今日も皆さんと一緒に発達障害等に関する学びや情報交換の場所なることを願って投稿させて頂きます。
今日のトピックは「子育てに必要な忍耐力」についてです。

  • 言うことをきかないのでついつい叱ってしまう
  • 毎日イライラが止まらない

ネガティブな感情から親としての自信を失ってしまう時、ありますよね。

「私には忍耐力が足りないのかな?」

このような不安を感じる方も多いと思います。

そこで今回は【子育てと忍耐力の関係】についてお話をしたいと思います。

【子育ては忍耐力が必要】その理由

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静江
子どもが「イヤ」ばかり言うので毎日イライラが止まりません。
「子育ては忍耐」と思ってしまう私は母親として未熟なのでしょうか。
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浩二
お母さんがお子さんと真剣に向き合っている証拠ですね。
「子どもの自主性を応援したい」からこそ葛藤が生まれる、自然なことです。

イヤイヤ期は子どもが2歳くらいの時に訪れる子育ての関門です。

癇癪がおさまらずお手上げ状態で疲弊してしまったり、育児に自信をなくす親御さんも多いようです。

子どもが言うことを聞かない

急いでいるときや気持ちに余裕のない時に子どもが言うことをきかないとどうしてもイライラしてしまいますよね。

原因不明のイヤイヤが発動したり、同じやりとりを毎日延々と繰り返すなど、対応には想像を絶する根気とパワーがいります。

子どもが思い通りに動いてくれない

子どものペースがゆっくりで順調に進まない・・・。
できるだけ自分でやらせてあげたいけれどついついイライラしてしまう。

何もせずにひたすら見守る作業にも我慢と根気がいります。

イヤイヤ期はこころの成長期

「イヤイヤ期は万国共通」ということをご存じですか。
2~3歳ごろにかけて世界中の子どもが「イヤ!!」と言うそうです。

異なった環境や文化の中で生まれ育った子どもたちが一様に同じ道をたどるのです。
なんだか面白いですよね。

「イヤ」に子どもの成長のしるし

発達心理学の世界では、イヤイヤ期を第一次反抗期と呼ぶそうです。

2歳ごろから子どもに自我が芽生え、それに伴ってさまざまなことに対して「自分でやりたい」というチャレンジ精神が出てきます。

しかし現実はできないことだらけ、やりたいこととできることの乖離が生じます。
自己実現できず、語彙力や表現力の乏しさで表現もできず・・・そんなもどかしさが「イヤ」という行動に繋がります。

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静江
心の成長に行動が追いつかないジレンマが「イヤ」に凝縮されているのですね。
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浩二
なにかに不満があって反抗しているわけではないので心配しないでくださいね。

参照:小学館.「hagkum」.発達心理学からひもとく「イヤイヤ期」の役割。子どもの心に寄り添う対処法とは

イヤイヤ期に育つ子どもの「非認知能力」

近年注目されている「非認知能力」、ご存じの方もおられるのではないでしょうか。

学力や運動能力などの数値化できる能力を認知能力と呼ぶのに対し、目に見えない社会情緒的な能力を非認知能力と呼びます。
この能力は、乳幼児期に身につけておくと子どもの将来を豊かにするといわれています。

「非認知能力」には、大きく2つの力があります。まず、自尊心、自己肯定感、自立心、自制心、自信などの「自分に関する力」。そして、一般的には社会性と呼ばれる、協調性、共感する力、思いやり、社交性、良いか悪いかを知る道徳性などの「人と関わる力」です。

引用:NHK. すくすく子育て情報「教えて!「非認知能力」ってなに?」

イヤイヤ期に萌芽する好奇心やチャレンジ精神、自立心なども非認知能力に分類されます。

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浩二
知的好奇心や自立心のほか、「自己肯定感を育てる」「感情をコントロールする」など親の関わり方次第でいろいろな能力を育めます。
詳しくは次項に説明しますね。

