今日も皆さんと一緒に発達障害等に関する学びや情報交換の場所なることを願って投稿させて頂きます。

今日のトピックは「放課後デイサービス 資格」についてです。

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静江
放課後デイサービスで働くには資格が必要なんでしょうか?
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浩二
就職や転職に有利に働く場合が多いですよ!

放課後デイサービスで働きたい場合、無資格からスタートも可能です。

しかし、事業所内で必要とされる存在、将来的に独立を考える場合は資格が有利になる場合があります。

では、一体何の資格を取れば良いのでしょうか?

今回の記事では、放課後デイサービスで働く上で役に立つ、7つの資格をご紹介します。

放課後デイサービスに使える7つの資格

放課後デイサービスでは、持っておくと非常に有利に働く資格があります。それぞれの概要と、取得方法をまとめました。

資格一覧

資格名求められる場所取得資格
保育士常勤で必ず一人必要全体の半数以上必要指定学校修了・勤務実績
児童指導員常勤で必ず一人必要全体の半数以上必要指定学校修了・実務実績
理学療法士機能訓練担当員となれる指定学校の福祉科目の修了
看護師医療ケアを必要とする事業所で必要指定学校の修了
介護福祉士児童発達支援管理責任者になるために必要指定学校の修了・実務実績
運転免許利用者の送迎学科試験・実技試験
公認心理士カウンセリング指定学校の修了・実務実績

①保育士

放課後デイサービスの運営では、保育士の資格を持つ人が従業員のうち半数必要となります。
※児童指導員と合わせて半数以上でも可。

保育士としての学校や、施設を卒業することで取得することが可能です。

決められた学校教育を決められた時期に卒業していれば、基本的に受験資格があります。

また、該当しなくても指定の福祉施設に2年以上勤務しており、2,880時間の勤務実績があれば、受験資格が与えられます。

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静江
大学を卒業していなくても取得可能なんです!

保育士になるために、さらに詳しい記事はこちらを参考にして下さい。

②児童指導員

児童指導員は一般的な資格とは違い、一定条件を満たすことで得られる任用資格です。

任用資格とは?

【児童指導員の場合】
放課後デイサービス等の福祉施設に勤めている間、児童指導員と名乗れます。
業務との、セット品のようなイメージです。

保育士と同様に、従業員の半数必要とされる資格です。
放課後デイサービスで重要資格の一つです。

この児童指導員任用資格は、以下条件を満たすことで得ることが可能です。

【大学や養成学校の卒業】

  • 社会福祉学
  • 教育学
  • 心理学
  • 社会学

これら科目の修了又は博士号の取得が必要です。

【実務経験】

高卒以上の場合

  • 2年以上放課後デイサービスに勤める
  • 360日以上の実務経験を積む

高卒以外の場合

  • 3年以上放課後デイサービスに勤める
  • 540日以上の実務経験を積む

児童指導員についてさらに詳しい記事はこちらを参考にして下さい。

③理学療法士

機能訓練担当職員になるために必要な資格の一つです。

放課後デイサービスでは、重症障がい者支援を実施する場合、必ず機能訓練担当職員を配置する必要があります。

機能訓練担当職員とは?

身体本来の機能を取り戻すための訓練を実施する職員のことです。

理学療法士の資格を取得するためには、以下の環境において、定められた福祉科目の修了が義務となります。

  • 専門学校
  • 短期大学
  • 大学
  • 特別支援学校

理学療法士の他にも以下の資格も代用可能です。

  • 看護師または准看護師
  • 作業療法士
  • 言語聴覚士
  • あん摩マッサージ指圧師
  • 柔道整復師
  • 鍼灸師
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浩二
リハビリとは少し違い、お医者さんの指導がなくても実施可能な訓練なんです。

④看護師

何らかの障害を持ち、医療的なケアを必要とする利用者がいる場合は、看護職員の配置が必要です。

この時役に立つのが看護師資格です。

実は福祉施設では看護師資格を持つ方の人材不足の声も上がっています。

そのため看護師の資格は、非常に重宝される場合があります。

看護師になるためには、大学や専門学校、養成学校の福祉科目を修了し、看護試験に合格する必要があります。

⑤介護福祉士

児童発達支援管理責任者になるために必要な資格の一つです。

実務経験・養成学校・福祉系高校において取得資格を得ることが可能です。

【実務経験】

  • 現場での実務経験を3年以上積む
  • 実務者研修を450時間受講する
  • 面接授業の受講

【養成学校】

1,850時間の福祉科目を受講

【福祉系高校】

53単位の取得
時間換算では約1,850時間となります。

これらを経て、いざ社会福祉士への試験へ挑む準備が整います。

⑥運転免許

放課後デイサービスでは、利用者の送り迎えを頼まれるケースがあります。

この時、運転免許があると働く上で優遇される場合があります。

運転が苦手、と思う方は是非仕事で使えるように練習しておくと役に立ちますよ。

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浩二
送迎専任として求人をかけている放課後デイサービスもあります。

