今日も皆さんと一緒に・達障害等に関する学びや情報交換の場所なることを願って投稿させて頂きます。
近年、テレビやインターネットなどで耳にするようになった発達障害。一口で発達障害と言っても種類は様々です。
正しく対処するためには正しい知識が必要。「自分ももしかしたら発達障害かもしれない」「子供とどう接すればいいのかわからない」という方はこの機会にしっかりと理解しましょう。
ということで今日のトピックは「発達障害の種類」について。最後までご覧いただき理解を深めていただけると幸いです。
目次
発達障害の種類を知りましょう
発達障害とは文部科学省の発達障害者支援法第二条においてこのように定義されています。
自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害
引用元: 文部科学省
生まれつき脳の一部の機能に障害がある症状で「広汎性発達障害」「学習障害」「注意欠陥多動性障害」「チック障害」「吃音症」などが含まれます。
複合して現れる場合もあり個人差が大きいのも特徴です。 発達障害は、神経発達障害とも呼びます。「注意力」「記憶力」「知覚」「言語」「問題解決能力」「対人関係」に不自由することがあります。
また発達障害は生まれつきの「特性」であり「病気」とは異なります。
広汎性発達障害(自閉症スペクトラム)
広汎性発達障害は自閉症やアスペルガー症候群などをまとめた呼び方です。対人関係が苦手であったり、興味や行動がワンパターンであったりする症状がみられます。
先天性の障害ですが、本人や周りの人も気づかず成長する場合もあります。
自閉症
自閉症は下記のような症状を持っています。3歳までにいずれかがあらわれます。症状の軽いものを含め「自閉症スペクトラム障害」と呼ばれ、100人に1人の割合で存在すると言われています。
- 対人関係の障害
- コミュニケーションの障害
- パターン化した興味、行動
アスペルガー症候群
アスペルがjー症候群は自閉症のひとつです。言語の発達遅れが見られず、コミュニケーションに目立つ障害がない症状です。
- 対人関係の障害
- パターンかした興味、行動
- 明らかな認知、言語の発達を伴わない
- 姿勢、表現方法が独特
- 暗黙のルールなどを察することができない
- 冗談、皮肉が通じない
- 親しい友人関係を構築できない
- 不器用な場合が多い
学習障害(LD)
学習障害はLDとも呼ばれる特異的な発達障害のひとつです。LDは教育的な立場ではLearning Disabilities、医学的な立場ではLearning Disordersと2つの考え方があります。最近ではLearning Differencesと呼ぶ人も増えているようです。
文部科学省の定義では「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」「推論する」のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態とされています。
全く読み書きや計算ができないわけではなく、苦手の程度も人によります。診断や検査を用いて、個別にその能力に応じた対応が必要です。家庭だけではなく学校や医療機関との連携も必要です。
しかし学習障害の認知度はまだ低いので周囲からは「怠けている」「努力不足だ」と誤解されることも多いです。本人もそう思い込み自分が学習障害と気づかないまま大人になる人もいます。
書字表出障害(ディスグラフィア)
書字障害は文字や文章を書くことが苦手な症状です。主な症状は下記のようなものです。
- 正確な文法で文字をかけない
- 判読が困難なほどに筆跡が乱れている
- 句読点をうつ位置を間違える
算数障害(ディスカリキュア)
算数障害は算数で使われるような概念などを感覚的に掴むのが苦手な症状です。主な症状は下記のようになものです。
- 数や量を捉えることが苦手(感覚を掴めない)
- 図形や立体などの把握が苦手
- 比較をすることが苦手
- 計算の手順がわからない
発達性ディスレクシア(読字障害)
発達性ディスレクシアとは小児期に起こる特異的な読み書き障害です。感覚障害や知的な遅れがないにもかかわらず読み書きをなかなか習得できません。 発達性ディスレクシアの代表的な特徴として以下のものがあげられます。
- 単語や文ではなく1字ずつ読む
- 意味の途中で区切りを入れる
- 行間が狭いと読むのが困難になる
- 拗音や促音などを書き飛ばしてしまう
- 聴力検査で正常にもかかわらず聞き間違いが多い
- 筆算はできるが暗算は苦手
注意欠陥多動性障害(注意欠如・多動性障害)
注意欠陥多動性障害(AD/HD)には下記のような症状が7才までに見られます。AD/HDは Attention-Deficit/Hyperactivity-Disorderの略で『ADHD』とも呼ばれます。
- 多動性
- 注意力散漫
- 衝動性
- 発達に応じた対人関係や学業的、就業的機能が障害されている
ADHDの症状は軽度のものから重度のものまであり集団で行動する際に問題になることが多いです。小児期までに発症するとされていますが、大人になるまで気づかれないこともあります。
大人になってからだと診断が小児期に比べ難しくなり、診断の他に学校での行動などを確認する必要があります。「忍耐力がない」「関係を維持できない」「課題をやり遂げられない」などの特徴があります。
吃音症(きつおんしょう)
吃音症はスムーズにしゃべることの出来ない障害で下記のような症状が特徴です。
- 連発
- 伸発(引き延ばし)
- 難発(ブロック)
「連発」は「は、ははははじめまして」のように同じ音を繰り返してしまう症状。
「伸発」は「はーーーーじめまして」のように余計なのばしを入れてしまう症状。
「難発」は発声前に詰まってしまい無音状態が続く症状のことです。
ほとんどが7才までに発症(多くは2~4才)し、その半数は自然に、もしくは軽い治療で治る可能性があります。
チック障害
チック障害は本人の意思とは関係なく突発的に不規則な瞬間的動作を繰り返してしまう障害です。よく起こす動作例には以下のものがあります。
- 運動チック(瞬き、顔をしかめる、首を振る、ジャンプ)
- 音声チック(咳払い、発声、同じ言葉を繰り返す)
チック障害は5~6才の就学期に発症する場合が多く、10台後半におさまる場合が多いです。ただし全員が治るわけではありません。
また1年以上症状がおさまらないものを「慢性チック症」、「持続チック症」と呼び、1年以内におさまるものを「一過性チック症」と呼びます。
アレッタについて
『アレッタ』では発達障害に関する学びから育児まで、みなさまと一緒に学べるよう幅広く情報を発信しています。
関心を持っていただけた方はぜひサイトを訪れてみてください。「子供たちが未来にはばたくために」全力でお手伝いさせていただきます。
まとめ
いかがだったでしょうか。発達障害に関して、次のように種類毎についてまとめました。
・広汎性発達障害(自閉症スペクトラム)
・学習障害(LD)
・注意欠陥多動性障害(注意欠如・多動性障害)
・アレッタについて
発達障害に対して正しい理解をする手助けになっていたら幸いです。
アレッタでは引き続き発達障害に関する情報を発信していきます。今後も「アレッタ」をよろしくお願いいたします。