからない)
  • 頑張って作っても充分に対応してくれない場合がある。

「せっかく作っても対応してくれないかもしれないなんて…」と思われた方もいると思います。 ですが、先生方もいろいろな考え方をお持ちです。こういったサポートブックをみてもらい、対応してもらうということは「特別扱い」と思ったり「手がかかる」と思う方がいるのも事実です。

その場合は相談する先生を変えたり、最寄りの役所の障害福祉課に問い合わせてみましょう。適切な相談先を紹介してくれます。(発達障害を持つ人は「発達障害者支援法」という法律によって行政の福祉サービスを受けることができます。) こちらの記事に相談先に関して掲載されていますので、よかったら参考にしてみてくださいね。

4歳だけど遅れてる?もしかして発達障害!?|特徴と種類、相談窓口を解説

つぎに実際にトリセツの作り方を説明させていただきますね。

トリセツの作り方手順

1、何のためにつくるのか伝える

トリセツを作るのは大変です。そのため、何のためにつくるのか分からないとつくることに挫折してしまう可能性があります。 「自分について分かるようになる」そしてわかることで「自分のことを相手に伝えられるようになる・相手に分かってもらえる」さらに伝えることができて「配慮することができる」というように、「生きにくさ」を軽減するためには、ステップが必要だと理解してもらうことが大切です。

2、自分のことを振り返ってもらう

自分の長所、苦手なこと、その長所がいきたできごと(こんなことをして褒められたなど)や苦手なことにはどうやって対処したか(するか)を書き出してもらいます。

書き出す方法は

  • 自由に書き出す
  • ワークシートを使って書き出す があります。

どんなことを書いたらいいかわからない…言葉が思いうかばないという方はワークシートを活用してみましょう。ワークシートに関しては次の項目で紹介させていただきます。

また、この作業は一人で行うのは大変な場合が多いです。ご家族が協力して書き出してみることで本人が気づかないことも書くことができますので一緒に行うことをオススメします。

発達障害の方はこれまでの失敗体験、注意や指摘を受けたことが強く残っていて自信がなかったりする場合があります。そのため、長所をみつけるのが難しい場合があります。ですので、次に紹介するポイントも意識して探してみると探しやすくなります。

  • 苦手なことも裏を返せば長所になることもあります。例えば、「衝動的」は「行動力がある」「マイペース」は「自分のリズムで勉強できる」などです
  • 秀でていることだけではなく「これならできる」ということを探す
  • 苦手なことでも工夫次第でできることを探す

3、トリセツをつくっていく

自分の長所・苦手なことなどが書き出すことができたら、実際にトリセツを作っていきます。 トリセツに書いていく内容は、先ほど紹介させていただいたように

  • 発達障害とはなにか
  • 自分の特徴(長所・短所など)
  • 苦手なことには自分はどう対処しているのか
  • 学校(職場)での配慮 をノートなどにかいていきます。そして、内容は大丈夫か?伝えたいことは伝わりそうかご家族で確認していきましょう。

トリセツの例を後ほど紹介させていただきますのでよかったら参考にしてみてくださいね。

4、トリセツを先生やスクールカウンセラーにみてもらう

作ったものをみてもらいます。みてもらう時は時間をとってもらう必要がありますので、ご家族が先生と調整してみてもらいましょう。また、みてもらった際に先生が分かったことや、分かりにくかったところを聞いて、分かりにくかったところは修正していきましょう

5、修正・追加

分かりにくいことの修正の他に、日々生活をしていくと新たな問題が出てきたり、気づいたりします。そういったことを適宜追加していきましょう。また、苦手なこともこうすればできたなどできるようになっていくこともあります。つまり内容をアップデートしていくことで今の状況を知ることができます。 トリセツは小学校だけではなく、中学校、高校そして就職するときにも活用することができます。ですので、トリセツも育てていくようにすると人生の節目節目で大きな助けになりますので、是非内容のアップデートをしていきましょう

トリセツを作るあたってのワークシート例

自分を知る段階で、ワークシートを使って書き出すこともできるとお伝えしました。下記にあるのはそのワークシートの例です。よかったら参考にしてみてくださいね。

社会的特徴

長所(強み)

・相手の年齢や立場にとらわれず公平に考えられる はい・いいえ
・ルールを守ることができる はい・いいえ
・ごまかすことがない(素直) はい・いいえ
・常識にとらわれない・発想が自由 はい・いいえ
・人に流されない はい・いいえ
・細かいことによく気を配ることができる はい・いいえ
・身だしなみを整えることができる はい・いいえ
・時間を守ることができる はい・いいえ
・あいさつができる はい・いいえ
・報告・相談ができる はい・いいえ
・学校の準備ができる(忘れ物をしない) はい・いいえ
・順番待ちができる はい・いいえ