参照:小学館の幼児教室 ドラキッズ .「子ども将来の力に!「非認知能力」の育て方」

イヤイヤ期に大事な【見守る子育て】と【導く子育て】

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浩二
「子育ては忍耐」なのでなんでも我慢しなければいけないと思っていませんか。
根気強く我慢することが必ずしも子どもの成長にプラスになるわけではありません。
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静江
「忍耐=我慢」ではないのですか。
私と同じように考えているお母さんは多いと思いますが・・・。
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浩二
子育てには【見守る子育て】と【導く子育て】があると考えています。
どちらにも忍耐力が要りますが、【導く子育て】には我慢しない判断も必要です。
これから2つの子育てについて説明しますね。

子どもの成長を見届ける【見守る子育て】

まだまだ表現能力の乏しい子どもが発する「イヤ」という言葉にはさまざまな意味が込められています。
なかでも子どもの成長を伸ばす「イヤ」にはできるだけ尊重してあげたいですよね。

毎日たくさんのタスクがある中で子どもの行動を忍耐強く見守ることはなかなか容易ではありませんが、できる範囲で応援してあげたいものです。

「自立心」「好奇心」を応援するための見守り

食事や着替えなどを自分でやりたがる自立心や、さまざまなものに興味を示す知的好奇心は、子どもの自立や学びを促すために大事に育てていきたいですね。

「今この瞬間、子どもが成長している」と考えて、子どもの気持ちをできるだけ尊重してあげましょう。

Point

子どもが癇癪を起こすときは、さりげないサポートを心がけましょう。
「やってあげる」ではなく「少しだけ手伝ってもいいかな」という姿勢で接することで「自分でできた」という達成感が生まれます。

「満足感」「安心感」を満たすための見守り

子どもの呼びかけにはさまざまな欲求が隠されています。

「きれいなものを共有したい」「できたことを褒めてほしい」など、子どもの行動や表情から欲求をくみ取り、満足感を満たしてあげることが大切です。

Point

子どもの感情を受け止めてあげることが子どもの情緒性を安定させます。

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浩二
子どもの気持ちに共感することが大切ですね。
「自分が受け入れられている」と感じることは自己肯定感にも繋がります。

子どもの成長を後押しする【導く子育て】

子どもの自主性や意欲はできる限り尊重してあげたいですが、善悪の判断の大切さや社会のルールや道徳を教えることも大切です。

子育てには忍耐強さが必須ですが、あわせて親の導く力も必要となります。

「わがまま」に対する導き

「おもちゃを買ってほしい」「もっと遊びたい」など、子どもはさまざまな要求をぶつけてきます。

その中でも自己主張で相手を思った通りに動かそうとする「わがまま」な行為は自己中心的な行動としてきちんを正していかなければいけません。

Point

主張を受け入れられない理由をかみ砕いて説明しましょう。
また、受け入れる条件が厳しすぎる・頭ごなしに「ダメ」と伝えるなど、子どもが愛情不足と感じてしまうような行動はとらないように工夫しましょう。

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浩二
意思を通そうとねばる行為は意志の強さの証拠という見方もできます。
わがままは正していく必要がありますが、心の中ではひとつの個性と捉えてプラスの方向に伸ばしてあげられるといいですね。

「しつけに背く行動」に対する導き

ここでいうしつけとは「1日の生活リズムを整える」という意味です。
生活リズムを身につけることで、子どもは社会生活の基礎を築いてきます。

「決まった時間に起きる」「ごはんを食べる」「ごはんのあとは歯磨きをする」など、1日のおおまかなリズムと生活習慣を体で覚えさせましょう。

Point

「朝はカーテンを開けて朝日を浴びる」「就寝時は眠くなくても電気を消す」など、五感でリズムを覚えるよう工夫しましょう。

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静江
お腹がすいていない時に食事を強制する必要はありませんが、リズムを覚えてもらうためにも食事の時間帯はずらさないようにしましょう。

