皆さんこんにちは!本日も発達障害等に関する学びや情報交換の場所となることを願って投稿させて頂きます。

今日のトピックは、「発達障害知育玩具」です。

皆さんは、「知育玩具」という言葉を聞いたことがありますか。もしくは、どういうものか知っていますか。

その言葉を聞いたことがあっても実際にどんな玩具なのか、自分の子どもに必要なのか、わからない方が多いかも知りません。

知育玩具がどのように役立つのか、適したもの選ぶポイントについても見ていきましょう。

知育玩具が発達障害に良い理由3選

初めに、「知育玩具」とは何でしょうか。

知育玩具(ちいくがんぐ)というのは簡単に言ってしまうと、子供の持つ好奇心や遊びに対する興味を刺激することで、知能の発達や心の成長を促す目的で作られたおもちゃの事です。

引用元:知育玩具専門ページ ピントル

具体的に普通の玩具と知育玩具を区別するような定義はありませんが、玩具という大きな枠の中に、知育玩具という分類があります。

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浩二
発達障害向けだと、療育玩具と呼ぶ方もいますね

そのため、特に何歳から与えなければいけないというルールはなく、保護者としては遊んでいる中でその子の得意不得意を見つけてあげる機会にしてみましょう

では、発達障害のある子どもにとって知育玩具が良い理由は下記の3つになります。

  1. 自分の得意・好きなことを伸ばせる
  2. 親子のコミュニケーションが取れる
  3. 感覚を養える

それぞれの特徴について見ていきます。

1.自分の得意・好きなことを伸ばせる

知育玩具は、療育の場でも活用されてきて、主に早期発見と早期支援のために使われてきました。

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静江
つまり、家庭で使うことで保護者も発達障害の子どもへの支援ができるということになりますよ!

普段から症状によってできないことや上手くならないことが多い子どもが、玩具で遊ぶことで自分の得意なことや好きなことをどんどん伸ばして自信をつけるでしょう。

しかし、知育玩具を与えたら全員頭が良くなる訳ではありません。「知能の発達や心の成長を促す目的」なので、新しい挑戦や発見を繰り返していく中で、「自分はできることがある」と認識する機会を増やしてあげましょう。

そうすることで様々な能力の成長につながりやすくなり、結果として、発達障害を持っていればその支援になり、発達障害があるかわからなければ遊び方次第で早い年齢で見つけてあげられるかも知れません。

知育玩具の種類

症状によって好まれやすい玩具は異なりますが、知育玩具は主に次のような種類に分けられるでしょう。

  • 音や光が出るもの
  • 感触が異なる素材で作られているもの
  • 並べやすいもの、集めやすいもの
  • 組み立てられるもの

上記を見れば、ほとんどが感覚を刺激する玩具であることがわかります。

こう見てみると、もしかしたらすでに家にある玩具で当てはまるものはありませんか。つまり、使い方によって今お持ちの玩具でも、知育玩具として使える可能性があるでしょう。

そのため、周囲の子どもや同年代の子どもと遊び方が異なっても、心配する必要はなく、その子に合った成長を促せる方法で遊ばせてあげればいいのですその遊びの中で、感覚的に学べていける環境を作ってあげましょう。

2.親子のコミュニケーションが取れる

これまで、知育玩具が子どもの成長にとって良いことを伝えてきましたが、今度は違う視点からの良いこともお伝えします。

発達障害の子どもを褒めることが難しいと感じたことはありませんか。比べたくはないけど、世間で言う「普通」と比べてしまってそのことが中々できずにイライラしてしまう時はありませんか。

実は、知育玩具で遊んでいる子は褒める機会が多くなります。

その理由は、組み立てたり並べたり、何かを達成できる頻度が増え褒めるチャンスが増えるからです。

そのために必用なことは、少しでもいいので一緒に遊んだり、遊んでいる所を観察したりして、何かを達成できた瞬間に褒めることです。参考にこちらの動画では、どのように玩具を使って遊び、褒めているかを見てみましょう。

このようにすれば、無理に褒めることも褒められることが見つけにくくても、保護者は褒めやすくなるでしょう。また、保護者から学んで欲しいことや気づいて欲しいことを教える場面も作り出せます。

発達障害であることが理解できなくても、できないことが多い子どもは、達成して褒められれば自己肯定感が上がり、自身が持てるようになれます。

3.感覚を養える

人間には「あたたかい」「やわらかい」「大きい」「小さい」などの感覚があります。

「少し」「ちょっと」等のなんとなくはっきりとしない感覚についても、知育玩具を通じて学べます。

それぞれの感覚に応じて作られている知育玩具は子どもにとって、良い影響を及ぼすでしょう。

どの知育玩具が適しているの?

