今日も皆さんと一緒に発達障害等に関する学びや情報交換の場所になることを願って投稿させて頂きます。今日のトピックは「迷子防止リストバンド」についてです。
定型発達の子、発達が凸凹の子に関わらず、小さいお子さんの親御さんならば一度は我子の迷子で心配された経験があるのではと思います。
ふとした瞬間、それこそ5秒も立たないうちに、自分の視界から今まで近くにいた子どもの姿が消えるというあの恐怖、冷や汗ものの体験ですよね。
そこで今日は、迷子防止にオススメな2つの便利グッズの紹介と、そして、発達障害児が定型発達児に比べて迷子になりやすい理由の解説、最後に、それでも迷子になってしまったときの対応策もふまえて一つの記事にまとめてみます。
お子様の迷子に悩んでいる人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
迷子防止お役立ちグッズ2選(リストバンド型とリュック型)
昨今、迷子防止に役立つ、とても便利なグッズが開発され続けています。とてもうれしいですね。
最近ではGPS搭載のキッズ用のスマートウォッチなども販売されています。ただ、まだまだ値段が少しお高め(4,000円~5,000円程度)、なので手が出しづらい状況です。
そこで、今日紹介する商品は、とても原始的かつリーズナブルで、特殊な設定も要らない、誰でも簡単に使える、まだまだ根強い人気のある商品です。調べてみると、可愛らしいデザインのものもたくさんありました。さっそく紹介します。
迷子防止お役立ちグッズ①:リストバンド型
最初に紹介するのが「リストバンド型」のハーネスです。
1. ロッククライミングで、クライマーがロープ(ザイル)を体に結びつけるために装着する安全ベルトの一種。墜落時のショックをやわらげたり、懸垂下降のときに安定した姿勢を保ったりするのに役立つ。
2. 犬につける胴輪。盲導犬や犬ぞり、ペットの散歩などに使用される。
goo 辞書より引用
気になる商品はこちらです。
概要 | 迷子ひも(リストバンド型) |
価格 | 1,080円(税込・送料込) |
特徴 | ・3色から選べる ・鍵付き ・動きやすい360度回転式 |
色もピンク・ブルー・グリーンの三色から選べます。そして、以前にはなかった「鍵」も付いています。
まだまだ賛否両論な雰囲気の『ハーネス』
ただ、どうしても迷子防止用のハーネス自体、日本ではまだまだ使用例が少ないために、人目立ちする可能性があります。
ハーネスの意味でも「ペットの散歩などに使用される」とありました。ですので、イメージは未だ良くない印象です。
ですが、子どもの命には変えられません。一瞬です。急に飛び出してしまったり、いきなり何処かへいなくなってしまうのが小さな子の特徴ですから。
ここで1つ動画を紹介します。迷子防止ひも(ハーネス)をつけて命拾いした体験談です。映像はリュックタイプですが、ハーネスを付ける大切さが切々と語られています。
動画の中で、1分48秒~「自分の不注意で一つの命がなくなるくらいなら、周りになんて言われようが私は絶対迷子防止ハーネスをつける」と言われていたのが印象的でした。
賛否両論の『迷子防止ハーネス』。やはり、多少人目が気になっても使用する必要性は十分にあると思います。
迷子防止お役立ちグッズ②:リュック型
続いて、紹介するのは、リュック型ハーネスです。気になる商品はこちら。
概要 | 迷子ひも(リュック型) |
価格 | 880円(税込・送料込) |
特徴 | ・かわいいてんとうむしタイプ ・ハーネス部分がリュックと同色で目立ちにくい ・男女兼用 |
こちらは、リュックタイプです。
その点、リストバンド型は応用が効きます。
商品詳細を見ていただいたらわかりますが、リストバンドの子ども側をリュックの取手部分に付けて使用する例も紹介されています。
今回2つのタイプを調べてみて、手に付けるもよし、持ち物に付けるもよし、リストバンドの方が使い勝手が良いのかなと思いました。
迷子防止のリュックについてはこちらで詳しくまとめています。あわせて読んでみてください。
発達障害児は定型発達の子に比べて迷子になりやすいその理由
次に、小さな子は迷子になりやすいと冒頭に記しましたが、定型発達の子供に比べて格段に迷子になりやすいのが発達障害の特性を持つ子どもたちです。
迷子になる原因の一つに、手をつなぎたがらないことがあげられます。
なぜ、発達障害の特性を持つ子供は手を繋ぎたがらないのか、その理由を細かく調べていきたいと思います。参考までに、お子さんの特性と比べてみてください。
発達障害児が手を繋ぎたがらない理由①:感覚過敏
1つ目の理由は、感覚過敏によるものです。
手の感覚過敏が原因で、親と手を繫ぎたがらない子供もいます。
感覚過敏の場合は、最初は指先からなど少しずつ慣らしていくことで、徐々に手をつなげるようにもなります。なので、時間をかけてゆっくりと手をつなぐ感覚を身につけていくと良いと思います。
発達障害児が手を繫ぎたがらない理由②:行動制限
2つ目の理由は、手をつなぐことで行動を制限されてしまうと感じるためです。
手を繋がれることで、自分の行きたい場所やしたい行動を取れないことから、手をつなぐことを嫌がる発達障害の特性を持つお子様は多いと思います。
特徴としては、最初は手を繋いでいたのに、気になることがあるとパッと親の手を振りほどいて気になる方めがけて走り出すような感じで、とても危険です。
発達障害の子が手を繫ぎたがらないと言ったときの対処法は?
