今日も皆さんと一緒に発達障害等に関する学びや情報交換の場所なることを願って投稿させて頂きます。
今日のトピックは「歯が生えるのが遅い 発達障害」についてです。
子どもさんの成長や発達が周りの子より遅かったりすると、気になりますよね。
歯が生えるタイミングや発育が遅れていた時にこのまま様子を見ていいのか、すぐ専門機関に相談するのがいいのか判断も迷うところです。
そこで今回は、歯が生えるのが遅い時の対応を見ていきます。
そして、歯が生えるのが遅いともしかすると、発達障害?と疑問に持ってしまう場合についても話をしていきます。
目次
歯が生えるのが遅いと発達障害?
歯が生えるのが遅い=発達障害とは言い切れません。
歯が生えてこない原因は、生まれた時の生育状況(早産など)や先天性に歯が生えてこない場合などいろんな要素が絡むからです。
一方発達障害の原因は、脳の一部の機能に生まれつき障害があるからと言われています。(※発達障害の特徴などについては後述)
発達障害が出現する時期は個人差もありますが、自閉症スペクトラムの場合は1〜2歳での発見しやすいようです。
歯が生えるのが遅い理由はさまざま
歯が生えてこない原因はさまざま(先天的な場合や発育の関係など)です。
あまりに遅くて心配な場合は小児歯科の専門医や自治体の歯科健診を活用して相談してみましょう。
担当の小児歯科の先生と相談しながら、歯が生えてくるのをゆっくり待ってみてくださいね。
歯の生え始め時期と場所
歯が生え始める時期は、男の子は8ヶ月±1ヶ月、女の子は9ヶ月±1ヶ月とされています。
歯が生え始める場所は、下の前歯から生え始め、続いて10ヶ月±1ヶ月程度で上の前歯が生え始めると言われています。
乳歯が生える時期には、上記と比べて個人差があり数ヶ月遅れる場合もあるようです。
参照元:Ⅱ 離乳編|厚生労働省
小児歯科に相談するタイミング
一般的に離乳食から離れるのは1歳半と言われています。離乳食から離れ食べられる範囲が増えていくと歯茎も成長期に入り、歯の成長が分かりやすくなるからです。
以上のことから、1歳半を小児歯科へ相談するタイミングとみなしていいでしょう。
一般的には1歳半、3歳で歯科健診が行われているようです。
自治体により異なる場合もあるので、お住まいの自治体に問い合わせてみましょう。
歯が生える前兆の見分け方とアフターフォロー
個人差が大きいとはいえ、保護者の方は「歯が生える時期はまだかな…」と不安になるものです。ここでは、歯が生えてくる前兆をピックアップしました。
- よだれがたくさん出る(口の周りの湿疹になりやすい)
- 歯茎がむず痒い、口に何でも入れたがる
- 歯茎が腫れたり痛いなどの不快感で機嫌が悪くなる、夜間の不眠など
- 歯茎を指で触れると歯茎に硬い物を感じる(やりすぎには注意)
歯が生え始めたらケアが必要
歯が生えてくるのはうれしいですが、歯が生える違和感などからお子さんが不機嫌になるケースがあります。
例えば。よだれを拭かないままでいると湿疹(しっしん)になる可能性があるので、しっかり準備をしてください。
歯が生えてくる前兆に伴う困りごとに対する対策についてまとめました。
- よだれ
- 口の中に物を入れる、物を噛む
- 歯茎の痛みや腫れ
- 歯茎の不快感による不機嫌
よだれ
あふれたよだれは拭き取りましょう。事前に「スタイ・よだれかけ」を着用すれば、周囲によだれが飛び散らずに済みます。
スタイ(よだれかけ)の一例をご紹介します。布製でも、定番の紐を使う物・ワンタッチで使える物と種類も豊富ですよ。
価格 | 2,420円(税込) |
素材 | 表生地:綿92%、合成繊維(炭混入繊維)8% 裏生地:綿100%(裏生地内側 ポリウレタン樹脂) |
生産国 | 日本 |
サイズ | ・円の直径:32.5cm ・首まわり:約25㎝〜28㎝ |
洗濯可否 | 洗濯機不可・手洗いのみ。 |
口の中に物を入れる、物を噛む
口の中に物を入れたり、物を噛んでしまうお子さんには「離乳食フィーダー」「歯がため」の活用しましょう。
「離乳食フィーダー」「歯がため」を活用すると、噛む行為に対する不安が徐々に減ります。
いずれ赤ちゃんが自分で吸ったり嚙んだりしながら離乳食を食べるので、カミカミしたい歯が生える前兆の時にもぴったりです。
注意点として、あらかじめ床や子どもさんの手の届くところに危険なものは置かないよう心がけてください。
価格 | 1,650円(税込) |
素材 | ・ポリプロピレン(本体) ・ポリアミド(本体) ・シリコーンゴム(サック) ・ポリプロピレン(キャップ) |
生産国 | 中国 |
サイズ | 4.3×5.6×9.7(cm) |
耐熱温度 | ・120度(本体) ・180度(サック) ・120度(キャップ) |
最後に「歯がため」の商品一例です。
その名の通り歯が生えてきて噛みたくなる時期に「噛む専用」に作られているので、安心してお子さんに与えられます。
価格 | 1,100円(税込) |
素材 | TPR樹脂 |
生産国 | 韓国 |
サイズ | 55×49×105(mm)/19(g) |
耐熱温度 | 130度 |
※商品の価格は記事作成更新時の楽天市場の価格を記載しています。
歯茎の痛みや腫れ
歯茎に金属スプーンなどを軽くあててで冷やすと痛みを軽減できます。
スプーンが苦手なお子さんには離乳食フィーダーに冷たいフルーツなどを入れるなど、食べ物を上手に活用すると、痛みや腫れを軽減できるかもしれないので、可能な限り親子でスキンシップしてください。
歯茎の不快感による不機嫌
