今日も皆さんと一緒に発達障害等に関する学びや情報交換の場所なることを願って投稿させて頂きます。
今日のトピックは「発達障害「ADHD」の忘れ物」についてです。
目次
なぜ忘れ物が多いのか
ADHD:注意欠陥・多動性障害は、大きく3つに分けられた発達障害の1つです。
発達障害は生まれつき「脳の障害」により、通常の人に比べ成長に偏りが出来てしまうことで「出来ること」「出来ないこと」に極端な差が出てしまう症状です。大きく3つに分類され、ADHD以外は以下の2つです。
・ASD:自閉症スペクトラム障害・アスペルガー症候群
コミュニケーションが苦手
・LD :学習障害
読み書き、計算などの日常生活の動作に苦手部分がある
下記のツイートをご覧下さい。
このように、通常の人に比べて忘れ物に関する悩みを抱えている人が多いのです。
ADHDは主に、
- 落ち着きがない・同じ席でじっとしているのが苦手
- 衝動を抑えることが苦手
- 忘れ物が多い
- 順番を待つことが苦手
などの特徴があります。さらに「忘れ物が多い」に注目すると
- 大切な書類の場所を忘れてしまう
- 宿題を忘れてしまう
- お友達との約束を忘れてしまう
などあり、本人も「忘れ物をしない」意識を持っていても、何度も忘れ物をしてしまう為「怠けている」と周囲から判断されかねないのです。
結果、精神的に追い込まれてしまい精神疾患などの2次障害を患ってしまう可能性が増えてしまいます。これにより、精神科を受診する子供、さらに成人も増えているのが現状です。
発達障害の影響からくるストレスなどから「うつ」「引き篭り」などの精神疾患「非行」などの行動をとってしまうなど、「発達障害が原因で起こる精神障害」を言います。
発達障害は、外見から区別するのが難しい障害です。最近では発達障害が周知されてきました。ですが、発達障害に対する周囲の「偏見」がまだ残っており、それに伴い「生活しづらさ」を感じている人が多いのです。
忘れ物の対策方法
では、忘れ物をしない為にはどうすればいいのでしょう。
整理整頓
普段からの整理整頓は欠かせません。モノが溢れていると必要な時に見つからない場合があります。
また、必要ないモノを処分したり、普段使わないモノはまとめておくことがおすすめです。
明日必要なモノ・スケジュールを書く
頭の中で整理することが難しい場合、メモ帳などに書くことで「視覚」から情報を取り入れましょう。頭の中も整理しやすく、物事の順序も決めやすくなります。
余裕を持って行動する
障害に関係なく、時間がない時などは気持ちの焦りから忘れ物もしがちです。時間に余裕を持って行動することで、改善することが出来ます。
毎日決まった場所に置く
普段から持ち歩いているモノなどは、毎日決まった場所へ置くように心がけましょう。さらに、毎日その場所にあるかを確認することが大切です。
メモをとる
忘れないようにメモをとることも大切です。スマートフォンなどのボイスメモでも構いません。
記録するクセをつけることが大切です。
後から読み返しても、何をメモしたのか分かるように書いておきましょう。
メモをとっておいても、そのメモ帳をなくしてしまう可能性もあります。しまう場所を決めておき、毎回確認しておきましょう。
予備を用意しておく
忘れ物の対策として、予備を用意しておくこともお勧めです。緊急用として常備しておき、いざという時に使用出来ます。
上でも触れましたが、予備すらなくしてしまう可能性もあり得ます。さらに、「予備があるから」と気持ちが怠けてしまう可能性もあり得ます。
また、下記のツイートをご覧下さい。
周囲の対応
誰かと一緒に準備をする
上の段落で紹介した対策は、「誰かと一緒に行動する」ことでより一層対策強化に繋がります。
- 出かける時
- モノを片付ける時
- 明日の準備をする時
など状況は様々ですが、保護者の方と一緒に準備することで二重に確認が出来ます。
褒める
忘れ物をしなかった時などは「よく出来たね!」としっかり褒めてあげましょう。褒められて嫌な子はいませんし、モチベーションも上がります。褒めれる部分は積極的に褒めてあげて下さい。
諦めない気持ち
誰も忘れ物をしたくてしているワケではありません。しかし、障害の影響もあり忘れてしまいます。
「前も同じこと言ったでしょ」「どうして出来ないの」
など叱ったりなどはせず、次に同じ忘れ物をしない為の方法を模索していきましょう。イライラしてしまう時もあると思います。しかし、忘れ物をしている本人も同様、辛い思いをしています。
我慢する気持ちが大切です。
保護者様の体調管理も重要
発達障害を抱えたお子様の教育は大変です。常に気を張っている状態が多い方もいるでしょう。体力的にも精神的にも疲れてしまいます。
1人で悩むことはありません。
発達障害を抱えた児童を対象とし、デイサービスを利用出来る施設も多くあります。放課後等児童デイサービス・アレッタもこの事業に取り組んでいます。
まとめ
忘れ物は誰にでもあることです。しかし、発達障害が原因で忘れ物が多くなっている場合もあります。
発達障害は「外見からでは判断が難しい」為、周囲からは「怠けている」と思われがちです。これにより悲観的になりやすく精神障害も発症しかねません。
時間に余裕を持ち、1つずつの行動、覚えておくべきこと、毎日必要なモノなどを「分かりやすく保管」明日のスケジュールなどは「見える部分に記録」しておくことで、改善は見込めます。
しかし、やり方が合わない可能性もある為、「自分に合う覚えやすい方法」を模索していく必要があります。
発達障害を抱えるお子様にとって、保護者様は「1番の理解者」です。
一緒に忘れ物がないかチェックし、無事忘れ物なく過ごせたらしっかり褒めてあげて下さい。