発達障害特性のお子さんが、もしも手を繫ぎたがらない場合は、次の対処法を試してみてください。
①持ち物や服など、手以外の場所を持ってみる
②手を繋いでいるのを感じさせないように工夫する
③お役立ちアイテムの『ハーネス』を利用してみる
手以外のところで繋がったり、気を逸らしてみたり、先ほど紹介したお役立ちグッズのハーネスを上手く利用したり、その子にあった工夫が大切です。
それでも迷子になってしまった場合を想定した対策2例を紹介
手を繫ぎたがらない対策もして、ハーネスもつけて、考えられる工夫もしたのに、それでも迷子になってしまったら。
ここでは、日頃からわりかし簡単に取り組めそうな対策例を2つ取り上げます。ぜひ時間のあるときにでもお子さんとゆっくり話し合う場を作ってみてくださいね。
迷子になってしまった場合の対策その1:周囲へのSOS
1つ目にできる対策としては、周囲の大人に助けを求めるトレーニングです。
急にはできません。日常から意識して行っておくと良いと思います。
どうしても、発達障害の子どもは定型発達の子供と比べて、環境の変化を敏感に感じ取ります。そのため、自分が迷子になったと気づいたときパニックに陥るか、ずっと気付かずにわが道を行くかのどちらかです。
そんなときに、臆せず、まずは交番や近くにあるお店の人に助けを求められるように事前に話し合って訓練しておくといいですね。
よく行く場所は、周囲にどんな施設があるのかを事前に調べておくのがよさそうですね。
迷子になってしまった場合の対策その2:待ち合わせ場所
2つ目の対策は、待ち合わせ場所を決めておくことです。
混雑したショッピングモールなどへ行く場合は、まずは「ママから離れないように!」と伝えたあと、万が一、迷子になってしまったら「〇〇広場で待ってて!」と待ち合わせ場所を決めておくのが良いと思います。
待ち合わせ場所は、わかりやすくてなるべく見晴らしの良い場所が良いですね。こちらも周囲へのSOS同様、行く場所が決まっているのなら、事前に待ち合わせ場所に適した施設がないかどうかをチェックしておくことをオススメします。
まとめ
定型発達児よりも迷子になりやすい発達障害の特性を持つお子様たち。今日は、そんなお子様を持つ親御さんに向けてわかりやすく1つの記事にまとめてみました。
・迷子防止お役立ちグッズハーネス2選『リストバンド型』『リュック型』を紹介
・発達障害児が迷子になりやすい理由「手を繫ぎたがらないから」の解説
・それでも迷子になってしまった場合の対策例を紹介
じっとしてられないからといって、ずっと家の中も可哀想です。心配や不安はつきものですが、お役立ちグッズの活用と、事前の準備をできる限り行って、かわいいお子様とのおでかけライフを満喫してください!
最後に、ウチはウチ、ヨソはヨソです。
今回ご紹介したお役立ちグッズ『ハーネス』を利用しているのを周りが見て、あーだこーだ言う人は少なからずいると思います。そんなときは、完全無視でいきましょう。
ぜひ、お出かけライフの満喫と、それに伴って大切なわが子の命を死守することだけを第一に考えてほしいと強く願っています。