今日も皆さんと一緒に発達障害等に関する学びや情報交換の場所となることを願って投稿させて頂きます。
今日のトピックは「妊娠中にカフェインを摂ると発達障害児が生まれやすい?」についてです。
妊娠をしたら控えた方が良い食べ物や飲み物っていろいろとありますよね。
例えばお寿司などの生もの、アルコール、カフェインなど。
授乳期間を含めた約2年間もの間「好きなものを食べないよう我慢できるのかな?」と少し不安がよぎるのではないでしょうか。
今回はカフェインについて妊娠中の胎児への影響や許容範囲の摂取量をピックアップしました。
あなたが必要以上に不安にならなくて済むような情報を伝えますので、どうか安心してくださいね。
目次
妊娠中にカフェインを摂ると発達障害児が生まれやすい?
妊娠中に大量のカフェインを摂取すると、胎児の脳の発達に影響があると言われています。
カフェインの作用によって、胎児の成長がうまく進まなくなったり、赤ちゃんの未熟な臓器ではカフェインを分解できなかったりして、脳に何らかの影響が出てしまうという研究結果があるのです。
そしてその中には、脳の発達がうまく行われず発達障害になり得る可能性もあると指摘されています。
しかし、発達障害については遺伝なども関係してくるので、一概にカフェインの大量摂取が原因とは言えません。妊娠中のカフェイン摂取と発達障害については未だ分かっていないことが沢山あるのが現状です。
この次にカフェインとは何か、どのくらいが大量摂取なのか、カフェイン入り飲料の代替品などについて解説していきます。
そもそもカフェインとは?
カフェインは、アルカロイドという化合物の一種で、身体に張り巡らされている神経を刺激してさまざまなメリットやデメリットを生み出します。
カフェインと聞くと、まずコーヒーを思い浮かべる人が多いかと思いますが、他にはどんな飲み物に含まれているのでしょうか?
こんな飲み物にもカフェインは含まれている
コーヒー以外には以下のような飲み物にも含まれています。
飲料100mgあたりのカフェイン量 | |
煎茶 | 約20mg |
紅茶 | 約30mg |
ウーロン茶 | 約20mg |
コーラ | 約10~13mg |
玉露 | 約160mg |
インスタントコーヒー | 約60mg |
上記の図のように、コーヒーのカフェイン含有量は約60mg、煎茶・紅茶・ウーロン茶は約20~30mg、コーラ飲料は約10~13mg、エナジードリンクは約10~30mg(商品によって異なる)で、玉露が約160mgもカフェインを含んでいます。(参照:全日本コーヒー協会)
どの程度のカフェイン量から大量摂取になるかは後半で解説します。
カフェインの効能やデメリットについて
カフェインの効能やデメリットについて、皆さんもいくつかご存知かもしれません。
では、カフェインには”どのような作用”があるのでしょうか?
