皆さんこんにちは!本日も知って役立つ情報をみなさんと共有していきます。今回のキーワードは「発達障害ルーティン」についてです。

発達障害には種類があり、それぞれの種類に応じた対応方法や注意するべき内容などが変わってきます。

今回は発達障害とルーティンの関係についてお話します。

発達障害とルーティンの関係性

そもそもルーティンとは?

近年、ルーティンという言葉をよく耳にしますがルーティンというのは「決まっている手順」や「日課」などのような「繰り返し」を意味している言葉のことをいいます。

生活においてのルーティンとは同じ行動を何度も何度も積み重ねることにより、考えることなく自然とその行動をおこなうことを意味します。

発達障害とルーティンとは一見関係なさそうな二つではありますが、実は切っても切れない関係にあるのです。

ルーティンの使い分け

発達障害には様々な種類にわかれており、その種類に応じて接し方や注意すべきポイントを変える必要があるのですがルーティンに対しても向き不向きが存在するため必要に応じ使い分ける必要があります。

ADHDの方

有名なところでADHDの方はケアレスミスが目立ち、忘れ物なども多く、ルーティン作業が苦手で日々の一般的な家事やルーティンワークができないなどの特徴があります。

アスペルガー症候群の方

その反対にアスペルガー症候群の方は日々の業務をルール化し独自にパターンを作りルーティン化してしまうという特徴があります。

アスペルガー症候群の特徴である「ルーティン化」に関してデメリットはないように感じますがいつもと違うパターン、例えば夕食とお風呂の順番が逆になるようなことを非常に嫌がる傾向などがあります。

このようにルーティンワークに対し正反対の特徴を持っているため症状を理解した上で必要な対処方法をそれぞれ行っていく必要があります。

発達障害は病気ではありません

発達障害の種類

発達障害はいくつかの種類に分類されていますが、そのすべてに共通することは生まれつき脳の一部に障害があるということで、病気とは異なります。

種類としては主に下記の種類があります。

  • 自閉スペクトラム症
  • 注意欠如・多動性障害(ADHD)
  • 学習障害
  • チック障害
  • 吃音症 など

2013年以降は自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー症候群のこと総称して自閉スペクトラム症といいます。

また、上記の中で同じ障害がある人同士でも症状が人それぞれ違い、「個人差がとても大きい」という点が発達障害の方の特徴です。

そして個人差はありますが、発達障害で起きるさまざまな問題は指導により改善することが可能となっております。

改善方法はあるの?

指導により改善は可能ですが、残念ながら現在のところ一般的な治療法というものは存在しないため発達障害とは一生付き合っていくことになります。

ここでいう改善とは「治療」のことではなく「療育・支援」という形で患者本人またはその家族のストレスを少しでも軽減・緩和するための方法となっております。

そのためにもっとも必要なことは家族や患者に関わるすべての周りの方が、患者のことを理解しようと接し、正しい方法で指導してあげることが一番重要となってきます。

それぞれに合った改善方法

人間は産まれたときは行動として泣くことしか出来ず、言葉も発することができません。また産まれた瞬間から家族や周りの人と関わって生きていきます。

1歳ごろから起床、食事、トイレ、外出、入浴そして就寝など、生活に関連したさまざまな行為に対する方法や知識を習得し、さらにその行動に必要な言葉の意味や伝え方を覚えていきます。

ひとりでおこなうような動作もありますが、家族や周りの方とコミュニケーションを取りながらおこなう動作というものは大きくなるにつれてどんどん増えていきます。また言語も生活していく中で自然と身についていきます。

共同生活をしていく上で必要なのがコミュニケーション

生活していく環境の中で発達障害の方と関わる周りの方とのトラブルのひとつで「コミュニケーションがとりにくい」といったことが起こることがあります。

発達障害の方は育っていく過程で周りの月齢のこどもに比べ「できないこと」の内容が出始め、動作を覚えるのが少し遅かったり、指差し以外の伝え方ができなかったり「あれ取って」のようなあいまいな表現にうまく対応できない場合などもあります。その場合、指差しだけの伝え方だと患者本人も伝えることが出来ないことへの苛立ちや、お願いした方の意見も聞き取ってもらえずお互いが損をしてしまいます。

できないことでも日常的に継続しておこなうことにより、指さし確認のみだった行動が1単語、2単語と少しずつ発せられる言葉も増えていき、さらに継続することでやりとりがスムーズになるだけでなく患者本人とその周りの方との信頼関係も良好になります。

続けることにより本人の課題や長所などがわかるようになり、その課題や目標に基づき指導をおこなことで学校や職場など日々の生活の中で周りの人たちが「工夫しなければいけない点」「本人が力を発揮できる点」などのような本人が活躍できる場が増えていきます。

るためル発達障害の方とその関わる全ての人(家族や友達、同僚など)と共に日常の場面などを設定し、その日常の行動を繰り返しおこない、ときにはお互いのやりとりを記録するなどして出来ないことを少しずつできるように改善していく行為を共同行為ルーティンの指導といいます。

まとめ

  • 発達障害というものは病気ではなく個性!楽しく付き合っていく必要があります。
  • やり方次第で改善はできるのでまずは繰り返し指導(共同行為のルーティン)をおこないましょう。
  • 本人が活躍できるよう周りの人たちひとりひとりが一緒になって考えて生活していきましょう。