皆さんこんにちは!本日も発達障害等に関する学びや情報交換の場所となることを願って投稿させていただきます。
今日のトピックは「発達障害を抱えている方のカウンセリング」についてです
この記事を書いている私自身も発達障害の当事者なのですが、発達障害による生きづらさや孤独感から、カウンセリングを受診していたことがあります。
なので、自分自身の経験も踏まえて、発達障害を抱える方々が一人で悩みこまないように役立つ情報が発信できれば幸いです。
目次
自分に合ったカウンセリング
一口に「カウンセリング」と言っても、臨床心理士からカウンセリングを受ける場合、カウンセラーからカウンセリングを受ける場合、カウンセリングを受ける相手との相性等によって効果も変わります。
また、臨床心理士・カウンセラーの方の中にも、発達障害の方を担当するのが得意な方や、依存症患者を得意とする方など、それぞれ得意な分野があります。
自分に合った臨床心理士やカウンセラーの方を見つけてカウンセリングを続ける事で、精神面を健康に保つことができれば、発達障害を持つ方が社会で今まで以上に活躍することができるでしょう。
また、適切なカウンセリングを受けることにより、発達障害を抱える方が陥りやすい、2次障害の併発を予防することができます。
私自身も自分の発達障害の特性を理解してくれて、適切なアドバイスをしてくださるカウンセラーの方を見つけるまでに何度かカウンセラーの変更を病院にお願いしたことがあります。
今まで話を聞いてくださっていたカウンセラーを変更してもらうのは少し後ろめたい気がするかもしれませんが、病院側は理解してくれているはずなので大丈夫です。合わないと思ったら勇気を出してカウンセラーの変更を申し出ましょう。
そもそも「カウンセリング」とは?
日々の日常からくる職場や学校での人間関係、心の悩みなどを抱えたクライエントに対して、「対話」をすることで解決策へと導いていく方法です。この専門知識を有した職業をカウンセラーと呼びます。
最近では、電話やビデオ通話などによって行われることもあります。クライエント?
Client(顧客・依頼者)などを意味し、カウンセリングを受ける人のこと。
〇〇カウンセラーという言葉など聞いたことのある人も多いのではないでしょうか。
相談できる場所
カウンセリングの種類は相談内容によって様々です。ここでは発達障害に注目していきます。
- 精神科、心療内科などの医療機関
- 発達障害者支援センター
- 精神保健福祉センター
- 個人経営しているカウンセリングセンター
などがあります。
上記リンクには、全国に展開している施設の一覧が記載れています。1度ご確認下さい。POINT
予約が必要な場合があったり、施設によって支援内容が異なる場合があります。
本人の意思が大切
カウンセリングを受ける前提として、
障害を抱えた本人の「カウンセリングを受けたい意思」が必要です。
嫌々連れてこられる場合も考えられます。この状態ではカウンセリングも進みません。
依頼者とカウンセラーの信頼関係が重要になる為ですね。
発達障害の当事者は孤独を抱えやすい
発達障害とは、生まれつき「脳の機能障害」が原因と言われています。
ADHD( 注意欠如・多動症 )や、ASD(自閉症スペクトラム)、LD(学習障害)等の発達障害を抱えている方は、子どもだけではなく、大人であったとしても、そのコミュニケーションの特性から、孤独を感じる場面と向き合わなければならないことが多いです。
発達障害を抱えている方の中には、自分が発達障害であることを周りに告白できずに悩んでいる方もいます。そういった状態が続くと、発達障害だけでなく、2次障害であるうつ症状や、不安症になってしまうリスクも高まってしまいます。
「引きこもり」や「不登校」のリスク
学生時代に発達障害によって上手にクラスに馴染むことができないお子さんが不登校や引きこもりになってしまうかもしれません。
そこで、発達障害を抱えている方が2次障害を予防する為にも、適切なカウンセリングを受けることが重要となります。
私自身は22歳の時にやっと、自分が発達障害であるということを知ったのですが、その時には既に睡眠障害を抱えており、「もっと早く診断を受けておけば、、。」と後悔をした思いがあります。
なのでこの記事を読んでいる発達障害当事者の方や、発達障害をサポートする方には同じ思いをして欲しくありません。
カウンセリングで2次障害を予防
ADHDやASD等の発達障害の方の多くは薬物療法を受けます。
しかし、私自身もそうでしたが、薬物療法だけで社会と上手に付き合っていけるようになるケースはあまり多くありません。
臨床心理士やカウンセラーによる適切な行動療法、そしてカウンセリングを受けることで徐々に社会に馴染むことができるようになっていく方も多いかと思います。
社会に出ると、ただでさえストレスを抱えやすい環境に身を投じなければならないことが多いです。発達障害の診断を受けた方は定型発達の方が受けていないようなストレスを潜在的に持っている可能性があります。
発達障害の診断を受けたら早期にカウンセリングを受け始めることが2次障害の予防となり、発達障害当事者の方が前向きに自分の個性を発揮して生きていく為に役立つはずです。
発達障害だからこそできること
発達障害自体は病気ではないですし、むしろ、発達障害の特性を上手に利用することで社会的に大きな成功を収めることもできます。
かの有名なアーティストや一流アスリートの中にも発達障害を告白している方はいるのです。
だからこそ、発達障害という個性を押し殺して生きていくのではなく、発達障害だからこそできることを見出すことができればそれは本人や周りの人にとっても財産になるはずです。
早期発見が難しくても、効果的にカウンセリングを受けることで、発達障害当事者の方が本来発揮すべき力が発揮できるようになるかもしれません。
1人で悩まない
1人で考えず、相談できる機関を有効活用していきましょう。また、TwitterやInstagramなどSNSを活用して、発達障害に関する情報を発信する人が数多くいます。その中には、イベントの情報を発信している人も少なくありません。
下記のツイートをご覧下さい。
ご覧の様に、SNSを通じて同じ悩みを抱えた人と交流できる機会が増える見込めます。
アカウントをお持ちの方は、是非1度お試し下さい。
まとめ
発達障害を抱えている方がカウンセリングを受けることは、本人が2次障害を防ぐ為や、発達障害の特性を活かして生きていく為に非常に有効な手段となるはずです。
しかし、発達障害には ADHD( 注意欠如・多動症 )、ASD(自閉症スペクトラム)、LD(学習障害) の3種類があり、例え同じADHD同士でもその特性は様々です。
また、それと同じように臨床心理士・カウンセラーも十人十色です。
カウンセリングは人と人で行う療法なので、自分に合ったカウンセラーの方をいち早く見つけ、助言を得ながら生きていくということが発達障害を抱えている方がカウンセリングを受ける上で重要なポイントとなるのではないでしょうか。