短所(苦手なこと)

・立場を気にせずトラブルになることがある はい・いいえ
・融通がきかない(頑固) はい・いいえ
・正直すぎる(言ってはいけないことを言ってしまうなど) はい・いいえ
・常識がないと言われることがある はい・いいえ
・協調性がない(相手の気持ちが分からない) はい・いいえ
・相手のことが気になりすぎて、不安になる・疲れる はい・いいえ
・服装がだらしない はい・いいえ
・時間を守れない はい・いいえ
・あいさつができない はい・いいえ
・報告・相談できない はい・いいえ
・学校の準備ができない(忘れ物をよくする) はい・いいえ
・順番待ちができない はい・いいえ

コミュニケーションの特徴

長所(強み)

・言葉の理解ができる はい・いいえ
・言葉や文を正しく使うことができる(相手に伝えることができる) はい・いいえ
・興味関心があることに関しての知識が豊富で、専門用語も理解できる はい・いいえ
・興味があることは一生懸命話すことができる はい・いいえ
・相手の表情や身振りなどから相手の考えていることが理解(予測)することができる はい・いいえ
・手招きなどのサインがわかる はい・いいえ
・話しかけて大丈夫な時(休憩時間など)に話しかけることができる はい・いいえ
・話を最後まで聞くことができる(わりこまない) はい・いいえ
・たとえ話(比喩)やあいまいな表現もわかる はい・いいえ
・興味のない話でも相手に合わせて話をすることができる(相づちなどをうてる) はい・いいえ

短所(苦手なこと)

・言葉の理解ができない はい・いいえ
・説明がまわりくどくなる はい・いいえ
・表現が独特、堅苦しい(言葉や文がうまく使うことができないため伝わらない) はい・いいえ
・相手の表情や状況が理解しづらく、会話が一方的になる はい・いいえ
・気持ちや言いたいことが言えない はい・いいえ
・話を最後まで聞くことができない(話にわりこんでしまう) はい・いいえ
・たとえ話(比喩)やあいまいな表現が理解できない はい・いいえ
・手招きなどのサインが分からない はい・いいえ
・話しかけてはいけないときに話しかけてしまう(授業中など) はい・いいえ
・興味がないことには興味を全くしめせない(相手の話に合わせることができない) はい・いいえ

想像力の特徴

長所(強み)

・一つのことへの興味関心が深い はい・いいえ
・興味があるとコツコツ取り組むことができる はい・いいえ
・見通しがついたことなら力を発揮しやすい(具体的な計画など) はい・いいえ
・時間割にそって行動できる(予定が決まっていることは守ることができる) はい・いいえ
・細かいところや特定のことによく気がつく はい・いいえ
・興味があることに関してアイデアをだせる はい・いいえ
・こうすればこうなるということを考えることができる(原因と結果がむすびつく) はい・いいえ

短所(弱み)

・興味が偏りやすい はい・いいえ
・みんなの好きなことに合わせることが苦手 はい・いいえ
・興味がもてない・意義が分からないことにはとりかかれない はい・いいえ
・予定外のことへの焦りが強い・見通しがないと不安 はい・いいえ
・いつもと違うと焦る、臨機応変に対応できない はい・いいえ
・全体を把握することが苦手 はい・いいえ
・こうしたからこうなったを考えることができない(原因と結果がむびつかない) はい・いいえ

注意・集中と活動性の特徴(作業など)

長所(強み)

・いろいろなことによく気がつく はい・いいえ
・いろいろなことに関心がある はい・いいえ
・興味があることへの集中力が高い はい・いいえ
・活発 はい・いいえ
・話が好き・フレンドリー はい・いいえ
・整理整頓ができる はい・いいえ
・優先順位がわかる はい・いいえ
・決められた時間の最後まで作業を行うことができる はい・いいえ
・料理のように同時並行に行わなければならないことでも工夫次第で行うことができる はい・いいえ
・授業を受けることができる集中力はある はい・いいえ
・車が来ていたらよけるなど危ないことを回避できるように注意を向けることができる はい・いいえ

短所(苦手なこと)

・うっかりミスや忘れ物が多い はい・いいえ
・多くの情報から必要な情報をとりだすことが苦手 はい・いいえ
・注意の持続時間が短い、気が散りやすい、飽きっぽい はい・いいえ
・衝動的に思ったことを言ってしまったり、不用意(よけい)な行動をしてしまう はい・いいえ
・じっとしていられない はい・いいえ
・しゃべり過ぎてしまう はい・いいえ
・整理整頓ができない はい・いいえ
・優先順位が分からない はい・いいえ
・決められた時間の最後まで作業を行うことができない はい・いいえ
・なにかを同時に行うことが苦手(やっていたことの片方を忘れるなどがある) はい・いいえ
・授業を最後まできいていられない はい・いいえ
・車がきていてもよけることができずクラクションを何度か鳴らされたことがある はい・いいえ

