今日も皆さんと一緒に発達障害等に関する学びや情報交換の場所なることを願って投稿させて頂きます。

今日のトピックは「頭の中がごちゃごちゃしてしまうと発達障害なの?」についてです。

例えば、やらなきゃいけない仕事がたくさんあって、どれから手をつけて良いかわからなくなったり、反対に考えすぎて中々行動に移せなかったり…。

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静江
この様な場面は発達障害に限らず、誰しも経験したことがあるはずです。

ところが、これが子供となると発達障害の影響により、考えがまとまらずストレスになったりパニックになってしまうこともあります。

「頭の中がごちゃごちゃする」と「発達障害」なのでしょうか?

では、さっそく解説していきます。

頭の中がごちゃごちゃすると発達障害なの?

発達障害は、先天性の脳機能障害が原因と考えられています。

ポイント

発達障害の特徴として、「自分の感情をうまくコントロールできない」「集中できない」「会話のキャッチボールが難しい」などがあります。

これにより学校や家での日常生活に様々な支障が生じてしまうのです。

例えば、授業中に席を離れてしまったり、宿題しないといけないのに、漫画ばかり見ていて何度注意しても言うことを聞かないなどがあります

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静江
発達障害は、優先順位が分からず頭の中がごちゃごちゃしやすいのです。
Twitterで投稿されている事例が下記になります。

ただ、この経験をしたことがあるすべての人が発達障害と言うわけではありません。

発達障害にも種類があり、症状がそれぞれ違うので紹介していきます。

1.ADHD(注意欠陥・多動性障害)

ADHD(注意欠陥・多動性障害)には、以下のような特徴があります。

  • 注意散漫な為、じっとすることが苦手
  • 集団行動を乱しやすい・迷子になりやすい
  • 忘れ物が多い
  • 過集中

などです。

注意散漫な為、じっとすることが苦手

私達の生活には日々様々な情報が目や耳から入ってきます。

しかし、ADHDはそれらの情報が入ってくるとうまく処理できず注意力が散漫になってしまいます。

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静江
それが授業中でも、思いついたまま席を離れてしまうこともあります。

集団行動を乱しやすい・迷子になりやすい

集団行動していても、気になる物を見つけるとそちらを追いかけてしまい気付いたときには逸れてしまいます。

その結果、自分がどこにいるのか分からなくなり迷子になりやすいのです。

物忘れが多い

今、手元に持っている物があったとしても、その存在すら忘れてしまう為、「どこで何を置いたのか」覚えていません。

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静江
学校に持っていくものを忘れたり、学校からもらった大事な書類を親に渡し忘れたりすることもあります。

過集中

集中できないとは逆に、集中し過ぎる状態になりやすいのもADHD特徴です。

特に、自分の好きなことに関しては集中し過ぎる状態に入りやすく、気がつけば数時間経過していることも珍しくありません。

2.自閉スペクトラム症

自閉スペクトラム症には、以下のような特徴があります。

  • 人とのコミュニケーションが苦手
  • 強いこだわりがある
  • 感覚過敏
  • 過集中

などです。

人とのコミュニケーションが苦手

自閉スペクトラム症は、人とのコミュニケーションが苦手です。

会話のキャッチボールや、相手の気持ちを読み取ったりするのが苦手であったり、目を見て会話することが苦手です。

また、一方的に話をしてしまい、人間関係が築きにくいと言う一面もあります。

強いこだわりがあり

物事に対して、強いこだわりがあり、同じものを使い続けたり、同じ手順を繰り返したりと言う特徴があります。

また、食べ物にも強いこだわりがあるので、好き嫌いが激しい人もいます。

感覚過敏

発達障害を抱えている子供は、「感覚過敏」を併存していることが多くあります。

感覚過敏とは、視覚過敏や聴覚過敏など、人間にある五感に「過剰に反応してしまう感覚がある状態」です。

POINT

発達障害は感覚過敏を併存しやすいと言われていますが、必ず併発するわけではありません。

聴覚過敏を抱えてしまうと、何気ない生活音や話し声、物音や時計の秒針などが「不快な音」として聞こえてしまいます。

色々な情報が絶え間なく入ってくる状態に、聴覚過敏が加わることで、ストレスを受けやすくなるのです。

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浩二
なので、発達障害を抱えている人は疲れやすくなってしまいます。

「発達障害はなぜ疲れやすいのか?」を書いた記事がありますので、こちらも合わせてご覧下さい。

整理する手順

発達障害の影響により、考えがまとまらず、頭の中がごちゃごちゃしてしまう場面は少なくありません。

結果、癇癪や泣き出してしまったりパニックになる場合もあります。

そんな時は以下のような手順を踏んでみてください。

1.パニックの原因を探る

急に感情が抑えられなくなり、泣き出したり、所かまわず大声を出してしまう場合は、「なぜ、パニックになったのか」原因を探ります。

その原因も「新しい場所で不安になった」「自分のこだわりができない」など様々です。

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静江
パニックの原因を探ることで、予防や対策が取れます。

