今日も皆さんと一緒に発達障害等に関する学びや情報交換の場所となることを願って投稿させて頂きます。
今日のトピックは「発達障害を抱えた人の歩き方」についてです。
個人差は多少あるでしょうが、生まれた子供は、1歳位で歩けるようになると言われています。
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ところが、発達障害の影響により、歩き方に違和感のある子供は少なくありません。
この記事では、そんな子供の「歩き方」について解説しし、後半で改善策についてもお伝えていきますね。
目次
発達障害を抱えた子供の歩き方
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私達は日常生活で何気なく歩いていますが、正しい歩き方のポイントについて考えたことはありますか?
この歩き方について解説している動画がありましたのでご紹介します。
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体に負担がかからない、歩いても疲れない歩き方が理想的ですよね。
・正しい姿勢
・つま先で地面をしっかり蹴る
・かかとから着地する
・膝をしっかり伸ばして、大股で歩く
・自然に手を振る
・体がブレない
人間の筋肉や骨格は人それぞれです。全員が同じとは限りません。
しかしこの一方で、発達障害の影響により、歩き方に変化のある子供がいます。
- つま先で歩く
- お尻を突き出して歩く
- ガニ股で歩く
- バタバタ音を立てて歩く
- ロボットの様に歩く
- 早足でウロウロしながら歩く
Twitterではご自身で歩き方に違和感を持っている方のつぶやきもありましたよ。(YouTube動画は後程ご紹介しますね)
健常児でも上記に紹介した歩き方をする人はいます。例えば、ガニ股で歩く人がいたとしても、発達障害を抱えているとは限りません。
特徴1:つま先で歩く
自閉症スペクトラム症のある子どもには、「尖足歩行」の症状が見られる場合があります。
尖足歩行の特徴は、かかとをつけずにフラフラしながら歩く「つま先歩き」のことです。
使う筋肉が限られるので、太ももは前側にだけ筋肉が付いていたりふくらはぎの筋肉が特別しっかりしていたりするようです。
また、かかとが未発達な状態になってしまうこともあります。
感覚過敏
発達障害の特徴の一つである感覚過敏が影響している場合もあります。
感覚過敏とは、視覚や聴覚などの五感に「極度に不快感を感じてしまう」感覚があることを言います。
仮に、フローリングの床の感触が嫌いな触覚過敏の場合、つま先歩きとなってしまうのです。
特徴2: お尻を突き出した歩き方
うち股でお尻を突き出したような歩き方です。反り腰になってしまい、見た目も歩きにくそうです。
走るのも苦手な事が多いでしょう。
特徴3: ガニ股
ガニ股で歩くという特徴の子もいます。
靴の外側だけすり減るのが早いという経験はありませんか?
ガニ股で歩くと、土踏まずの外側に体重をかけて歩いているので、外側ばかり減ってしまうんですね。
特徴4: バタバタ音を立てて歩く
歩く時に足全体を、かかとからバタンとつけてしまうのでしょう。静かに歩けず、バタバタと音を立ててしまいます。
偏平足の方に多く見られますが、偏平足ではなくてもバタンと足をつけるのが癖になっている人もいるようです。
特徴5: ロボットのように歩く
発達障害の子供は動きがぎこちなく、ロボットのようにカクカクした歩き方になる場合があります。
腕を全然振らずに歩いていたり、逆に振り過ぎていたり。
変に力が入ってしまう為、疲れやすいかもしれません。
特徴6: 早足でウロウロしながら歩く
急いでいる訳ではないのに、早足で歩きまわりじっとしていられないという特徴の子供もいます。
しかも真っ直ぐではなく、ウロウロしながら歩いてしまう。これはちょっと目立ちますよね。
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歩き方が悪いと何が問題なの?
上記の動画では、自閉スペクトラム症を抱えている男性の歩き方について解説している動画です。
歩き方が変わっていることから「転けやすい」と動画で語っています。
歩き方は、人それぞれな部分はあります。骨格や筋肉のつき方、年齢にもよって変わってくるでしょう。
ところが、歩き方ひとつで体の成長にも大きく影響していくのです。さらに、疲れやすくなってしまいます。
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改善方法は?
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発達障害を抱えてしまうことで、周囲の子供が簡単にできることが「できない」場面も少なくありません。
そうした経験から、塞ぎ込んでしまう子供は多くいます。できることを少しずつで構いません。必要なことを取り組んでいきましょう。
そして、少しでも前に進んだら褒めてあげて下さい。
1.感覚遊びを通じて発達を促す
つま先歩きをする子に対しては、遊びを通して感覚を見つけさせるのが良いでしょう。
以下の遊びがおすすめですので、ぜひ試してみて下さい!
