今日も皆さんと一緒に発達障害等に関する学びや情報交換の場所なることを願って投稿させて頂きます。
今日のトピックは「発達障害の見分け方」についてです。
という方が少なくありません。
目次
発達障害の特徴・見分け方
そもそも発達障害とは、どのような症状なのでしょうか。
発達障害とは、生まれつき「脳の障害」の影響により、通常の人に比べて成長に偏りが出てしまい「出来ること」「出来ないこと」の差が極端な為に、「生活に支障をきたす」症状の総称です。
発達障害は症状により大きく3つに分類されます。
- ASD:自閉症スペクトラム障害、アスペルガー症候群
- ADHD:注意欠陥・多動性障害
- LD:学習障害
1つの障害を抱えている人もいれば、3つの障害を併せて抱えている人もいます。さらに症状の重さも人それぞれです。
この為、どの障害を抱えているのか判断が難しいと言えます。
発達障害を抱えている人の割合は「1クラスに1人」と言われ、発達障害グレーゾーンを含めれば更に増えていきます。
発達障害は医師の診断により確定しますが、「発達障害と診断するまでは症状が重くない」ものの、「傾向がある」人を言います。
「発達障害」と聞くと「子供の障害」をイメージする人もいるかもしれません。ですが、成人してから発達障害の診断を受け、通院する人も少なくないのです。
ASD:自閉症スペクトラム障害、アスペルガー症候群
ASDの特徴は
- 他人とのコミュニケーションが極端に苦手
- 会話をする際、相手の目を見て会話が出来ない
- 空気を読むことが苦手の為、知らぬ間に相手を不機嫌にさせてしまう
- 自分の好きな手順通りに進まないと不満
- 好きなことに関しては没頭してしまい、周りに気が向かない
などがあります。
上のツイートは、発達障害(ASD)の悩みごとに関するモノです。
社会生活に必要なコミュニケーションに関することが苦手な為、会話出来たとしても、何気ない会話から相手を不機嫌にさせてしまうことが多く、仲間の輪から孤立してしまいがちです。
本人は何が悪いのか理解出来ていない為、自分自身もどうすれば良いか分からず悲観的になってしまいます。
ADHD:注意欠陥・多動性障害
ADHDの特徴は
- 同じ所(椅子など)にジッとしているのが苦手
- 注意散漫な為、落ち着きが無い
- 衝動を抑えることが出来ない。我慢をするのが苦手
- 忘れ物が極端に多い
- 団体行動が苦手
などがあります。
上のツイートは、発達障害(ADHD)の悩みごとに関するモノです。
自分が思ったことをすぐ行動に移してしまう為、団体行動が苦手です。また、注意散漫の為、意識していても忘れ物が多いのも特徴です。
我慢が苦手な部分もあるので、列を抜かして先頭に並んでしまうということもあり得ます。
自分では意識していてもそれを我慢することが出来ず、また、ふと意識が別の方に向いてしまう為、好きなこと以外に関しては集中力が長続きしない特徴もあるのです。
ASD同様、孤立してしまいがちとなってしまいます。
LD:学習障害
LDの特徴は
- 文章を読むのに時間がかかる
- 習った文字でも書けない、書くのが苦手
- 質問された内容に対し、正しく返事することが難しい
- 簡単な計算が出来ない、暗算が苦手
などがあります。
上のツイートは、発達障害(LD)の悩みごとに関するモノです。
「聞く」「書く」「話す」「計算する」「推論する」などに極端な苦手部分がある症状です。
文字を書くこと自体に抵抗を感じたり、聞いた内容を頭で整理して理解することが難しかったりします。よって、学校の授業についていけず、勉強そのものが辛いモノとなってしまいがちです。
見た目の判断は難しい
発達障害は生まれつき「脳の障害」が原因と言われています。
そして、難しい部分としては
外傷が無い為、外見では「発達障害と判断」することが難しい所です。
つまり、発達障害と診断されないと周囲は勿論、自分自身も気がつかない可能性があります。
その為、「怠けている」「集中していない」「何度も同じ説明をしている」など「褒められる」ことより「注意を受ける」ことの方が多く悲観的になりがちで「うつ」「引きこもり」などの精神障害を発症する2次障害を生みかねません。
発達障害からくるストレスにより、「うつ」「引きこもり」などの精神障害や「非行」「暴力行為」などを起こしてしまう症状です。
完治する方法は見つかっていない
現在では発達障害を完治させる明確な方法は見つかっていません。
主な治療法としては症状を抑えるお薬の処方や、社会生活を送る為に必要な「適応能力」を身につける為の訓練などです。
