発達障害とは

発達障害とは、行動面・学習面・言語面において問題が見られ、社会生活を送る上で支障が生じてしまう症状のことをいいます。
一口に発達障害といっても、様々な病気が内包されていて、その中には自閉症やADHD、学習障害や吃音症などが見られます。

それぞれの病気の症状は異なりますが、全てに共通しているのが脳の一部機能に障害が見られるということです。
この障害は生まれつきのもので、個人差が大きいのが特徴です。

また、発達障害を持つ人の中には、複数の症状を持つ場合も多く見られます。
このため、同じ障害を持つ人同士でも、側から見ると全く違う症状のように見えることがあります。

発達障害に対する周囲の理解

発達障害は、総じて周囲から理解を得られにくい傾向にあります。
これといった定義がなく、症状や困難を感じることが人それぞれ違うため、場合によっては怠けているだけに見えてしまうのです。

例えば、ADHD患者に見られる「衝動性」の症状においては、”順番待ちをすることができず横入りしてしまう”という行動の特徴が見られます。
ただ、ADHDのことを周囲が正しく把握していることは稀である上、本人とその家族でさえ気がついていないこともあります。

そのため、発達障害の子供はしばしば「我儘な性格をしている」と定義づけられてしまうことになるのです。
社会性がないと見なされ、周囲から孤立してしまう場合もあるでしょうし、実際にそれが原因で塞ぎ込んでしまう人もいます。

発達障害の分類

では、発達障害とは具体的にどのような症状のことを指すのかというと、大きく分けて次の3つに分類することができます。
「自閉症スペクトラム障害(ASD)」、「学習障害(LD)」、「ADHD(注意欠陥・多動性障害)」です。

自閉症スペクトラム障害(ASD)は、「アスペルガー」「高機能自閉症」「広汎性発達障害」などとも言われることがあります。

学習障害(LD)は、読字障害、書字表出障害、算数障害などを内包しています。
ADHD(注意欠陥・多動性障害)は、不注意優勢型、多動性・衝動優勢型、混合型の三つに分類することができます。

また、発達障害の患者の中には知的障害を併せ持っている人もいれば、感覚過敏・感覚麻痺といった症状を有する人もいます。
感覚過敏とは、光や音、触覚や匂い、味に敏感な症状のことを指します。

一方の感覚麻痺とは、痛みなど五感の反応が鈍い症状のことを指します。
そのほかにも、言語の遅れ(言語発達遅滞)や強調運動障害、てんかん、チックなどの症状が表れる場合もあります。

発達障害のグレーゾーン

これら発達障害は、通常医療機関にかかって診断されるものですが、一部グレーゾーンとされる人もいます。
グレーゾーンとは、発達障害特有の特性を持っているものの、診断基準は満たしていない状態のことです。

グレーゾーンにいる人は、発達障害と診断された人に比べ、症状自体は軽くても、支援や理解を受けることができなかったりと、特有の苦労を強いられることとなります。
ただ、今ではその救済措置として、診断がなくても受けることのできる支援は広まりつつあります。