買い物に子供を連れて行くたびに欲しいものをせがまれて困った経験のある保護者の方は多いはずです。
拒否すると癇癪を起こしてどうしようもなくなることもあるでしょう。
そんな困った場面で使える対処法をまとめます。

あらかじめ決めたものだけを買うための工夫

買い物に行く前に、あらかじめ何を買うか決めておきます。
それをメモに書き出して、全て買い物かごに入れることを目標とします。

この際、家で子どもと一緒に買い物メモを作成するとより良いでしょう。
「今日はここに載っているものだけ買うから協力してね」と声がけしておくことで、その他のものは買わないという意思を見せることができます。

買い物に出かけたら、メモを見ながら必要なものを探してもらいましょう。
ゲーム感覚で買い物を楽しんでもらえるとベストです。

もしここで買い物リストに載っていないものをせがんできた場合は、頭ごなしに「買わない」と否定するのではなく、メモを見せてその商品があるか確認させましょう。
メモにないものは買わないという姿勢を見せることで、子どもを納得させることができます。

とはいえ、子どもの鬱憤が溜まってしまう恐れがあるので、買い物メモ通りに終わらせることができたら、そのご褒美としてシールやスタンプを渡しましょう。
5回余分なものを買わずに買い物できたら、集まったシールやスタンプとお菓子一つを引き換えにプレゼントするという決まりにすると、子どもはそれを達成するために必死になるはずです。

欲しいものを自分で制御できるようになるために

子どもの興味の移り変わりは早いものです。
そのため、欲しいと感じるものもその時々で大きく変わるでしょう。

それだけでなく、同時に欲しいと思うものが複数あるのも珍しくありません。
そこで、欲しいものリストを作成しましょう。

欲しいものを書いたら、その横には必ず値段も書くようにします。
空欄には予算とお小遣いの残りを書いて、計画的に買い物をする方法を身につけてもらいましょう。

買い物に行く際は、「予算以内に収めるようにしたら、リストの中から二つまでなら買ってもいいよ」と伝えてあげることで、無理に抑制することなく子どもに買い物を楽しんでもらうことができます。

頭ごなしに「買えない」と否定されると癇癪を起こしてしまう子どもも、この方法なら要求を受け入れてもらえていると納得するはずです。
その上で買うことのできない理由を知ることで、お金が貯まるまで我慢しようと冷静に考えるきっかけになるでしょう。

金銭感覚を鍛えるトレーニングにもなるので、今後の役にも立つでしょう。
同じように、夕飯の買い出しに行く際にも買い物メモの横に予算を書いておくとより実践的なトレーニングになります。

絶対に必要なものを上に書いて、できたら欲しいものを下に書きます。
予算から絶対に必要なものを引いてどのくらいお金が残るのか、その上でそこからどれだけ欲しいものを買えるかを考えることで、論理的な思考を身につけることができるでしょう。