今日も皆さんと一緒に発達障害等に関する学びや情報交換の場所なることを願って投稿させて頂きます。
今日のトピックは、「子育てと英語」についてです。
英語教育は小学校で必修化されるようになり、子どもの習い事ランキングでも常に上位に入るようになりました。お子さんの英語教育について悩まれている方も多いのではないでしょうか。
英語が話せると、将来の職業選択や交流の幅が広がります。しかし、そのためにはまず英語が「好き」「楽しい」と思ってもらうことが大切です。
日々の生活の中で楽しみながら、子どもを英語好きにする方法を見ていきましょう。
目次
子育ての中に英語を取り入れる方法
「子育ての中に英語と言われても、親が英語できないと難しいのでは?」という声が聞こえてきそうです。
しかし、インターネットの普及によって無料で高品質の英語学習動画を視聴することができたり、SNSで世界中の人と繋がることができたりと、英語を習得するためのハードルは確実に下がってきています。
英語が苦手なお父さんお母さんも、子どもに戻ったつもりで楽しみながら一緒に学んでみてはいかがですか?
YouTube動画を活用する
2歳~6歳くらいまでのお子さんにお勧めのYouTube動画をご紹介します。お子さんと一緒に視聴することで、いつの間にか親も英語の簡単なフレーズが分かるようになったり、歌を口ずさめるようになりますよ。
また、子どもは「やりなさい」と言ったことはやりませんが、親が「やっていること」は真似します。親が音楽に合わせて楽しそうに歌ったり踊ったりしていると、子どもも興味を持つようになるかもしれませんね。
Cocomelon
カラフルで可愛い3Dアニメーションと童謡。アルファベットや数字、色、などはもちろん、手洗い、順番、歯磨き、食事のマナーなど、英語の歌にのせて生活習慣も学ぶことができます。
Blippi
ブリッピーという陽気なおじさんが、英語だけでなく、ちょっとした社会見学や冒険を通して様々なことを教えてくれます。
りんごが果樹園で収穫されて店頭に並ぶまでの様子、ゴミ収集車がリサイクルセンターにゴミを運んで仕分けされる様子など、子どもの好奇心を刺激します。動画の途中で挿入される歌は殆ど全てオリジナルで、それがとても素敵です。
男の子が大好きな工事車両もたくさん出てきますよ!
Bounce Patrol
男性2人、女性3人で構成される5人のメンバーが、カラフルな衣装に身を包み歌って踊ります。こちらもオリジナルの歌が多く、一度聞いたら耳から離れないような歌も。
5人とも表情が豊かなので、見ていて楽しいです。フォニックスを学びたい方にはこちらの動画が特にお勧めです。
アルファベットの文字と実際の発音を結びつけて、アルファベットを読むように教える方法。
ABCをア、ブ、クッ、のように発音します。
Brain Candy TV
こちらは歌はなく、アルファベット、形、色、足し算、引き算などが高品質の3Dアニメーションで楽しく学べます。
歌ばかりで飽きた!という時にお勧めです。
絵本の読み聞かせをする
毎日、英語の絵本の読み聞かせをしてあげましょう。
できれば、お子さんの好きなものが出てくる絵本がいいと思います。同じ本を何度も繰り返し読んであげることで、言葉を覚えていきます。
英語の絵本は日本の小さな書店には取り扱いがないところもあり、あっても種類は少ないです。インターネットで購入するのがお勧めですが、実際に手に取って内容を確認できないのがデメリットです。
また、当然といえば当然ですが、海外から輸入している本は割高になりますので図書館で借りるのもいいですね。
ちょっとした裏技
日本語の絵本でも、著者が外国人のものには原本が存在します。そして、日本で売られているぐらい有名な絵本であれば、YouTubeで読み聞かせ動画を出している人がいるかもしれません。
著者を手がかりに原作のタイトルを調べ、YouTube動画でタイトル名に続けて「Read Aloud」と入力すると見つかることがあります。
日本語の絵本の余白に、英語を書き写してプチ手作り絵本の完成です!
