学校の宿題をやらない子どもへの対処に困ってしまう親は多いでしょう。
ついキツく叱ってしまうこともあるのではないでしょうか。
日常生活の中に宿題を自然に取り入れられるよう、ここでその工夫をご紹介します。

嫌なことを後回しにしてしまう場合の対処法

帰宅すると自分の好きなことから手をつけようとする子どもには、「帰ったらやることリスト」を作成させましょう。
最初は子どもと一緒にリストを作成し、そのとおりに物事を進められるようにサポートします。
慣れてきたら子供が一人でリスト通りに進めることを目指します。

「帰ったらやることリスト」の作成方法

では、「帰ったらやることリスト」の作成方法を具体的にまとめます。
このリストには、宿題以外にもすべきことを箇条書きにします。

ただし、宿題と書いたらその下に枠を広めに設けておきましょう。
ここに、その日の宿題を細分化して書き込みます。

何をすれば良いのか一目で見てわかるような書き方をしましょう。
例えば、その日の宿題が「漢字ドリル」と「計算ドリル」だったとします。

この場合、リストには以下のように書くと良いでしょう。

やることリスト

・手洗いうがい
・日記を書く
・宿題
1漢字ドリル
2計算ドリル
・宿題が終わったら消す
・晩御飯の手伝い

これはあくまでも一例ですが、その日にすべきことをわかりやすく書いて常に見える場所に掲示しておくことで、自然と宿題に取り掛かろうという姿勢に移れるはずです。

さらに、宿題が終わったらその都度消すようにルールを定め、そのこと自体を書き込んでおくことで、早く宿題を終わらせようという気持ちにさせることができるでしょう。

他にも、宿題が終わったらお楽しみのおやつの時間にすると定めておくと、さらにやる気を引き出すことができます。

苦手なことが多く宿題をする気にならない場合の対処法

学習そのものに苦手意識がある場合、宿題が進まないのも当然のことです。
適宜量を減らしてあげたり、学校と相談をするのも1つの手です。

例えば、いきなりプリントを一枚仕上げようとするのではなく、3問ずつ解いて一旦休憩、といったように、分割するのがオススメです。

また、問題に優先順位をつけるのも効果的です。
比較的簡単に取りかかることができそうな問題のみに印をつけて、それのみを解くように焦点を絞ってあげましょう。

途中で量を増やしたい場合には、子どもと相談をして、無理のない範囲で行うべきです。

他にも、宿題について先生と相談をしてみたり、解き方がわからない時の対処法を決めておくことが良い対処法となります。

わからない問題に直面したら、そこで立ち止まって嫌になる子どもは多いものです。
そうならないよう、わからない問題があるときは質問をする、もしくは飛ばすなど、ルールを定めておきましょう。

集中力が維持できない場合の対処法

せっかく宿題に取り掛かっても集中力が続かない場合は、勉強する場所を変えてみるのがオススメです。
他にも、テレビを消したり、集中を阻害するものが目に入らないように壁際に机を向けてみるという選択肢もあります。

何が子どもの集中を妨げているのかを確認した上で、正しく対処しましょう。