可能な限り親子でスキンシップを心がけてください。スキンシップの他、日々の口内チェックは欠かせません。
ただし、お口に指が入るのを嫌がったり触られることを嫌がる場合もありますので、子どもさんが嫌がる様でしたらやめておきましょう。
お口のケアに慣れさせよう
「待ち望んだ歯がついに生えた!やった~!」と一通り喜んで次に準備することは、歯磨きの習慣です。
可能であれば、歯が生える前からお口のケアに慣れておきましょう。
親御さんも笑顔でスキンシップをとりましょう。
最初はケアが十分にできることより、ケアを嫌がらない・なれることが重要です。「ちゃんと出来ない…」などと気にせず、ゆっくり取り組んでくださいね。
赤ちゃんの歯磨きについて詳しい手順が動画なっています。興味のある方はご覧ください。
離乳食に慣れてもらおう
歯が生えてくる前後、離乳食も子どもさんに合わせて食べさせてください。
離乳食の開始はポタージュくらいの硬さで少しずつ始めて、7−8ヶ月ごろには豆腐くらいの硬さの形状で飲み込みやすい様にとろみをつけたり、一口で食べられる量を徐々に食べられるようにしていきましょう。
参照元:Ⅱ 離乳編|厚生労働省
上手に離乳食を食べられないお子さんは月齢通りの食事の形状では難しい点を考慮してください。
個人差があるので、離乳食を口の中で舌と上あごを使って上手に潰して食べられない可能性はあります。
お子さんの歯の生え具合や、離乳食には舌を使って上手に使って食べられるかを配慮しつつ、子どもさんに合わせた食事の形状や量を工夫していきましょう。
発達障害の特徴
冒頭で歯がなかなか生えてこないことと発達障害は直接的な関係はなさそうだとお伝えしました。では、どういった点で発達障害かどうかを見極めればいいのでしょうか?
本項では発達障害の特徴について説明します。
1歳から2歳の頃は、コミュニケーションや遊びを通して、対人関係の基礎を身につける時期です。例えば目を合わせたり、大人の真似をしたりなどが挙げられます。
一方、発達障害の特性を持っていると、主にコミュニケーションや社会性において凸凹ができます。
【発達障害の子どもに見られやすい特徴(1歳半健診を受ける頃)】
- 名前を呼び掛けても反応しない
- 大人の動作を真似しない
- 1対1のやりとりが難しい(※)
- 同じ遊びや行動にこだわる
※注意を引きつける、興味のある物を指差する、不安な時は親を顔を見て確認する他)
発達障害の特性を持つ場合、早期発見と早期療養が行われれば、社会にうまく適応できる可能性が高くなります。
発達障害について詳しく知りたい方は、「発達障害の定義・意味って?知っているようで知らない発達障害について」の記事も参考にしてみてください。
よって、保護者の方がお子さんに対して違和感を見つけたら、自治体で実施されている集団健診を活用して、医師や保健師へ発達について不安な点を相談してみましょう。
基本的に、集団健診は1歳6ヶ月・3歳で行われています。詳細はお住まいの自治体にお問い合わせて確認してください。
乳幼児健診は発達障害の早期発見につながる場所でもあります。積極的に活用したいですね。
健診の時期以外では、通園している保育園の先生や発達障害の専門機関に相談してみるのもオススメです。
下記では発達障害に関連する窓口を解説していますので参考にして下さいね。
発達障害に関連する窓口
発達障害について相談ができる窓口を紹介します。
- 自治体の相談窓口
- 保健所
- 児童相談所
- 発達障害情報支援センター
- 放課後等デイサービス
集団健診を行なっている自治体では、発達に関しての個別相談を受け付けているケースもありますし、保健所や児童相談所でも発達についての相談も受けている場合もあります。
そして、きき慣れない方も多いと思います「放課後等デイサービス」について紹介しますね。
放課後デイサービスとは?
放課後等デイサービスは、発達障害なども含めて、子ども健全な育成や発達を支援する事業になっております。
対象の年齢は小学校に就学してから活用できるサービスとなりますので、現在の年齢ではあまり関係ないかもしれません。
お子様が大きくなられた際にご相談・ご活用頂けますので、覚えておいて下さいね。
施設紹介
放課後等デイサービス「アレッタ」は、横浜市を中心に、小学1年生~高校3年生の子どもさんを対象にした事業に取り組んでいます。
アレッタはお子さんのお気に入りの場所、親御さんの安らげる場所を目指していますので、お子様が大きくなられた際にお気軽にお問い合わせください。
また、発達障害お役立ちトピックスでは、発達障害に関する情報記事を多数公開しています。ぜひ参考にご覧下さい。
まとめ
- 歯が生え始める時期と発達障害は関連しない
- 歯が生え始める目安は8~9カ月頃だが、個人差が大きい
- 歯が生える前にお口のケアは始めよう
歯が生え始める目安は8〜9ヶ月頃ですが個人差も大きいですが、1歳半になっても生えてこないようであれば、小児歯科に相談してみましょう。
歯が生えていない時期は、お子さんとのコミュニケーションやお口のケアを始めることがが大切です。「歯はいずれ生えてくる」という気持ちで、焦らずゆっくり準備をしてください。
歯の生える時期と発達障害は関連しないとお伝えしましたが、もしもお子さんが発達障害の特性を持っていと判明したら、保護者の方は適切なタイミングでフォローが必要になります。
お子さんの発達障害に関する相談先は、集団健診や専門機関の窓口などを検討してくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。