今日も皆さんと一緒に発達障害等に関する学びや情報交換の場所なることを願って投稿させて頂きます。
今日のトピックは「発達障害4歳」についてです。
最近、発達障害をテレビやSNSでも発達障害が取り上げられていることも多くなりました。
4歳になると保育園や幼稚園に通い始める子が多いですね。保育園に通園して、周りの子との違いをはっきり認識するママもいると思います。
もしかして、発達障害?と不安に思うママも中にはいるかもしれません。
目次
もしかしたら発達障害かも?
4歳ごろは、幼稚園や保育園に通園している頃ですね。
4歳というと、個人差はありますが、以下の特徴がみられます。
- からだも発達し、ケンケンなど体全体で運動する
- 手先を使う道具(ハサミ、のりなど)を使える
- 身の回りのことが一人で出来るようになる
- 集団行動や遊びのルールを理解したりして徐々に集団に適応し、自分の居場所を作るようになる
- 自己主張をする、言葉の語彙数も増えておしゃべりが上手になる
成長も個人差があるので、成長が単に遅いということも考えられますが、もしも下の特徴が当てはまると発達障害の可能性があるかもしれません。
・言いたいことが表現できない、言葉に詰まる
・こだわりが強い
・対人トラブルが多い
・集団行動やルールが理解できない
・運動(ケンケン、スキップなど)が苦手
(参照文献 PDF発達障害の診断を受けた幼稚園児の行動特徴: 3歳から5歳の変化に関する検討 宮寺千恵 吉澤智慧 2015)
発達障害は、種類に分かれていて、それぞれ特徴があります。
発達障害の種類と特徴とは?
発達障害の種類
自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害、その他の脳次機能障害のことを指しています。
(参照 発達障害情報・支援センター 厚生労働省|みんなのメンタルヘルス、発達障害)
広汎性発達障害(自閉症、アスペルガー症候群)
- 人と目が合わない
- 他の子に関心がない
- ひとり遊びが多い
- マイルールがあり、臨機応変が苦手
- 得意なことは何時間でも熱中できる
1歳半を過ぎてから兆候が見られ、成長により特徴が強く出る
自閉症の特徴がわかる動画です。よかったら見てください。
注意欠陥多動性障害(AD/ H D)
- おとなしく座っていられない
- 常に動いている
- 順番を待てない
- 不注意(うっかりミス)が多い
- 集中し続けるのが困難
- (課題など)最後までできない
- 物事の段取りが下手
- 整理整頓が苦手
3−4歳で発見されることは少なく、小学校入学後に発見されることの方が多いようです。
このケースは幼稚園の時点では発達障害が見つからず、小学校入学してからADH Dと診断されたようです。
学習障害(LD)
- 読む、書く、計算するなど特定の行為が難しい
- 小学校の学年が上がるにつれ成績不振に陥る
小学校入学後に発見されることがほとんど
知的障害を伴う場合も
発達障害は、知的障害を伴うこともあります。
チック障害
自分の意思とは関係なく行う行為を意味しています。運動チックと音声チックの2つのタイプに分類されています。
運動チック
まばたき、急に首を振る、顔をしかめる、などの素早い運動をする行為
音声チック
咳払い、鼻を鳴らす、奇声をあげる、特定の単語を繰り返すなどの行為
成人までに症状が軽快に向かうことも多いことが特徴です
トゥレット症候群
運動チックと音声チックの両方が1年以上続く重症のチック障害
吃音症
口ごもったり、言葉の出だしが困難だったり、話が休止したりなど流暢に話ができない状態
発達性協調運動障害
WHOの診断ガイドライン「ICD-10」によると、全体的知能の遅れや、協調運動の発達の重篤な機能障害を基本的徴候としています。
このように感覚と動作などを同時に使う運動のことだよ。
動作ができないことにより日常生活に支障がある場合を発達性協調運動障害と診断されます。
発達障害は病気ではない
発達障害は病気とは違い、生まれつきの脳の一部の機能が障害があることによってそれぞれの特徴が出現するのです。
「特性を直す」ではなく、家庭や保育園などで楽しく過ごせるように「工夫してあげる」ことが大切です。
発達障害は早期発見が大切
4歳は、集団生活をし始めることが多い年齢です。
発達障害の特性によって友達や集団でのルールの中で馴染むことが難しかったり、出来るけど疲れてしまうなどの難しい環境にあることが多いです。
そして、発達障害に気づかずに過ごした場合、環境に適応できずストレスを抱えたり、自己肯定感も低く自信を持てなくなる傾向にあります。
