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ダウン症を検査する方法は?
お腹の中にいる赤ちゃんがダウン症かどうかを検査する方法にはいくつかあります。
まず、妊娠10~15週頃に超音波検査で四肢や顔に特徴が見られないかどうかを確認します。
他に、希望することで受けられる検査が4つあります。
母体血清マーカーテスト
母体の血液中にあるホルモンやたんぱく質を調べるテストです。
成分濃度によって、胎児の染色体異常の有無を調べることができます。
羊水検査
腹部に注射器を刺し、用水を採取して行う検査方法です。
確実性は99%以上とされていて、ダウン症の確定診断に使われています。
ただ、注射器を腹部に刺すことから、0.3%ほど流産リスクがある検査方法です。
絨毛検査
腹部に針を刺して、胎盤になる前の組織を採取する検査方法です。
こちらも針を刺すことになるため、羊水検査と同じく流産リスクが伴います。
新出生前診断
母体の血液を採取して、赤ちゃんの染色体異常を確認する診断方法です。
羊水検査や絨毛検査に伴う流産リスクは一切ない上、母体血清マーカーテストよりも確実性の高い検査方法です。
これらの検査方法のうち、羊水検査と絨毛検査は確定診断として使われる検査です。
非確定的検査において陽性反応が出た場合、確定診断に使われる検査のうちどちらかを受けます。
ダウン症の治療法はある?
後発的な病気であれば、成長過程で治療をすることができるものもあります。
しかし、ダウン症は染色体異常によるものであるため、完全に治療するということはできません。
ただ、小さい頃から療育センターに通えば、精神的・身体的機能に対してある程度効果を得ることができる場合もあります。
療育とは、身体機能など発達に遅れが見られる子どもに対し、生活における不自由をなくせるよう専門的な教育支援プログラムに則ったトレーニングをするものです。
この療育の目的や分野には、さまざまな種類があります。
一口に障害といっても症状はそれぞれ違います。
同じダウン症の中でも、程度に差があったり個性や個人差が見られます。
療育センターには専門知識のある保育士や看護師、理学療法士など様々な分野のスタッフが在籍しています。
障害のある子どもの成長、健康、発達のため、両親とスタッフが一丸となって療育方法を決めていきます。
療育センターでは、子供が小さいうちなら育児方針などの相談に乗ってもらうこともできます。
また、同じような環境にあるお母さんと知り合って、連絡を取りながら助け合うことができるというメリットもあります。
療育は、子どもだけでなく親の役にも立つ環境であると言えるでしょう。
ダウン症の子どもは。頑固で気難しいという一面があります。
しかしその反面、明るくて人懐っこく愛嬌のある笑顔が特徴です。
イタズラ好きで、周りの人を笑わせることが大好きなお茶目な一面もあります。
また、美術や音楽、ダンスが好きで、芸術面の才能に秀でている子どももいます。
子どもひとりひとりの持つ素敵な一面を引き延ばしてあげることによって、その子が自分らしい人生を歩んでいけるよう手助けしましょう。