今日も皆さんと一緒に発達障害等に関する学びや情報交換の場所なることを願って投稿させて頂きます。
今日のトピックは「0歳児の発達障害」についてです。
最近ではメディアの特集などで放送される様になり、発達障害について耳にすることが多くなってきました。この発達障害は、早期発見が重要だといわれていることはご存知でしょうか?
この記事では、0歳ごろに見られる発達障害の兆候や相談窓口や家庭でできること解説していきます。ぜひご覧下さい。
目次
0歳で発達障害はわかる?
発達障害の確定診断は難しく、長期間の問診や診察、検査結果によって出されます。0歳の赤ちゃんでは、言葉による意思疎通や行動による確認が困難な為、0歳児で発達障害と診断することは難しいのです。
赤ちゃんの育てやすさ、育てにくさには個人差があります。
「うちの子、他の子と比べて変?」と感じても、一時的なものかもしれません。
いつから発達障害に気づく?
0歳から発達障害に気づくのは難しいといいましたが、一般的にはどのくらい成長したら気づくことができるのでしょうか?
早ければ1歳半健診で発達障害と診断される場合があります。
自閉症は「1歳6か月時点から早期兆候がみられる」
注意欠陥多動性障害は「1歳6か月での発見は困難」
学習障害は「1歳6か月では調べられない」
注意欠陥多動性障害や学習障害は「学校に上がってから治療のニーズがわかる」
引用元:発達障害情報・支援センター
こちらに示しました通り、自閉症の早期兆候で1歳6ヶ月くらいから、他の場合でも3歳前後での発見されることが多いようです。
一方で、成人してから発達障害と診断される人もたくさんいます。
発達障害を抱えていても健診で必ず見つかるとは限りません。
そもそも発達障害って?
発達障害は、先天性の脳機能障害が原因と言われており、定型発達と比べて成長に極端な差ができることで、生活に支障が生じてしまう様々な障害の総称を言います。
主に下記の3つに分類することができます。
- ASD:自閉症スペクトラム障害、アスペルガー症候群など
- ADHD:注意欠陥・多動性障害
- LD:学習障害
発達障害を根本から完治することは現代医学では難しく、薬の処方による症状の緩和や、社会的適応力を養う為の療育が主な治療法です。
あれ?っと感じる仕草
発達障害の兆候をはっきり感じてくるのは、早くて1歳半頃です。
しかし、保護者の中には発達障害という確信がなくても、早い時期から「あれっ?」と子供の仕草に不安を抱えていることは少なくありません。
泣き止まない・泣かない
赤ちゃんにとっては「泣く」ことが仕事であり、保護者にアピールする手段です。
元気よく泣く赤ちゃんは安心できますが、理由が分からない場合は困りものですよね。さらに、あやしても泣き止まないと「もうどうしたらいいの…?」と保護者も泣きたい気持ちになってしまいかねません。
その一方で、泣くことが少なく、世話が掛からな過ぎず「なんで泣かないの?」と不安になる場合もあるのです。
触れている物が嫌いかも?
発達障害を抱えている場合、感覚過敏を併存している可能性があります。感覚過敏とは、視覚や聴覚、味覚など人間にある五感に「極度に反応してしまう」感覚がある症状です。
例えば触覚過敏の場合、肌に触れている物の感触が苦手だと泣き止まないかもしれません。チクチクする素材じゃないか、何が好きなのかを観察してみましょう。
また、赤ちゃん自身が気に入った素材じゃ無ければ嫌がる場合も考えられます。
聞こえてくる音が嫌いかも?
上で触れた触覚過敏同様、聞こえてくる音に過剰反応してしまう聴覚過敏を抱えている場合があります。苦手な音は人それぞれですが、普段の生活音に苦手な音があると、泣き止まないかもしれません。
発達障害の特徴として「強いこだわり」があげられます。
物事への関心が無い
赤ちゃんにとっては毎日の出来事が初体験とも言えるでしょう。色々な景色を見て、色々な物に触れ、色々な音に興味津々です。
しかし、何事にも動じず、抱っこしても無関心という赤ちゃんもいます。
さらに抱っこしてもしがみ付くことをせず、抱っこすることが不安になってしまう場合もあるでしょう。
顔にも感情を表すことが少ないので、笑ったり、何かに興味を示したりすることが少なかったりします。
成長に不安を感じたら
子どもが月齢通りに発達を辿らないと不安に感じますよね。
0歳から1歳までの時期は、からだ・心・コミニュケーションの成長にも個人差があります。
家庭でできる対応
子どもの発達を促すため、大人が子どもの興味を持つような誘導をしたり、一緒に遊んで経験を積んだりなど家庭で時間をかけて関わることも必要です。
いろいろなケースがありますが、心配な場合は医療機関に相談してみるということも大切です。
日常のコミニュケーションも大切
家庭で過ごす時間がほとんどの赤ちゃんは、ママとの関わりや家庭内でのやりとりなどからいろいろなことを吸収しています。
まだ言葉が出ない段階でも積極的に赤ちゃんに話しかけたり、語りかけたり、触れあったり、遊んだりして日々を楽しく過ごしていきましょう。
悩み過ぎないで
子どもの発達が遅れていると、そればかり気にしてインターネットで検索していませんか?
繰り返しますが、1歳前後の時期は個人差も大きい時期なのであまり悩まないでくださいね。
心配であれば医療機関、保健所などに相談することもできます。
相談できる場所は沢山ある
お住まいの地域の自治体は、新生児訪問や乳児健診を実施しています。積極的に、子どもの変化や心配なことを相談してみましょう。
新生児訪問
自治体に所属している助産師や保健師が自宅に訪問する事業です。
新生児訪問ですること
自治体の職員が、お家を訪問し、家庭環境をみたり、赤ちゃんの状態を確認したり、産後のママの相談やアドバイスを行います。
不安に思っていることなどは相談してみましょう。
費用
自治体の事業です。無料で受けることができます
乳児健診
自治体によりますが、大体の自治体で1歳になるまでに2回は乳児健診を行っています。
費用
無料あるいは一部負担(自治体による)
健診では、先生は子どもの成長、発達について熟知しています。悩んでいることや困っていることなど相談してみましょう。
かかりつけ医
病気をしたり、予防接種でお世話になりますよね。
普段の様子を知っているので、心配なことは相談してみましょう。
保健所・保健センター
新生児訪問や健診などを実施していますが、個別でも子育てや発達に関する相談も受け付けています。
児童相談所
児童相談所は全国に設置されている施設です。
児童相談所の役割
児童相談所は、市町村と適切な役割分担・連携を図りつつ、子どもに関する家庭その他からの相談に応じ、子どもが有する問題又は子どもの真のニ-ズ、子どもの置かれた環境の状況等を的確に捉え、個々の子どもや家庭に最も効果的な援助を行い、もって子どもの福祉を図るとともに、その権利を擁護すること
引用元 厚生労働省第1章 児童相談所の概要
児童相談所は子どもの権利を守るというイメージが強いですが、親からの育児の悩みなどの相談もしています。
児童相談所というと敷居が高いと感じますよね。
でも、ママがもし悩んでいることがあればなんでも相談してみましょう。
まとめ
今回は、0歳の発達障害というテーマで話をしてきました。
ママは小さいときから「なんか違う?」と思っても、0歳だと小さいため発達障害かどうかははっきりしないということでしたね。
一緒に日常生活を送る中で、子どもの発達が気がかりな場合は、健診や医療機関などで相談してみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。