うつなどの精神疾患、引きこもり、不登校などの環境との不適応により起こる障害
発達障害の経過
発達障害では、遅くとも学童期には問題が顕在化してくることが多く、心身症や学校不適応、社会不適応などの二次的な不適応へと進展していくという経過をたどるケースがあります。
そして、二次的な不適応が生じた場合には、発達障害の発見がさらに遅れてしまう可能性もあります。
家族ができること
発達障害では、子どもの特性に合わせて家庭や保育園での工夫が必要ですね。
子どもを認めて褒めてあげる
発達障害など特徴がある場合、親としては「できたこと」よりも「できないこと」に気が向きがちになりますよね。本人も同じです。
子どもは、家庭の外に出て、難しいことやできないことにぶつかり自信が持てないこともよくあります。
気をつけたいこと
発達障害を持つ子どもさんと接するときにはポイントがあります。
それは、
- 子どもが安心できるような家庭環境づくり
- 親子でのコミニュケーションに時間をかける
- 保育園の先生とのコミニュケーションをとる
子どもが安心できるような環境づくり
子どもが育つ環境で、多くの時間を過ごすのは家庭です。
そして、家庭の不和は子どもにとって安心できる環境とは言えません。
夫婦もいろいろありますから、常に仲良く、とはいかないかもしれません。夫婦円満を心がけていきたいところです。
親子のコミニュケーションに時間をかける
「君のことをきちんと関心があるよ」「君といると楽しいよ」ということを言葉で伝えたり、態度で見せたり、日常での触れ合いを通して伝えてあげることが大切です。
必ずではないですが、子どもが心を開き、両親のことを信頼して頼ってくる場合もあります。
でも、ママやパパは家事や仕事で忙しかったり、時間に余裕がないこともありますよね。
そんなときはできる範囲で時間をとって、積極的に子どもとコミニュケーションをとるようにしたいですね。
・顔を見て、穏やかにゆっくり話す
・子どもより早口にならずに話す
・テンポの遅めの会話を心がける
・注意するときは、シンプルに・その場で・わかりやすく
親としては、子どもに「いいこと」「悪いこと」も教えないといけませんよね。
下の動画では、子どもへの上手な伝え方を解説しています。よければ、見てみてはどうでしょうか?
保育園の先生とのコミニュケーションづくり
4歳になると保育園・幼稚園、家庭が子どもの環境になりますよね。子どもの環境づくりってとても大切ですよ。
子どもにはその子の持っている特徴があります。特徴をしっかりと把握して、保育園や幼稚園で過ごす環境を作っていくことが必要です。
そのためには、保育園の先生と良好にコミニュケーションをとり、日常の変わった出来事などを情報を共有しましょう。
相談窓口について
発達障害について相談できる窓口はこちらです。
市町村や保健所
4歳で乳幼児健診はありませんが、発達についての個別相談に応じてくれます。
心配なことがあれば相談してみましょう。
医療機関
予防接種や病気になるときには、お世話になりますよね。小児科の先生はいろいろな子どもを見てきています。
心配なことや気がかりなことを相談してみましょう。
療育施設、発達障害情報支援センター
発達障害の場合、医療機関などから紹介される場合もあります。
発達障害情報支援センターのページはこちら
診断までは数ヶ月と時間を要する場合はほとんどのようです。
・母子手帳や生まれてからの経過がわかるもの、連絡ノートなど
・その子の特徴
・日常生活で困ったことなどのエピソード
このような施設もあります
発達障害を持つ子どもさんやその子どもを支える保護者の負担は計り知れません。
放課後等デイサービス・アレッタでは、横浜市を中心に、小学1年生〜高校3年生の児童を対象に事業を行っています。子どもさんが大きくなられた際に是非、一度お問い合わせください。
子どもさんにとって「お気に入りの場所」を目指し、併せて保護者様の「一時的な休息」も重要と考えます。
まとめ
4歳になるとその子の個性が出てきます。成長する過程で、もしかして発達障害かもと思った時から、今後のことを考えて不安を抱えてしまいますよね。
まずはお子さんを理解してあげることから始めてみましょう。そして、子どもに向き合って環境を整えてあげてくださいね。
それでも、悩んでしまうこともあるかもしれません。そんなときはひとりで悩まなやまずに、周囲の人や公共機関に相談してみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。