発達障害と言っても、特性によって適しているオモチャは異なります。

どのような症状や性格かでタイプをいくつかに分け、そのようなタイプの子どもにはどのような特徴の玩具が適しているかをいくつか挙げますね。

もちろん、玩具に限らず、将来小学生に上がった時の勉強方法や、習慣づけの方法なども各個人によって異なり、その子に合う内容ややり方を見つけるには、試行錯誤の連続になるでしょう。

しかし、最初から行き当たりばったりというよりは、軸を決める際に役立てるように、ぜひ参考にしてみてください。

1.並べることが好きな子

並べることが好きな子は、同じ形で色異なるもの、同じ色で形が異なるものなど、似たようなパーツが多く含まれているものや、何個もそろえられるものがおすすめです。

主に、自閉症スペクトラム障害の子どもに見られる症状ですが、並べることや同じ行動を繰り返すことを好む傾向があることを「常同行動」といいます。

常同行動について、詳しく説明した記事が下記になります。

また、不規則なことが苦手なので、自分の規則を持って並べるでしょう。

玩具を与え始めた頃は、そのまま様子を見て作業が終わったら褒めてあげましょう。何回も同じ規則で並べたら、別の規則があることを教えながら並べ方を変えることを提案してみてください。

その気づきが新たな学習につながり、規則性があることでその子にとって学びやすい環境を作り出せるでしょう。

2.興味を持つと集中しすぎる子

興味を持つと集中しすぎる子は、多様な遊び方ができるものがおすすめです。また、興味を持つことを発見するまでは、たくさんのことにチャレンジすることもおすすめします。

主に、ADHD(注意欠陥多動性障害)の子どもに見られる症状ですが、興味や関心があることへの集中力が高い傾向があります。

不注意や集中力の欠如が注目されやすいですが、実は得意なことを極める性質が高いのです。

そのため、興味の引くものがたくさんある玩具ならば、1つの遊び方で飽きてもまたすぐに別の遊びができ、保護者が一緒に遊んだり見てあげたりして、本人がまだ気づいていない得意なことを見つけてあげましょう。

褒めることはもちろん、興味がある間は似たようなものを増やしたり、遊びのレベルをあげたりして、その遊びを極められる環境を作り出せます。

3.想像力がある子

想像力がある子は、塗り絵や組み立てる玩具をおすすめします。発達障害のない子どもでも想像力がある子はいますが、今回は言葉を使ったり、文字を書いたりすることが難しい学習障害の子どもに焦点を当てていきます。

学習障害の子どもは「読む、書く、聞く、話す、計算、推測」の能力のどれかが使いこなせない、使うことが難しいと感じているので、中々自分の考えなどを表現できない子が多いでしょう。

そのような場合、自分の世界を表現できるような玩具で遊ぶことで、言葉以外でも表現できるようになり、一緒にいる保護者は、どの能力が苦手なのかを知っていけるでしょう。

LD(学習障害)について、詳しく説明した記事が下記になります。

少しの試行錯誤は必要かも知れませんが、飛びぬけた才能を発見できる環境を作り出せるかも知れませんね。

おすすめ知育玩具4選

では、具体的にどのような玩具を与えてあげればいいのでしょうか。上記の説明で、なんとなく玩具の種類を思い浮かべたかも知れませんが、ここでいくつかの玩具を見ていきましょう。

先にも述べましたが、以下の玩具を買ってあげたから「発達障害でも頭が良くなる」のではなく、保護者とのコミュニケーションや保護者が褒めることによって、心の成長を促せます

そのため、買って終わりではなく、「一緒にどう遊べるかな、どのように遊び方を教えられるかな、どのような時間を過ごせるかな」と考えながら、子どもへの玩具を選んでみてください。

また、上記のタイプ別でどのような遊び方をするのか、どのように保護者と一緒に遊べるかも述べていきます。

▼知育玩具は勿論手作りも出来ます!手作りしたいな~という方は下記の記事をぜひご覧ください。

1.マグネットブロック(マグフォーマー)

マグフォーマーは、アメリカで生まれた知育玩具です。

マグネットで各パーツをつなげられ、平面と立体の両方で様々なものを作れることが特徴です。

どの形を組み合わせられれば、自分が作りたいものを作れるか考えながら遊べるので、もしかしたら大人の想像を超えるものができあがる可能性もあります。その時は、いっぱい褒めてあげましょう。

  1. 並べる子…形や色に分けて横に並べたり、重ねたりするので、ある程度そのように遊んだら、平面で作れるものを見せてあげましょう。そして、また少し経ったら立体で作れるものも同様にします。
  2. 集中しすぎる子…マグネットでくっつく特徴に興味を持ったら長時間取り組むので、見本通りに家やボールを作れたら、保護者も一緒に考えながら新しいものを作っていきましょう。さらにピース数の多いセットを買って、親子や兄弟で作品を見せ合うのもいいかも知れません。
  3. 想像力がある子…つなげ方を教えてから自由に作らせてあげましょう。完成したら、何なのかどのようなストーリーがあって作ったかを聞き出すと、言葉があまり出てこなくても理解してあげられるかもしれません。
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静江
どのタイプの子どもにも適しているので、仮にまだどの発達障害かわからなかったり、まだ診断されていなかったりしても、子どもの遊び方で症状の傾向を見極めるきっかけにもなるかも知れませんね。