2.刺激しないように待つ

パニックになっている子供に「強い口調で怒る」など強引な行動を取ると、火に油をそそぎ結果さらにパニックになってしまう可能性もあります。

なんらかの理由により、混乱したり、パニックになってしまった場合は、刺激しないようにパニックが治るまで待ちましょう。

クールダウンした後に優しく声をかけることで、落ち着きます。

クールダウンをトピックにした記事があるので、合わせてご覧ください。

3.メモの活用・口に出して確認してみる

一気に考えることが増えたなら、紙に書き出してみたり、口に出してみましょう。
誰かと一緒に確認するのもいいでしょう。

また、ポイント毎にメモを取るなどの対応もおすすめです。自分が今しなければならない内容を可視化することで、より明確にできますし、何かの拍子に忘れてしまうことも防げます。

POINT

ADHDを抱えている人の場合、メモを取ったメモ帳を無くしてしまうという可能性も考えられます。メモを取ったらポケットにしまうまでを1つの手順としてルーティン化させましょう。

これに併せて、周囲のフォローもあるとメモ帳を無くす予防にも繋がります。

そして、優先順位をつけてみます。
例えば、宿題と本を読むことの優先順位をつけるときに、考えやすいことは、宿題は苦手でやりたくない。本は好きなので読みたい。
本を先に読みたいけれど、宿題にかかる時間がわからない。

どうしようどうしよう……

成長するにつれ、しなければいけないこととしたいことが出てきます

この場合、宿題を先にしたほうがよいでしょう。
そのストレス発散に、好きな本を読むことにするのはどうでしょうか。

自分のリラックスアイテムをみつけると、ごちゃごちゃも少なくなりそうです

4.体を動かしてみよう

考える前に体を動かすと脳の働きもアップするといわれています
運動は、脳のいろいろな場所を使ってできることです。

簡単なストレッチ、難しくない運動で頭の中の整理がうまくできるかもしれません。

5.落ち着くアイテムをみつけよう

頭の中を整理するときに、自分に必要なアイテムを用意してみましょう。

筆記用具かもしれないし、ホワイトボードかもしれません。付箋だったり、色付きのクリップも使えるアイテムですね。

大人だと、スマホのメモ機能も使えます。

私のおすすめアイテムは、ペンと付箋です。
付箋にすることを書きだします。
それを、考えながら並び替えます。

明日することも出てきますし、今することもわかってきます。
ここで、便利アイテムをいくつか紹介してみますので、参考にしてください。

強粘着で全面にノリが付いているところがポイントの付箋です。
貼って剥がして、何回でも考えに合わせて貼りなおせます。

ホワイトボードも、終わったことは消していけたり、文字にできないことをカタチにしてみたりと、使い方は自由です。

対処できないときは相談

これまでは親御さんで対応できる手順を紹介してきましたが、外部の施設などに相談する方法もあります。

1.発達障害者支援センターを利用する

発達障害者支援センターでは、発達障害を抱えた人や、発達障害かもと悩むに人に対して様々な支援を行ってくれる専門機関です。

親子で解決できないことや、自分だけで難しいことが起きたときは、誰かに相談するのも一つの方法です。

POINT

全国に展開している支援機関ですが、各施設によって支援できる内容が異なる場合があります。相談の前に、上記リンクよりご確認下さい。

2.放課後等デイサービスを利用する

自宅とは違った空間で、安全に落ち着ける場所を確保しておく意味でも、放課後等デイサービスは活用できます。

頭の中がゴチャゴチャしているときは、環境を変えてみることも、有効かもしれません。

神奈川県横浜市の放課後等デイサービスアレッタWEBサイトへ

アレッタには、専門のスタッフがいるので、安心して預けることができます。
そして、困りごとの相談や対処法のヒントをもらえる場所でもあります。

また、発達障害お役だちトピックスでは、発達障害に関する情報記事を多数公開しています。よければ併せてご覧下さい。

まとめ

発達障害の影響により、頭の中がごちゃごちゃしてしまうことが多くなってしまいがちです。

ストレスも溜まりやすく、何気ないことで感情が爆発してしまうこともあるでしょう。

まずは感情を落ち着かせる為にクールダウンが必要です。

心を落ち着かせ、物事が落ち着けて考えられる環境が望まれます。これには、障害を抱えている本人だけでは不可能です。

兄弟やその家族、周囲の人たちのフォローや支援が必要です。

また、相談できる支援機関を利用し、生活に取り入れていきましょう。