わざわざ高いお金を払って英語の絵本を買わなくてもよい上、ネイティブスピーカーが読み上げてくれるので発音も確認できますよ。
例)「まいごのたまご」(邦題)→「AM I YOURS?」(原作)
英語での声がけをする
テレビから流れる英語音声よりも、お父さんやお母さんの肉声によって発せられる英語の方が、子どもにとっては記憶に残りやすいと言われています。
まずは簡単なフレーズから、英語で声がけを始めてみましょう。
英語 | 日本語 | |
朝 | Good morning! | おはよう |
Time to wake up. / Rise and shine. | 起きてね | |
Did you sleep well ? | よく眠れた? | |
Let’s get dressed. | 着替えよう | |
昼 | Lunch is ready. | お昼ごはんできたよ |
Have a few more bites! | もうちょっと食べて | |
Blow on it! | フーフーしてね | |
Are you done eating? | もう食べ終わった? | |
夜 | Brush your teeth. | 歯磨きしてね |
Story time! | 絵本の時間だよ | |
Good night! | おやすみ | |
Sweet dreams! | いい夢みてね |
モチベーションを維持する方法
英語を話す必要性や伝わる喜びを感じさせる
家庭で英語を取り入れていても、一歩外にでれば日本語ばかりです。最初のうちは英語を楽しんで学んでいた子どもも、そのうちに英語を話す目的を見出すことができなくなったり、飽きてくることもあるかもしれませんね。
そんな時は家族以外の人と英語を話す機会をつくってみてはどうでしょうか。ご近所やお知り合いに英語を話す人がいればよいですが、全くいない人もいるでしょう。
そんな時は第三者から学んだり、第三者へアウトプットするのも一つの方法です。
インターナショナルスクール
本来は日本に住む外国籍の子どものための学校ですが、英語や異文化を学ぶために日本人の子どもも通っています。英語を母国語とするネイティブスピーカーの先生が中心となって指導をしてくれますが、カリキュラム、費用、入学の条件などは学校によってそれぞれ違います。
・ネイティブスピーカーの、生きた英語に触れられる
・長時間英語に触れられるため英語が身につく
・アフタースクールだけ、週末だけ、という利用ができるところもある
・値段が高い
・日本語や日本の文化に触れることが少なくなる(フルタイムの場合)
・運動場がないところが多い
英語教室
・講師がしっかりとした指導教育を受けていることが多い
・時間が短いのでストレスなく始められる
・家庭での英語学習のモチベーションが上がる
・時間が短いので英語はあまり身に付かない
・教師がネイティブスピーカーだとは限らない
オンライン学習
・パソコンとインターネット環境があればすぐに始められる
・費用が安い
・講師を自分で選べる
・録音機能による復習ができる
・実際の英会話とは空気感が違う
・回線に不具合が発生することも
・人気講師は予約がいっぱい
他の人の体験談にふれる
子どもの英語子育てに行き詰まったら、成功した人達や、楽しんでいる人たちの話を参考にさせてもらいましょう。
書籍の紹介
「おうちでほぼバイリンガルの育て方」
両親が日本人で、子ども時代に長期の海外滞在や留学の経験もなく、子どもをバイリンガルに育てた4人の親が紹介されています。
何をどの時期にはじめて、何を達成できたのか・・・育児年表とともに分かりやすく書かれているので読みやすいですよ。
【価格】1430円(Amazon)2021年7月現在
【良い口コミ】
一般的な家庭でも取り入れやすく、お金をかけずに取り組めるメソッドだった
【悪い口コミ】
事業の宣伝をされている、と感じる部分があった
早期英語教育のメリット
先入観なく学んだことを吸収しやすい
2歳~5歳の間は、学習する能力がとても高いと言われています。スポンジのように言葉をどんどん吸収し、昨日学んだ言葉を翌日には普通に使っていることも珍しくありません。
日本語から英語に変換するのではなく、英語で考えて英語で話す「英語脳」が身につきやすいです。
発音がよくなる
大人になってから英語の発音を正すのが難しいのは、間違った発音が既に脳内にインプットされていることが理由のひとつに挙げられます。これは日本語にない英語の音を、日本語のカタカナに置き換えて学習してきてしまったからだと言われています。
子どもは頭がやわらかいので、先入観なく耳から入った音を直感で再現しようとします。生後6ヶ月頃から、多言語を学習する能力があるそうですよ。
遊び感覚で学べる
学校で勉強しなくちゃいけないから、受験があるから、という義務感がないため、コミュニケーションの一環として自然に楽しみながら英語を身につけることができます。
デメリットはある?
圧倒的にメリットの方が多いですが、デメリットもあります。
継続しなければ忘れてしまう
子どもは覚えるのも早いですが、忘れるのも早いです。せっかく高いお金をかけてインターナショナルスクールに通わせたり、海外で数年間過ごして英語を学んだとしても、学習をやめれば徐々に忘れていきます。
日本文化を学ぶ機会が少ない
インターナショナルスクールでは、主に英語圏の文化を学ぶため、その学校の方針にもよりますが日本の幼稚園で学ぶレベルで日本文化に触れる機会は殆どありません。
日本の幼稚園で行われるような季節の行事を経験できないので、家庭で意識的に取り入れない限り学ぶ機会が少ないでしょう。
ダブルリミテッドについて
早期の英語教育で、まれに日本語と英語の両方が中途半端になってしまうこと(ダブルリミテッド)があると言われていますが、これは外国に住む日本人や、日本に住む外国人が対象のようです。
日本に住み日本人の家族の元で暮らしていれば、いくらインターナショナルスクールに通っていたとしても、日本語が不自由になるということはまずないでしょう。
幼児期に一時的にそうだったとしても、やがて日本語は話せるようになるので、そんなに心配しなくてもよさそうです。
まとめ
いかがでしたか?
親世代が子どもの頃とは違い、現在はインターネットの普及により英語学習がより手軽で身近なものになりました。
早期の英語教育にはメリットが沢山あります。バイリンガルとまではいかなくても、「英語って楽しい!」と子どもに感じてもらえるだけで十分です。
楽しさが、学ぶ意欲を駆り立てます。
YouTube動画や絵本を通して、親子で楽しみながら英語を学べたらいいですね。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。