「お風呂に入りたくない」など子どもが気乗りしない場合は、楽しみを加えてプラスの方向にそらすのもよいですね。

こちらのおもちゃはお風呂タイムを楽しくするグッズとして人気です↓↓

メーカー日本理化学工業
原産国/製造国日本
金額1620円


壁に思いっきり絵を描けるなんて大人でもワクワクしますよね。
「お風呂時間を楽しんでくれる」といったレビューも複数寄せられており、子どもが喜ぶこと間違いなしです。

「筆圧が濃いと少し残ることがあるので洗剤で洗っている」というレビューもあるので、使用後のお掃除は必須なようです。
普段使いはもちろん、子どもがぐずったときの秘密兵器として潜めておくのも心強いですね。

「危険な行動」に対する導き

「包丁を触ろうとする」「道路に飛び出す」など、子どもが危険なことをしようとした場合は「絶対にしてはいけないこと」としっかり教えてあげる必要があります。

Point

「ダメ」だけではなく、「なぜダメなのか」ということを嚙み砕いて説明しましょう。
叱るだけの注意は「怒られるからしない」という理解の伴わない学びになったり、してはいけないことに対する興味がわいてしまうなど逆効果になる可能性があります。

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浩二
子どもの危険な行動には「ママやパパの気をひきたい」という気持ちが隠されているケースもあります。
叱ったまま放置せず、抱きしめたり手を握るなど子どもを安心させてあげてください。

【子育ては忍耐】我慢しすぎないことも必要

【子育ては忍耐】の大切さを伝えてきましたが、我慢しすぎると心が疲れきってしまいますよね。

心が疲弊するとのちのちさまざまな悪影響が出てきます。
子どもに当たってしまうなど子育てに関する影響だけでなく、体調不良・夫婦関係の悪化など日常生活にも支障が及んできます。

「子育てに失敗したくない」という思いから完璧主義を目指してしまいがちですが、適当にしていても子どもは親の背をみて育ちます。
「もう無理、疲れた」と感じたときは我慢しすぎない勇気をもちましょう。

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静江
「こんな子育ては子どもに悪影響なのでは」と過敏になってしまいます。
たとえば「言うことをきかない子どもをお菓子やおもちゃで釣る」などです。
ご褒美めあてで行動する癖がつかないか心配です・・・。
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浩二
繰り返しにならなければあまり過敏にならなくても大丈夫です。
注意することは「習慣化しないこと」「小さなご褒美であること」、そして「成功体験や楽しみに結びつける」ことで今後の自発性を促すことです。

「どうしてもイライラがおさまらない・・・」そんな時は、怒りのコントロール法「アンガーマネジメント」を試してみませんか。
子育てはもちろん、職場や家庭でも役立つスキルです。

具体的な実践方法はこちら↓↓

「うちの子、何かが違う」発達障害を疑ったら

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静江
子どもの成長ペースはひとりひとり違うとわかっていても、同じ月齢の子どもと比較しては一喜一憂してしまいます。
インターネットやSNSの情報をみて心配になることもあります。
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浩二
心配事があれば、まずは信頼しているかかりつけ医に相談しましょう。
インターネットやSNSの情報はあくまで参考程度と考えてください。

この記事を読んでくださっている方は、発達障害をもつお子さんを育てる親御さん、もしくは「うちの子、発達障害かもしれない」と感じている方も多いと思います。

アレッタの「発達障害お役立ちトピックス」では、発達障害に関する情報を多数公開しています。
関連記事を3点ご紹介しますので、医療機関の受診を迷っている方は参考にしてください↓↓

まとめ

以上、【子育てに必要な忍耐力】について説明しました。

まとめ

・イヤイヤ期は子どもの発達に必要な成長過程
・イヤイヤ期は子どもの非認知能力を育てる大事な時期
・保護者には忍耐力が必要、【見守る子育て】と【導く子育て】を区別することが大切
・子育てには忍耐が必要だが、心を整えるために我慢しすぎない勇気も必要

子どもの成長を見守りながら、親子のペースで子育てを楽しんでいきたいですね。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。