今日も皆さんと一緒に発達障害に関する学びや情報交換の場所となることを願って投稿させていただきます。

今日のトピックは「発達障害を抱える子供の中学受験」についてです。

発達障害を抱えいているの子供に「中学受験を受けさせたい」と考えている保護者は多くいます。

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浩二
発達障害のお子さんの意思を尊重して私立中学校を選ぶ方も多いようですね。
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静江
でも私立中学校と公立中学校でどんな違いがあるんでしょうか?

発達障害を抱えた子供達にとっての私立中学受験とは、どの様なメリット・デメリットがあるのでしょうか。

この記事で詳しく解説していきます。

中学受験をするメリット

では、発達障害を抱えた子供が私立中学受験を受けるメリットとは何があるでしょう。

メリット

・中高一貫校の場合受験によるストレスを軽減できる
・進路を制限されにくい
・個性にあった環境を選ぶことができる
・少人数制や補習など教育方法が充実している
・今までの人間関係をリセットできる

それから、発達障害向けに個別指導塾の選び方やメリット・デメリットをご紹介した記事があるので、こちらも合わせてご覧ください。

中高一貫校の場合高校受験のストレスを軽減できる

中高一貫校なら高校受験でのストレスを軽減することが出来ます。

その一つの理由として、中学受験は内申点を気にしなくて良いと言うことが挙げられます。

【内申点とは】

  • テストの点数
  • 授業態度
  • 生活態度

など学力以外も評価対象になり、9教科の評定を5段階で表した点数のことです。

この内申点が高校受験の場合、必要になってきます。

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浩二
但し、都道府県によって内申点の評価対象の学年が異なる場合があります。

例えば、公立の中学に進学したら内申点を常に気にしながら3年間生活しなければならないので、親御さんお子さん共にストレスになります。

受験は特にストレスを感じやすいイベントのひとつです。受験の回数を減らすことで精神的にかなり楽になるのではないでしょうか。

進路を制限されにくい

特別支援学級に在籍している場合、成績評価や内申点がつかない可能性があります

その理由として、特別支援学級の評価基準が普通学級の評価基準と異なるため、内申点が付けられないことが多いからです。

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浩二
普通学級では5段階評価なのに対し、支援学級では文章で記載することが多いようです。

それらがない場合、普通高校への進学が難しくなるなります。

私立中学の場合特別支援学級を設置していなくても手厚く支援してもらえるところもあるのでそういった学校を探すことも大切です。

個性にあった環境を選ぶことができる

発達障害を「個性」と捉えた場合、自分の個性にあっているかどうか考えることが出来ます

発達障害と一言に言っても、症状や特性は一人ひとり違います。

好き嫌いがはっきりしている子もいれば、集中力の持続が難しい子もいます。

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嫌いな科目を頑張ると言う選択肢もありますが、自分の「好きな科目」を伸ばし、やる気を育てると言う選択肢もありますよね。

どんなことを重視して、学校探しをしているのかをあらかじめはっきりさせておくことで、より良い環境が整った学校を選ぶことが出来ます。

少人数制や補習など教育方法が充実している

公立中学に比べて手厚い教育体制をとっている私立学校もあります。

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浩二
分かりやすいのが一クラスの人数です。

公立だと、40人以下と決まりがありますが、私立によって様々ですが一クラス30人の中学校もあります。

少人数制の私立中学で個人個人を丁寧に見てもらうなどして、より理解を深めてもらうことに繋がります。

「大人数での授業は雑音や視線が気になって集中できない」などの悩みがある方には特に効果が期待できるでしょう。

今までの人間関係をリセットできる

小学校生活でいじめを受けていたり、友達がいなかったりして今の人間関係が苦しい場合、人間関係をリセットすることが出来ます。

続いて中学受験のデメリットをご紹介していきます。

中学受験のデメリット

続いて、デメリットについてです。

デメリット

・学費が高い
・中学受験によって負担がかかる

学費が高い

公立中学校と私立中学校それぞれで1年間にかかる費用は下の表の通りです。

必要経費区分\学校区分公立中学校私立中学校
学校教育費128,964円1,022,397円
給食費38,422円4,154円
総額167,386円1,026,551円