感覚の特徴

長所(強み)

・リラックスできる感覚がある(視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚) はい・いいえ
・絵や写真、手順書など見てわかるもので説明されれば分かる はい・いいえ
・言葉で説明されれば分かる はい・いいえ

短所(苦手なこと)

・苦痛に感じる感覚がある(視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚) はい・いいえ
・口頭での説明だけでは分からない はい・いいえ
・文字だけの情報は理解しにくい はい・いいえ

運動の特徴

長所(強み)

・手先が器用 はい・いいえ
・身体を動かすことが好き はい・いいえ

短所(苦手なこと)

・手先が不器用 はい・いいえ
・運動が苦手 はい・いいえ

自己理解

長所(強み)

・自分の体調に気づき、悪化させないように自己管理ができる はい・いいえ
・自分のストレスや疲労等のサインを知っていて対処方法がある はい・いいえ
・自分の特性(得意・苦手)を理解している(理解しようとしている) はい・いいえ
・自分でできるできる感覚、やってみればできそうと思える感覚がある はい・いいえ
・苦手なことに対しての自分なりの対処方法がある はい・いいえ
・成功体験(得意なことでほめられたり、苦手なことをカバーして周囲に認めてもらえたこと)がある はい・いいえ
・好きなこと(趣味)など、気分転換できることがある。 はい・いいえ
・感情や行動をコントロールできる はい・いいえ

短所(苦手なこと)

・体調の変化、ストレスや疲労のサインに気づきにくい はい・いいえ
・自分のストレスや疲労のサインへの対処方法が分からない はい・いいえ
・自分の特性(得意・苦手)を理解していない(理解しようとしない) はい・いいえ
・自分で自分を認めることができない(自信がない) はい・いいえ
・苦手なことに対しての対処方法が分からない(できない) はい・いいえ
・成功体験(得意なことでほめられたり、苦手なことをカバーして周囲に認めてもらえたこと)がない はい・いいえ
・好きなこと(趣味)など、気分転換できることがない はい・いいえ
・ストレスや不安がきっかけで、お腹が痛くなったり(身体症状)、自分でどうしようもないくらいに気分が落ち込む(精神症状)が生じる はい・いいえ
・感情や行動をコントロールできない はい・いいえ

その他

長所(強み)

・家族や学校が発達障害の特性について理解している(理解しようとしている) はい・いいえ

短所(苦手なこと)

・家族や学校が発達障害の特性について理解していない(理解しようとしていない) はい・いいえ

いかがだったでしょうか?ここにあるのは一例ですので、この他にも特性はあると思います。必要に応じて追加してみてくださいね。 では次にトリセツの例を紹介させていただきます。

トリセツの例

トリセツの完成イメージがしやすいようにここでは例を紹介させていただきます。

発達障害とはなにか 発達障害とはについて書かれた記事のコピー
自分の特徴 得意なこと 苦手なこと
・人と話すのが好き ・一方的に話をしてしまう
・食べ物は残さず食べられる ・特定の音が苦手
・あいさつができる ・整理整頓ができない
・遅刻しない ・忘れ物をよくする
・運動が好き ・口頭での説明を理解するのが難しい
苦手なことへの対処 ・一方的に話をしてしまう→相手の話を聞いてから自分の話をする
・特定の音が苦手→その音が聞こえる場面では耳栓をする
・整理整頓がにがて→ものを少なくする
・忘れ物をよくする→チェックリストを作って準備する
・口頭での説明を理解するのが難しい→メモをとる
周りに人に配慮してほしいこと ・耳栓をすることがありますが、悪く言ったりしないでください。
・次の授業の準備の時になにを持っていくか聞くことがありますが、嫌な顔せずに教えてください。また、気にかけてもらえると嬉しいです。
・メモをとることを許可してください。
・私の話が止まらなくなってしまった場合は、話を変えてください。
・私がいらないプリントをためこんでいたら、捨てても大丈夫なものを教えてください。

こちらは例なので内容が少ないですが、じっくりと向き合ってつくるとたくさんの特徴があげられると思います。大変かもしれませんがぜひやってみてくださいね。

まとめ

トリセツは作ることは大変ですが、トリセツを作ることで自分をよく知ることができます。そして、苦手なことの対処方法を考えることができたり、発達障害の子どもたちの人生の節目節目でサポートしてくれる強力なツールになりえます。メリットがいっぱいなのでぜひチャレンジしてみてください