今日も皆さんと一緒に発達障害等に関する学びや情報交換の場所なることを願って投稿させて頂きます。

今日のトピックは「発達障害となんでも触りたがる衝動」についてです。

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静江
子供は何でも触ってしまいがちですよね。
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浩二
「触っちゃダメ」と説明しても我慢できない子供も少なくありません。

では、どうして触ってしまうのでしょうか。

それには、発達障害児(者)がもつ、感覚の敏感さや鈍感さが関係しています。
感覚の他に、経験から触ってしまうこともあります。

困った触りたがる衝動を抑えるための工夫や、対処法を一緒にみていきましょう。

子供ならではの興味の持ち方

子供は何にでも興味津々です。目にしたおもちゃや洋服、また人に対しても

  • どんな感触なのか
  • 触ったらどうなるのか
  • 何ができるのか など

様々な興味が湧いてきます。そして、触れたことへの達成感を得たいのです。それが初めて目にした物なら、興味はさらに強くなる場合もあるでしょう。

発達障害にはADHD(注意欠陥・多動性障害)という障害があります。この障害は、目に見える様々な物事に注意散漫で、「触ってみたい」「遊んでみたい」という湧き上がる衝動を抑えることが苦手な特徴があります。

その為、別の子供が遊んでいるおもちゃを取り上げたり、触ってはいけない場面で触ってしまったりと、周囲とトラブルの原因となってしまうことも少なくありません。

POINT

物事に興味津々な子供は多くいますが、色々な物に触りたがる子供全てが「発達障害を抱えている」とは限りません。
定型発達児でも、ついつい触ってしまうことはあり得ます。

また、下記のツイートをご覧下さい。

この様に、子供の触りたがるクセに対して悩みを抱えている人は多くいます。

触りたがる行動を減らすには?