参考:文部科学省「子供の学習費調査」(平成26年度)

私立中学校での必要経費は公立中学校より85万ほど高く6.1倍ほどになります。

学校外活動費(塾など)を含めると公立:481,841円、私立:1,338,623となり私立は公立の2.8倍ほどの費用がかかることになります。

年間で85万円の差が出るため3年間で約255万円の差が出るので、公立に通わせる場合と比べるとかなり余裕をもつ必要があります。

【補足: 学校教育費について】

学校教育費には授業料(公立中学校では0円)、修学旅行などの行事費、納付金、図書・学用品費用、教科外活動費、通学関係費などが含まれます。

中学受験によって負担がかかる

受験するのでもちろん合格できるように勉強する必要があります。

受験勉強は決して楽なものではないですし、受験してから発表があるまでの期間も不安につながるでしょう。

勿論、受験には費用がかかるので、金銭面の負担が大きくなってしまうのです。

学校選びのポイント

中学校を決めるポイントとして以下のようなものがあります。

  • 教育方針
  • 学校の設備
  • 通勤手段・方法
  • いじめ対策

では、これから説明していきますね。

教育方針

学校がどのようなことを重視しているのか知るため教育方針や校風をチェックしましょう。

「自主性を重んじる」「責任感を持たせる」など学校によって意識しているものは違っています。

例えば、1600名の生徒の内3分の1が自閉症を中心とした発達障害の生徒が在籍している学校法人 武蔵野東学園では、世界にも例のない「混合教育」と「生活療法」と言う教育システムと取り入れています。

どんな学校なら快適に学校生活を送れるのか、どんな風に育って欲しいのか一度書き出してみると良いかもしれません。

学校の設備

学校の設備も中学校によって様々です。

2018年以降に文部科学省が推進している、IT・ICT教育が徐々に普及してきています。

IT教育とは、PCやタブレット・プロジェクターなどの端末を使用して学習することで、それらを用いて資料作品の制作や、遠隔地や海外の学校との交流授業を行うことをICT教育と言います。

黒板とノートを使った学習方法よりも、端末を用いた学習の方が向いている人も多いと思います。

そのほかにも実験など実際に自分で行う学習を重視していたり、ディベート、プレゼンなどの他者に向けたアウトプットの学習を重視していたりする学校もあります。

学校選びのポイントとして学校の設備に注目してみるのも良いでしょう。

通学手段・方法

通学手段・方法も、学校選びの大切なポイントの一つです。

たくさんの人がいる場所、騒音が苦手な子供にはバスや電車通学は大きなストレスになるでしょう。

また通学時間が長いことが負担になる場合もあります。

お子さんがどのようなことにストレスを感じやすいのか、どの通学手段だと最も快適なのか考える必要があります。

いじめ対策

いじめが発生しないような環境づくりがされているかどうかチェックしておきましょう。

スクールカウンセラーがいるかどうか、生徒と先生のコミュニケーションは十分かなど調べておくと良いでしょう。

またいじめの予防だけではなく対応もしっかりとっているかどうかも重要です。

残念ながらいじめが絶対に起こらない環境を作るのは非常に難しいことです。

だからこそいじめが起こってからどう対応するのかも確認しておくことは非常に重要です。

まとめ

いかがだったでしょうか。中学受験を考えてる方の参考になっていると嬉しいです。

偏差値だけにとらわれず、自分らしい生き方ができることが大切です。

何を重視した学校を選ぶのか、子供の意思を尊重し、一緒に考えてみましょう。

最後までご覧いただきありがとうございました。引き続き「アレッタ」をよろしくお願いいたします。

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