子どもが分かりきっている質問を何度も繰り返す時には、質問に関するルールづくりをしてみましょう。

不安から同じ質問を繰り返す場合

子どもが不安を感じていて同じ質問を繰り返す場合は、人に聞くのではなく、自分で確認することができるように仕向けましょう。
繰り返す質問と答えを紙に書くなどして、壁に貼っておいたり、単語帳やメモに書いて子どもに持たせておきましょう。

次に同じ質問が子どもの口から出た際には、自分で確認するよう促してみてください。
その際、どうして良いか分からず悩んでいたら、ヒントを出してどこに答えが書かれているのかを一緒に見つけてあげてください。

そうしてようやく答えにたどり着くことができたら、人に質問をするのではなく自分で確認できたことについて、褒めてあげましょう。

この工夫を取り入れやすくするためのコツ

いきなり紙に書いた質問と答えを確認するように促すのはハードルが高いという場合には、取材形式でゲームから始めてみると効果的です。
子どもに「記者会見のような取材をしてみよう」と促した上で、紙に質問と答えをメモさせてそれを壁に貼ったり、ノートとして持ち歩いてもらうように工夫します。

子どものやる気を引き出す仕掛けにもなるので、このような「ごっこ遊び」を積極的に取り入れてみてください。

質問をすることがお決まりになっている場合

もはや質問をすることが日課のようになっている子どももいます。
この場合、分かりやすいようにカードや大きな紙、ボードなどに残りの質問回数を書いておきましょう。

あと何回同じ質問ができるのか、はっきり目で見てわかるようにしておけば、限られた質問回数の中で、自分で思い出せるようになろうと努力することにつながります。

紙に書いた残りの数字を消していったり記号をつけることで、視覚的に分かりやすいよう工夫しましょう。

構ってもらいたいという気持ちから質問をする場合

構って欲しいという気持ちから質問を繰り返す子どももいます。
そんな時は、質問をして良い時かそうでないかを正しく判断してもらう工夫を心がけましょう。

質問をして良い時に掲示するカードと質問をしてはいけない時に掲示するカードを二種類作ります。
このカードの意味をそれぞれ説明して、質問をしてはいけないと書かれたカードを掲示している時には質問しないよう促します。

もしそれでも質問をしてくる場合には、カードを見るように声をかけた上で、質問再開の時間を伝えてください。
この時注意すべきなのは、決して感情的にならないことです。

「今は忙しいからあと〇分待ってね」などとして、子どもにわかりやすいように伝えましょう。

理由があったほうがわかりやすい場合には、質問をしてはいけない時のカードを状況別の何種類かに分けるのもオススメです。

1日のスケジュールを記載したメモに、「質問できないタイム」と書き込むことも同様の効果が得られるでしょう。

子どもが癇癪を起こさないようにするためにも、先の見通しを立てられるよう、質問ができる時間を明示してあげることも大切です。