症状も人によって様々の為、医師に詳しく説明し、今後の対応を相談していきましょう。
診断されるまで思い込まない
紹介してきた発達障害の特徴は、通常の人でもあり得そうなことが多いと思われた人もいるかもしれません。
これも発達障害と見分けるのが難しい部分と言えます。
誰でもふとした発言から他人を傷つけてしまうこともありますし、忘れ物などもしてしまいます。授業、勉強に集中出来なかったり、文章が読めなかったりということもあるでしょう。
「自分、または子供が発達障害かもしれない」と考えてしまうこともあるかもしれません。
「確かめたい」という思いから病院を受診するご家庭、さらには成人の方も増えています。最近になって法の整備が整ってきたことや多数のメディアに取り上げられ、発達障害の存在が世間に認識されてきた影響です。
発達障害の対応法
これまで発達障害の特徴について解説してきました。
発達障害によって様々なトラブル、それによるストレスで心体共に負荷がかかります。ですが、発達障害を抱えた人は社会に全く貢献出来ないわけでは無く、数多くの発達障害を抱えた人が社会で生活、働いているのです。
全ての人にあるとは言えませんが、得意なことに関する集中力は目を見張るモノがあるのも特徴の1つで、「成長の偏りがある」この部分を上手く活用し、会社に勤めている人も数多くいます。
大切なことは
発達障害に関する周囲の「理解」「協力」、過ごしやすい「環境の整備」です。
相談出来る環境
発達障害者支援センター
発達障害者支援センターとは、全国に展開する支援機関で、発達障害を抱えている人は勿論、発達障害かもしれないと相談する場所としても利用出来ます。相談の結果により、医療機関の紹介、または就業のサポートなどにも対応しています。
障害者就業・生活支援センター
障害者就業・生活支援センターは、日常の業務や生活、就業に関する支援を行っている機関です。「仕事上の悩みがある」「これからどうすればいいか分からない」などのサポートも行っています。
周囲の理解
周囲の理解、協力も不可欠です。
発達障害の言葉は認知されていても、詳しいことに関してはまだ分かっていないのが現状です。
- どういう症状なのか
- 周囲に何が必要なのか
- 周囲は何が出来るのか
など、発達障害に関する知識、対応などを共有しておくことで、トラブルの低減、ストレスの軽減に繋がります。
その為に、保護者、またはご自身が発達障害に関する知識を知ることが大切です。
医療機関の利用
医療機関は主に、小児科・精神科となります。
発達障害の症状、特徴は抱えている人によって様々です。この為、検査、診断には時間が必要となり、初診で済むようなモノではありません。
症状、特徴などを詳しく説明し、今後の対応を決めていきましょう。
改善できる部分を探す
自分の改善すべき部分の対策に取り組んでいる人は数多くいます。さらに、TwitterやInstagram、FacebookなどのSNSを活用し、発達障害の知識を発信している方もいるのです。
褒めてあげる
発達障害により周囲に馴染めず、「褒められる」ことより「注意を受ける」ことの方が多く、これによりストレスをため込んでしまいがちです。
些細な内容でも、正しいことが出来たのなら沢山褒めてあげて下さい。
「正しいことをすれば褒めてくれる」という認識が、モチベーションの維持にもつながります。間違ったことをしてしまった場合でも、不機嫌さを出さず、
相手の目を見て、落ち着いた様子で話しかけてあげて下さい。
我慢強さが求められます。
施設の利用
発達障害を抱えたお子様、また保護者様の負担は計り知れません。
放課後等デイサービス・アレッタでは、横浜市を中心に、小学1年生〜高校3年生の児童を対象に事業を行っています。
お子様にとって「お気に入りの場所」を目指し、併せて保護者様の「一時的な休息」も重要と考えます。
まとめ
発達障害は生まれつき「脳の障害」と言われてますが、現状では完治する方法は見つかっていません。
人それぞれの症状、特徴などを理解、そして共有、協力することで、少しずつでも環境を変えることが出来れば、生活しづらさの軽減につながります。
その為には、発達障害の知識を得ることが大切です。現在では発達障害に対する支援も整ってきました。相談できる環境、施設、対応出来る医療機関も整ってきています。さらにはSNSなどの活用により、情報の収集、意見の発信や共有も出来るようになりました。
1人で悩まないで下さい。
お子様の笑顔の為に、ご自身の未来の為に
この記事が少しでもお役に立てたなら幸いです。