今日も皆さんと一緒に発達障害等に関する学びや情報交換の場所なることを願って投稿させて頂きます。
今日のトピックは「発達障害を持つ子供と習い事」についてです。
最近、よく話題となっている発達障害。
発達障害を持っている子供は、実は生きづらさを感じながらも自分なりに頑張っています。
発達障害の子供を持つ親御さんの中にはこのように思っている方はいらっしゃいませんか?
「少しでも、子供が社会に出るときの辛さを和らげてあげたい」
「学校で困っている子を、少しでも他の皆とコミュニケーションが取れるようにしてあげたい」
それでは、発達障害の子どもが小さい頃から少しでも社会に馴れ、周囲とコミュニケーションが取れるようにするには、どのような手段があるでしょうか。
手段はいくつかありますが、効果があるのは「習い事」をすることです。
発達障害の子も、ご家族の方も幸せになれるように習い事についてお話をししたいと思います。
目次
発達障害と習い事について
発達障害を持つ場合、なるべく子供のうちから習い事をすることがおすすめです。
まずは習い事のメリットとデメリットをお話しします。
メリット
先生から「習う」という習慣をつければ、社会でよくある上下関係のコミュニケーションの基礎を学ぶことができます。
子どものうちから身につけておくと、学校の先生とコミュニケーションをとり、勉強をするという環境の中に上手く溶け込むきっかけとなるのではないでしょうか。
また、習い事をしていること自体が同い年の子供たちとの話題となり、コミュニケーションのきっかけともなります。
是非、その子の好きな習い事を探して習わせてあげてください。
デメリット
合っている習い事なら良いのですが合わない習い事をしている場合には、発達障害の子供にとって大きなストレスとなります。
子どもの頃は、ストレスを言葉で表現することができずに暴れてしまうというケースも珍しくありません。
習い事をする前に、体験教室を利用して興味があるかを確認し、体験期間を設けてストレスとならないかを確認すると良いでしょう。
おすすめの習い事
それでは、具体的におすすめできる習い事を紹介いたします。
ピアノ
ピアノは両手をよく使います。正しい指の使い方もある分野です。
手を使うことは脳へ満遍なく刺激を行き渡らせる効果があり、発達障害への効果も期待できます。
作法があるので表面上だけでも落ち着いて見せるトレーニングになります。
そして、音楽、音楽には人とのやりとり、言葉の発達、行動や感情の安定に役に立つと言われ、音楽療法という言葉もあるほどです。
しかもクラッシック音楽には言語をつかさどる脳の部位に心地よい刺激を与えて、発達を促すとも言われています。
クラッシック音楽を演奏することで、発達障害にためになる効果が生み出されることが分かります。
朗読(音読)
朗読をすることはたくさんの本に触れることになります。
そして、たくさんの本を読むと、たくさんの言葉の言い回しをインプットすることができます。
また、文章を言葉で発するというアウトプット行動を続けることで、滑舌が良くなり、話し方も流暢になります。
物語を通じて登場人物の様々な考え方を学ぶことで、実際のコミュニケーションでも相手のことを考えられるようになる効果が期待されます。
ただ本を読むだけでなく朗読をしてみることで、より一層の効果が期待できますね。
チームスポーツ
運動には、普段からため込んでしまっているストレスを発散する効果があります。
そして、チームで行うスポーツでは、自分の考えだけで行動ができないという制限の中で意見を出し合うことも多くあります。
これが、我慢、自分の意見をまとめる、相手のことを考えて発言するなどといったチームのメンバーとのコミュニケーションが発生します。
運動が得意な子でしたら、是非、野球やサッカーなど、チームで行うスポーツを習わせてあげてください。
どうしてもチームでのスポーツが苦手でできないという子には、ストレスの発散のためにも水泳などの個人競技をすすめてみてはいかがでしょうか?
実は水泳にもメドレーリレーという、自分が責任を持たなければならない競技があり、役割を果たすという意識を植え付けるためのトレーニングになります。
競技かるた
百人一首で相手と戦う競技かるたは、様々なところで脳を使います。
百首の句を覚えるだけでなく、誰よりも早く札を取るために「決まり字」を覚え、戦略的に札の置き場を考えることもしなくてはなりません。
実戦でも素早く札を探し出す洞察力、札の場所を覚えておく記憶力などを使うので、競技かるたは実は脳の刺激が多い競技なのです。
習い事をするための注意点
様々な習い事が発達障害の子供に対して効果があるということをお伝えさせていただきました。
ですが、この記事を読んでくださっている方の中には以下のようなことを懸念される方もいらっしゃると思います。
- 既に習い事をさせているが大人しくしてくれない
- 習い事で失敗して本人が自信を失わないか
- 先生や一緒に学ぶ子供たちに迷惑をかけないか
これらに関してもやり方と工夫次第で、うまく習い事をしてくれるようになります。
本人の「好き」を探してあげよう
いくら脳への刺激やトレーニング効果が期待できる習い事でも、実際に習い事をする本人が興味を持って取り組まなくては意味がありません。
発達障害を持つ子へは小さい頃からの習い事がおすすめできますが、本人にとって合わないことをやらされてストレスになっていては逆効果となってしまいます。
先述の通りですが、特に子どもは自分のストレスを言葉で表現することが難しい面があります。楽しく学ぶことのできる習い事をさせてあげてください。
無料面談やお試し期間を設けよう
習い事の好き・嫌いに関しては、やってみないと分からない面もあるでしょう。
そんな時は、習い事をする前に無料面談をしているところもありますし、問い合わせて交渉をしてみるとよいでしょう。
お試し期間を設けることで、その子が我慢できずに暴れたり、迷惑をかけたりしないかを確認することもできます。
可能であれば、最初のうちは保護者が同行して、先生に慣れさせると子供も安心して習い事に取り組めます。
発達障害であることを説明しよう
発達障害に知識があり、対処をしてくれる先生もいます。なので、発達障害であることを伝えてみてはいかがでしょうか?
先生は大人として注意をしてくれたり、子供の目線に立ってくれたりします。
困ったことが起きたり、ストレスで子供によくない傾向が出てきたときは、必ず連絡してくれるように頼んでおいてもよいでしょう。
まとめ
発達障害の子に習い事をさせることは?
- 脳を刺激して成長を促す。
- コミュニケーションのきっかけになる。
- おすすめはピアノ、朗読、チームスポーツ、競技かるた。
- 無理に続けさせない。
- 楽しく学べる習い事で成長に期待できる。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。