また、もし子どもが光るものが好きであれば、マグフォーマーの様々なセットの中で光るパーツのセットもあるので、それも合わせて作るものの幅を広げてもいいでしょう。

2.森のあそび箱

森のあそび箱は、動物の型はめ、数合わせ、迷路、ビーズコースター、木琴の5つの遊びが1つの玩具でできます。また、すべてのパーツが箱の中に入れられるので、収納も楽です。

  1. 並べる子…集める遊びがしやすいのはビーズコースターですが、他の遊びも複雑ではないので、保護者が見本を見せることで新しい遊びを発見できます。
  2. 集中しすぎる子…一番適していて、いくつもの遊びができるので飽きることはないでしょう。5つの中からどれに一番集中したのか楽しめたのかを聞きながら、さらに興味がありそうな遊びを見つけてみてください。
  3. 想像力がある子…音がでる木琴や、動きのある数合わせやビーズコースターで遊ぶでしょう。子どもの遊びについていきながらそばにいて、木琴で何かの歌を作ったり、数を数えるのを聞かせてあげてもいいかも知れません。

3./たのしく知育!やみつきボックス

やみつきボックスは、森のあそび箱と同様に1つで様々な遊びができますが、こちらは生活のことがより理解してきている時に使い始めるといいでしょう。

音や光が出る仕組みや、ボタンやシャワーを押す、レシートや果物を引っ張るなど、実生活において様々な興味がそそられることを遊べます。

4.積み木

最後に、まとめて「積み木」をおすすめします。昔からの玩具として、ほとんどの人が一度持ったことがあるかも知れませんが、知育玩具としての可能性が高いと、近年注目されてきました。

  1. 並べる子…色や形など何かの法則ごとに並べるので、それができたら組み立てて作れるものの見本を見せてあげましょう。見せる時は1つずつにして、それができたら次の見本を見せるようにすると良いでしょう。
  2. 集中しすぎる子…普通の積み木で興味がわかない時は、素材の違うものや複雑な形のものなど、バリエーションを変えてみるといいでしょう。個数を増やせばより様々なものを作れるので、段々と増やしていってもいいのかも知れません。
  3. 想像力がある子…自分を表現するために最適な玩具なので、自由に色んなものを作らせてあげましょう。何を作っているのか聞いたり、保護者も一緒に話しながら作っていけば発話の回数が増え、自己表現を高める事ができます。

最近では様々な素材で作られ、様々な形の積み木が作られていて、値段も大きく変わり、数千円~数万円するものまであります。好みで選んで構いませんが、2つピックアップするので見ていきましょう。

実際に、自閉症のある男の子が遊んでいる様子の動画がこちらです。

図形キューブつみきは、公文が販売する積み木で、すべてのパーツが正方形になっています。平面から立体まで段々とステップアップできる図形の作り方のカードと、そのカードに貼れる「できたねシール」がついてきます。

5色で50個の積み木が含まれており、最初何を作ればいいかわからなくても見本があり、何かを完成したら褒めてシールを上げればさらにやる気が出るなど、どのタイプの子どもでも楽しめるでしょう。

からふるEVAブロックは、素材がEVAという柔らかい素材でできている積み木です。様々な形のパーツがあり、専用のケースも付いているのでお片付けも楽にできます。

キューブつみきと大きさが異なるので、より大きなものを作りたいけど遊んでいて落ちたりした時、ケガがないようにしたい場合はEVAブロックが良いでしょう。

まとめ

  • 知育玩具が頭を良くさせるのではなく、遊びを通して新しい発見をしたり、保護者とのコミュニケーションが子どもの成長を助ける。
  • それぞれ症状や性格によって合う合わない玩具があるかも知れないが、感覚を刺激するものが好まれやすい。
  • 同じ玩具でも、遊び方によって様々なタイプの子どもにも適するので、保護者として支援するという見方だけではなく、その子の得意不得意を見つけられる機会にもできる。

忙しい日々を送られる方もいると思いますが、子どもの特徴を見つめる良い機会だと思って、少しでもいいので時間を取って一緒に遊んでみてください。

もし、今ある玩具での遊び方がわからなければ、お近くの療育センターの方に聞いてみたりしてもいいでしょう。

「何かを学ばせる」というよりは、「親子で楽しめる」ことを意識してみるといいのかも知れませんね。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。