感覚過敏の子や、嫌がる場合には無理をせずにその子のペースに合わせて行って下さいね。
・散歩
・アスレチックやすべり台等の外遊び
・クッション渡り(クッションをつなげて渡っていく遊び)
散歩や外遊びは感覚をつかむ機会がたくさんあります。
クッション渡りは家の中でも手軽にできる遊びです。
足の裏全体を使って歩くので、感覚をつかみやすくなります。
2.インソールを使う
履きなれた靴の中にインソールを入れると、正しく歩けるように助けてくれます。
土踏まずのアーチを作り、不安定な足首をフォローしてくれて捻挫を防げるかもしれません。
歩いても疲れなくなると、運動量が増えて筋肉をつける事に繋がりますね。
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3.良い姿勢を学ぶ
悪い姿勢のまま運動してしまうと、体に負荷がかかり痛くなちゃうかもしれません。
綺麗な歩き方は綺麗な姿勢から。
まずは、壁を使って正しい姿勢になるように練習してみましょう。
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・頭・肩・背中・お尻・ふくらはぎ・かかとをピッタリ壁につける
・かかとは揃えて、つま先を握りこぶし1つくらい離す
・真っ直ぐに前を見る
・あごはひく
いつもの姿勢とは違うので、最初はきっと疲れちゃうでしょうね。
これは、慣れるしかないんです。発達障害に限らず、姿勢を矯正するときはだれでも疲れるもので、慣れるしかないんですよね。
そのうち正しい姿勢の方が楽になってきますよ。
4.体幹を鍛える
おへその周りの筋肉を鍛えて、自前のコルセットを作る感じでしょうか。
体幹がしっかりしていると、歩く時に効率よくエネルギーを使えるようになります。またフラフラしないで、安定した姿勢で歩けるようになるでしょう。
電車の中で急ブレーキがかかっても、しっかり立っていられるようになるかもしれませんね。
腹式呼吸は体幹を鍛えるのに役立つと言われています。しっかり息を吐ききるのがコツみたいですよ。
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5.全身バランスよく筋肉を鍛える
姿勢が良くなったら、今度は体全体の筋肉をバランスよく鍛えましょう。
しかし、いきなりハードなトレーニングは難しいですよね。
真面目にラジオ体操
毎日決まった時間にラジオから流れる、ラジオ体操。
規則正しい生活を送る助けにもなるのではないでしょうか。
全身の筋肉を使うようにプログラムされているのはすごいですよね。第一・第二まで本気でしっかりすると、かなり疲れます。
チャチャと適当にしてしまうと効果が無くなりますので、YouTube動画などを見ながらする方がいいかもしれません。
山歩き
山歩きもいいと言われます。トレッキングくらいから始めてみませんか。
学校のグランドをクルクル歩くのって、あまり楽しくなかった記憶はありませんか?
何週回ったのか分からなくなることもありました。
山道は季節によって変化する自然を楽しみながら歩けるのも、楽しいですよね。
そしてお弁当を持って行くのはいかがですか。外で食べるお弁当、これは格別です。
道がデコボコしていることもあり、変化があるのでちょっと注意が必要になります。体のバランスを崩さないように気を付けて歩きましょう。
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運動系の習い事も良いと言われています。発達障害の子にオススメの運動系習い事の記事もご紹介しますね。
6.専門家を頼る
強いこだわりのある子の場合や感覚過敏が影響している場合は、親の頑張りだけでは歩き方を変えるように教えることに限界を感じるかもしれません。
専門家の力も借りましょう。
理学療法士の方にトレーニングしてもらったり、シューズフィッターさんのいるお店で足にぴったりする靴を選んでもらったり。
お家で出来る事も教えてもらえるかもしれませんよ。
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放課後等デイサービス・アレッタでは、心身に障害のある小学校1年生〜高校3年生までの児童を対象にサービスを行っています。
まとめ
歩き方って結構人に見られているんですね。そして体にも影響があるのなら、綺麗な歩き方が出来るように教えてあげたいですね。
大きくなってから変えるのはとっても大変だと思います。
まずは正しい姿勢。
そしてバランスよく筋肉をつけていく事が大切なようですね。
歩いても疲れなくなると活動範囲が広がります。一緒に色んな所に行って、楽しい思い出を沢山作っていきましょう。
ご拝読頂きありがとうございました。