今日も皆さんと一緒に発達障害等に関する学びや情報交換の場所なることを願って投稿させて頂きます。

今日のトピックは「発達障害を抱えた子への接し方」についてです。

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静江
皆さんは、発達障害を抱えた子供達への接し方についてご存知でしょうか?
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浩二
子供達それぞれに個性もありますので対応が難しいですし、接する側も色々と気を使いますよね

この記事で分かりやすく解説していきます。

発達障害への接し方について

発達障害を抱える子供達は、抱える症状によってそれぞれ行動や態度が異なります。発達障害への接し方の知識を得ることが大切と言えるでしょう。その為に、

  • その子の気持ちを理解してあげる
  • 怒らないこと・不機嫌な態度にならないこと・我慢すること
  • 注意する際はゆっくり、落ち着いた表情で話すこと
  • 正しいこと・良いことをしたら褒めてあげること

これらのポイントを解説していきます。

発達障害とは

発達障害とは、生まれつき「脳の障害」が原因と言われており、成長に「出来ること」「出来ないこと」の差が大きく、生活に支障をきたしてしまう症状のことです。症状は大きく3つに分類され

・ASD:自閉症スペクトラム障害・アスペルガー症候群
 他人とのコミュニケーションが苦手
・ADHD:注意欠陥・多動性障害
 落ち着きがない、忘れ物が多い、衝動を我慢出来ない
・LD:学習障害
 読み書き、聞く、考える、計算、などに極端な苦手部分がある

などがあります。

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下記に発達障害に関する記事があります。よければご覧下さい。

その子の気持ちを理解してあげる

発達障害を抱えた子供達は、症状によって「周りとの違い」「生活しづらさ」などを感じています。

「自分でどうしていいのか分からない」「衝動を抑えられない」「我慢できない」などの悩みをそれぞれ抱えているのです。

子供達にとって、親御様は、

  • 信頼するパートナー
  • 1番の理解者

と言えます。子供達の「何故出来ないんだろう?」という「考え」や「悩み」にそっと寄り添い、答えを導き出す「きっかけ」を作ってあげることが成長への1歩に繋がるでしょう。

見せて伝える

発達障害を抱えた子供達の中には、「目から入ってくる情報」に意識を集中し過ぎる為に「耳から入ってくる情報」が苦手な子供がいます。

結果、何回言っても言うことを聞いてくれない可能性が考えられます。

このような場合、「絵カード」などを使い子供の「目」から情報を伝えることで、理解してくれる場合があります。

「言うことを聞かない」ではなく、「聞こえていたことを頭の中で整理、理解することが苦手だった」ということです。

また、以下のような動画もあります。よければご覧下さい。

怒らないこと・不機嫌な態度にならないこと・我慢すること

怒る、叱るなどの対応は、一時的に動作を止めてくれるきっかけにはなるかもしれません。しかし、「恐怖」を植え付けることにより、以降「本音」で話をしてくれないことも考えられます。

さらに、逆に反抗的な態度をとる場合もあり得る為、適切とは言えません。

コミュニケーション能力、相手の感情を読み解くことが苦手なASDを抱える子供の場合、思ったことをストレートに伝えてくることが多くあるでしょう。ですので、不機嫌になってしまいがちです。

しかし、我慢することが大切です。上手く自分をコントロールする力も必要になります。

注意する際はゆっくり、落ちつた表情で話すこと

発達障害に関係なく子供を注意しなければならない場面が出てくることでしょう。その際、「怒らない」「叱らない」は上で触れた通りですが

  • 近くに行く
  • 相手の目を見ながら
  • 子供の話すペースより遅めに「ゆっくり」話す
  • 子供が理解してくれた場合はしっかり「褒める」

これらのことを意識し、こちらの言い分を伝える前に「何故その行動をしたのか」の意思を聞き出してみましょう。

まず、子供が緊張している場合は落ち着かせて下さい。その後、子供の意見を理解した上で、改めてこちらの言い分、解決法を伝えます。

この時、耳からの情報を整理するのが苦手な子供の場合は「絵カード」などの利用も併せて伝えてみましょう。

正しいこと・良いことをしたら褒めてあげること

そして、理解してくれた、こちらが望む行動をとってくれた際には「しっかり褒めて」あげて下さい。

  • 言うことを聞いてくれた
  • 昨日出来なかった事が出来た
  • 挨拶、返事が出来た

上記のように、些細なことで構いません。「よく出来たね」の声をかけてあげることや「頭を撫でてあげる」「抱きしめてあげる」などのスキンシップも大切です。

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静江
褒められれば誰でも嬉しいモノですよね。いっぱい褒めてあげて下さい。
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浩二
ただ「頭を撫でてあげる」などの際、「感覚過敏」の症状がある子供の場合は、撫でられることが「不快」に感じてしまうこともありますので注意が必要です。
感覚過敏とは

視覚、聴覚、味覚、触覚、臭覚などから得る情報の中に「生活に支障が出るほどの不快感」を得てしまうほど過敏に反応してしまう「特定の情報」がある症状です。

「体に触れること」で敏感に反応し、極端に嫌がる子供もいる為、無理矢理スキンシップをするのは逆効果になりかねません。

1人で悩まないこと・支援機関の活用

発達障害を抱えた子供の育児について、1人で考え込んでしまったり、悩んでしまったりして保護者の方まで精神疾患を患うことも珍しくありません。

発達障害者支援センター

発達障害者支援センター』は全国各地にあり、発達障害と思われる場合も含め、相談、今後の対応などを受け付けてくれる機関です。医療機関の紹介も行っていますが、医療機関ではありません。

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静江
上のリンクより各都道府県の支援センターへと通じています。よければご覧下さい。

SNSなどコミュニティを利用

以下のツイートをご覧下さい

TwitterなどのSNSを活用し、発達障害を抱えた子供達の保護者様同士のコミュニティがあります。

1人だと不安な場合も、同じ境遇を持つ方々との情報交換や相談、何気ない会話などでも不安の低減が見込めますし、モチベーションの維持にも繋がるでしょう。

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浩二
同じ境遇の仲間と出会うことで「救われた」と感じる方が多くいます。

親御様ご自身のケアも重要

育児は大変です。さらに発達障害を抱えているとなれば、その負担は更に増える可能性もあり得ます。子供の「1番の理解者」である為に、ご自身の身体的・精神的ケアも必要と言えるでしょう。

発達障害を抱えた子供達を対象としたデイサービスもあります。

デイサービスの利用

神奈川県横浜市の放課後等デイサービスアレッタWEBサイトへ

放課後等デイサービス・アレッタ』では、心身に障害のある小学校1年生〜高校3年生までの児童を対象にサービスを行っています。リンクより、当サイトを1度ご覧いただければ幸いです。

まとめ

発達障害を抱えた子供達は、それぞれの症状から「生活しづらさ」を感じて生活しています。親御様には、「1番の理解者」として支えていく為に、発達障害の知識、接し方を知る必要があります。

さらには、子供の周囲にも「発達障害の知識」を共有し、協力出来る環境が整えば、より一層「生活しづらさ」を軽減できるでしょう。

そして「1人で考えないこと」「親御様ご自身のケア」も重要です。

頼れる支援機関を活用し、明るい毎日の為に出来ることを相談していきましょう。