⑦公認心理士

心理カウンセラーに関する資格です。

国家資格ということもあり、カウンセラーとしての信頼向上につながる資格です。

放課後デイサービスでは、発達障害の方と接する機会も多くなります。

発達障害の特性を持つ方々と接する際、最も大切なことは相手の気持ちに気付き、思いやり、受け入れることです。

そのため、相手の心情を理解するために必要な教養を得ることが可能です。

発達障害についてさらに詳しい記事はこちらを参考にして下さい。

児童発達支援管理責任者までの3ステップ

児童発達支援管理責任者は、放課後デイサービスを運営する際に必ず1人以上現場にいる必要があります。

責任者の役目は、事業所全体の管理です。

現場のリーダーとして、支援内容の管理から従業員の管理も担います。

ステップ①実務経験

放課後デイサービス等の福祉施設で3年〜10年の実務経験を積みます。

利用者を支援したり、相談を答えたり等、直接的な業務に携わっていることが求められます。

ステップ②研修

  • 相談支援従事者初任者研修
  • サービス管理責任者研修
  • 児童発達支援管理責任者研修

これら3つの研修を受けます。

相談支援従事者初任者研修

障がい者の生活の質向上に向けて必要な知識を学ぶ研修です。

福祉を始めとし、保険や医療など、多岐に渡り学ぶことが可能です。

5日間のプログラムとなり、全て受講する必要があります。

サービス管理責任者研修

放課後等デイサービスで働くために必要なサービス面の向上を目指す研修です。

2日間の講義受講で達成となります。

受講するための要件を満たす必要があります。

児童発達支援管理責任者研修

障がい者支援の基礎を学ぶ研修です。

支援計画の作り方や、障がい者との適切な接し方を学びます。

2日間の受講で修了となります。

ステップ③配属

全ての条件をクリアすると、その事業所で児童発達支援管理責任者として任命されることになります。

放課後デイサービスの仕事内容

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静江
放課後デイサービスではどのようなお仕事をするのでしょうか?
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音楽や作品作り、宿題のお手伝い等を通じて子ども達の成長を支援しますよ。

自立訓練

日常生活の質を上げるために支援します。

こども達が自分の力で判断し、自分でやり遂げる。
このような自分の意思で行動する子になるために支援します。

大人になって、ちゃんと社会に馴染めるだろうか・・・。
良いお友達を作れるかな・・・。

このような不安を解消し、安心した生活が送れるように、こども達だけではなく、保護者の方々もサポートします。

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浩二
保護者の方々のストレスを軽減することも放課後デイサービスの勤めです!

創作活動

  • 何かを作り上げることの楽しさ。
  • 作り上げた時の達成感。
  • 周りと協力する考え方など。

ダンスや音楽、作品作りなどを通じて、感性を高めます。

子どもたちの想像力を高めて、様々な物事に興味を持ってもらうことが目的です。

好奇心は、行動するための大きな機動力となります。

事務作業

  • 子どもたちの台帳管理
  • 保護者や外部とのやり取り
  • 事業所内の事務管理など

これら子どもたちと接する時間の合間を縫いながら、作業することが多くなります。

資格取得と就職はどちらを優先

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静江
資格と就職、どちらを優先する方がいいのでしょうか?

現場経験を積むために、まずは働いてみることをおすすめします。

現場経験の重要性

理想と現実のギャップに悩まされた経験はありませんか?

介護福祉の世界では、思った通りに支援が進まなかったり、時にはキツい言葉を浴びせられるケースもあるのです。

その現実に直面した時、自分自身へのストレスに耐えきれず潰れてしまう。

  • 学生であれば、現場での体験を通じて
  • 転職であれば、資格取得よりも実務経験を

このように現場に早い段階で慣れることをおすすめします。

働きながら資格取得を目指そう

放課後デイサービスの中には、資格取得を支援くれる場所もあります。

アレッタでは、放課後デイサービスで働く皆さんの資格取得を応援しています。

是非お気軽にご相談くださいね。

放課後デイサービスで独立も可能

実務経験を積み、信頼のおける資格取得も完了しているのであれば、独立の道も見えてきます。

独り立ちしたいと思う方は是非参考にしてください。

①支援スキルの向上

必要な資格はたくさんありますが、現場で大切なことは、障がい児童と正しく向き合うことです。

突然のパニックや、なかなか支援が進まない場合もあります。

しかし、正解に近づけるために愚直に支援を続けなければなりません。

そのため、支援の経験値をあげるためには実務経験が必要不可欠となります。

まずは、たくさんの人と触れ合い、メンタル面と技術面のスキル向上を目指しましょう。

②ターゲットの設定

開業を考える場合、その地域の特性や、具体的にどのような悩みを持つご家庭が多いのかを調査が必要です。

ここでのニーズが明確になると、事業計画を作る際、信頼性の高いものとなり、事業の成功に繋がります。

③資金調達

放課後等デイサービスを運営するためには、施設の作りが決められています。

プライバシーを守るための相談室や、トイレの間取りなどです。主に設備投資と、経営資金に資金が必要になります。

おおよそ開業資金には、約500-1000万円ほどの資金確保が求められます。

日本政策金融公庫では3,000万円までの融資制度があるため、是非活用してみてはいかがでしょうか。

④開業条件のクリア

放課後デイサービスを開業するには以下の条件を満たす必要があります。

  1. 法人となる
  2. 人員に関する基準
  3. 設備に関する基準
  4. 運営に関する基準

それぞれの基準をクリアするために準備しましょう。

⑤管理体制を充実させる

支援する障がい児童のカルテや支援進捗などをどのように管理するのかを明確にしましょう。

業務と同時進行ではなく、あらかじめ台帳などを用意して管理することで、開業後がスムーズになります。

⑥開業

開業後は、それぞれのご家庭が持つ課題に向き合い、将来のためにどのようなゴールを目指すのかを考えます。

事業所内でのPDCAを回しながら、支援の質向上に向けて努力していきましょう。

まとめ

今回の記事では、放課後デイサービスで叩くために役に立つ資格を7つご紹介しました。

  1. 保育士
  2. 児童指導員
  3. 理学療法士
  4. 看護師
  5. 介護福祉士
  6. 運転免許
  7. 公認心理士

放課後デイサービスには人員の配置基準が定められています。この基準を満たすために必要な資格になりますので、求められる人材にグッと近づくことが可能です。

是非、資格取得に向けて頑張っていきましょう!