どんな物なのか触らせてあげる

まずは、興味を示した物を十分に触らせてあげましょう。どんな感触で、どうなって、何ができるのか、というのを体験させてあげるのです。

「触っちゃダメ」と何でも取り上げると、欲求が満たされない為に泣き出してしまう場面もあるでしょう。

しかし、触ると危険な物や、他人の大事な物に関しては触らせるワケにはいきませんよね。

触ると危険なものは、子供の視界に入らない安全な場所へ避難させておくことをおすすめします。

どんな物なのか説明する

子供が興味を示している物が何なのか、どんな物なのかを説明してあげましょう。

発達障害を抱えている子供は、見える物、聞こえてくる音から得る情報の処理が曖昧なので、定型発達の子供に比べて物事を覚えにくい場合があります。

普段よりゆっくりなペースで話しかけましょう。

この際、子供の視線が保護者に向いていることが大切です。よそ見していたり、遊んでいたりする状態で話しかけても、正しく聞こえていないことが多い為です。

小さな成功体験を積ませる

我慢が必要な時は誰にでもあります。

何かを我慢しなくてはいけない時、また、物を触ったりしてはいけない時は、少しの時間でも良いので「我慢できた」という成功体験をさせてあげましょう。

「我慢ができる」ということを自覚させるのです。

この際、我慢ができた時には「目一杯褒めてあげること」が大切です。

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静江
褒められて嫌な子供はいません。

触ることは脳の成長に大切

物に触ることは決して悪いことではありません。物に触れることから、様々な情報を手に入れ、脳への刺激になる為です。

触ることで、習得している知識

新しいものは、触ったり、口に入れたりすると、自分の体で感じ、認識しています。

説明を聞くことが苦手な人は、物に触ることで情報を得ています。

タブレットやスマホなども、説明書を全て読んでから使用する人は、少ないでしょう。
発達障害がなくても、触ることから知識を習得している機会は多くあります。

乳児期にオススメの玩具

指先への刺激が変わる玩具です。
耳・口・手・目の感覚を刺激できるおもちゃは、乳児期の発達を促進する効果があります。

乳児期は、口に入れてしまうことが多いので、洗って消毒できる玩具がいいでしょう。

幼児期にオススメの玩具

ザラザラひもやツルっとしたボタン、カシャカシャする触り心地など、子どもが好みやすい触感がつまった布絵本です。

持ち運びできるので、触ってほしくない場所に行くときや、手寂しくしているときに便利です。

学童期にオススメの玩具

外出時に持っていけるサイズの手遊び玩具です。
フィジェットキューブは、たくさんの種類が販売されているので、お子様の好きな形を一緒に探すことをオススメします。

触る行為は、物だけではない

思春期頃の子どもが、お母さんやお父さんなど、家族に触れる感覚で、他人に触れてしまうと、相手は好意があると勘違いしてしまい、性の対象としてみられることも考えられます。

お父さんの肩もみをしていた子どもが、会社で同僚にいきなり肩もみをしたら、同僚はビックリしてしまいますし、異性であれば勘違いの原因にもなりかねません。

触る(さわる)と触れる(ふれる)

どちらも、同じ漢字です。この違いを解説します。

  • 触る(さわる)
    意識的に接触するとき
    例)手を触る
  • 触れる(ふれる)
    無意識に接触するとき
    例)手が触れる

触れる(ふれる)ほうが、触る(さわる)よりも、軽い感じがありますね。
この違いを、幼い子どもに教えるのは、難しいです。

この違いは、とても重要です。
発達障害のために、触りたがる人にとって、意識しているかどうかは、本人を守るために理解を深めるほうがよいでしょう。

人に触れたがる衝動

家族に触れたいと思う子どもは多いですね。

「お母さんに抱っこしてもらいたい」
「お父さんと手をつなぎたい」
「おじいさんの膝の上が好き」
「おばあさんと散歩にいきたい」

このように、家族と触れ合う楽しい安心する経験は、大切にしたいですね。
スキンシップを、各家庭の形でおおいにとってください。

しかし、家族以外の人に同じような行為を衝動的にしてはいけないことを習得しておかないと、社会にでた本人が困ることになります。

人との距離を適切にとる

小学校高学年にもなれば、恋愛や性に興味が湧いてきます。
それまでに、人との距離を適切にとれるよう、日頃から気をつけてください。

言い聞かせるのもいいでしょう。
自宅でロールプレイングするのも一つの案です。

人には、パーソナルスペースがあります。
会話に最適な距離は、1m前後といわれています。

大抵の人は、自分から50cmの距離に入られることに抵抗感があります。
そのことを教えるときに、伝えやすいのが、腕の長さです。

成人の腕の長さは平均70cmです。(身長によっても差があります)
腕の長さ分、離れれば、抵抗感が少なくなります。

触れてしまったら「ごめんなさい」

パーソナルスペースに入り込みすぎてしまい、相手が不快に感じてしまったり、触ってはいけない物に触れてしまったときに、「ごめんなさい」を伝えられるようにしてください。

自分では、不快にするつもりがなくても、相手にとってどうなのかを考えられる癖をつけられれば、触りたがることで、困ることは減少します。

そして、本人にとっても、過ごしやすい環境に近づくでしょう。

触りたがる衝動を遊びに取り入れる

道に落ちている石を触りたがる子には、石を採ってもいい場所や、ホームセンターなどで、石を用意して思う存分触らせてあげてください。
「ここにある石は、触っても大丈夫」と、感覚で覚えます。

水が好きならば、ペットボトルとバケツやプールを用意して、好きなだけ遊ぶといいでしょう。

食べ物を触りたがるなら、今日調理する食材を清潔な手で触らせたり、下ごしらえのお手伝いをしてもらうのもいいですね。

「今、触っても困らせないときなんだ!」
触ってもいい時触ってはいけない時を理解できれば、困った触るを減らすことができます。

まとめ

困った触りがちな行動を、頭ごなしに抑えようとしても、理解できなければ、同じことを繰り返してしまい、家族も困惑してしまいます。

触りたい衝動を理解し、生活の中でうまく取り入れることは、本人も周囲もストレスを感じることなく、「困った触る」を減らすことができるきっかけです。