本項ではカフェインが身体や心にどのような影響を与えるのかについて、カフェインの効能やデメリットと一緒に取り上げます。
カフェインの効能
カフェインには、神経を興奮させたり、身体の機能を良く働かせたりする作用があるため、以下のメリットがあります。
- 目が覚めてスッキリする
- 疲れが軽減する
- 集中力が高まってパフォーマンスUP
- 筋肉が活動的になる
- 利尿作用でむくみの改善
- 基礎代謝を高める
- 痛みを和らげる
カフェインを含むものを接種すると頭も体も活動的になるのです。
朝などのこれから活動をはじめる時間帯に摂取すると作業がはかどるでしょう。
また、脳の血行が活発になって起こる片頭痛などに対しては、カフェインの血管を収縮させる作用を利用して、鎮痛剤などの薬にも使われることがあります。
カフェインのデメリット
カフェインを沢山摂りすぎると、メリットの裏返しのようなことが起こります。
- 眠れなくなる、眠りが浅くなる
- 身体の緊張状態が続いて疲れる
- 気持ちがソワソワ、イライラする
- 脱水症状が起こりやすい
- 頭痛が起こりやすくなる
カフェインの大量摂取により、身体機能を興奮させる作用が働きすぎて、不眠につながり寝不足の状態が続く可能性があります。
身体は疲れているのに、カフェインで無理矢理働かせている状態です。
また、カフェインを多く摂取した脳は一度興奮状態になり、一気にカフェインが抜けると不安やイライラした気持ちが芽生えたり、血管の収縮や拡張の反動で頭痛を訴えたりする人もみられます。
朝のコーヒー、仕事中のコーヒー、食後のコーヒー…
ついつい飲んでしまっています。
妊娠中にカフェインを控えたほうがいい理由
妊娠中にカフェインを控えたほうがいい理由は、カフェインの以下のような作用があるからです。
- 血管の収縮作用がある
- 鉄分やカルシウムの吸収を妨げる
お母さんと赤ちゃんの間で大切なのは、血液とそこで運ばれる栄養や酸素です。
なので、妊娠中の身体は、栄養たっぷりの母体と赤ちゃんの血液と、それを赤ちゃんに運ぶ道路の役割となる、丈夫な血管が必要となります。
ですが、上記で挙げた、カフェインの”血管をキュッと収縮させる作用”があるために、お母さんと胎児の間で栄養や酸素が運ばれる量が少なくなり、胎児の脳や身体の成長に影響が出るといわれています。
また、カフェインには鉄分やカルシウムの吸収を妨げる作用もあり、血液や骨の形成に欠かせない栄養分が行き届かなくなることで、早産や流産なども発生しやすくなるようです。
他にも、必要な栄養分が運ばれなかった結果、低体重児、低酸素状態で赤ちゃんが生まれてくるという研究結果が出ています。
どのくらいのカフェイン摂取は大丈夫なの?
カフェインを完全に断つのは難しそう…と不安な方へ朗報があります。
世界保健機関(WHO)や世界各国では妊娠中のカフェイン摂取について規定を定めており、1日マグカップ約2~3杯(カフェイン約200mg~300mg)は飲んでも問題がないと定義しているのです。
ここで注意なのが、カフェインに対する耐性は個人によって異なるので、体質によってはマグカップ1杯でも身体に負担がかかる人がいるかもしれない、ということです。
ならば、安全第一でカフェインは摂らないようにしよう!と思うかもしれませんが、カフェインが習慣づいている人にとってはなかなか難しいことですよね。
頻度は少なめにする、時々のお楽しみにする、代替商品に変える、などの対策を練ってみてはいかがでしょうか?
摂取量有無によりカフェインの名称が変化
カフェインの大量摂取が身体へ負担になってしまうことが分かってきてから、カフェインを抜いた商品が増えてきました。
健康志向の人やカフェインの耐性が低い人たちにとって、手軽に楽しめることで人気の商品です。
デカフェ、カフェインレス、ノンカフェイン、カフェインフリーは、どれも聞いたことがあるけど、ほとんど同じ意味じゃないの?と思うかもしれません。
少しずつ意味合いが変わってくるのでご説明します。
デカフェ
元々カフェインを含んでいるもの(コーヒー、緑茶など)から、カフェインを90%以上除去したものです。
よって少量のカフェインが残っている可能性があります。
気になる人は是非店員さんに聞いてみてくださいね。
カフェインレス
カフェインの含有量が元々少なく、0.1%以下に抑えられたものです。
若干カフェインが含まれている可能性はあります。
ノンカフェイン
元々カフェインを含んでいない原料を使っており、カフェイン含有量はゼロです。
完全にカフェインを除去したい、又はカフェインが苦手な人はカフェインフリーのものを選びましょう。
【ノンカフェインの飲み物】
- ルイボスティー
- たんぽぽ茶
- 麦茶
- 黒豆茶
カフェインフリー
元々カフェインを含んでいた飲み物からカフェインを除去した飲み物のことです。
スーパーやコンビニで手軽に購入可能です。
代用品はどんなものがある?
どうしてもカフェインがやめられない!という方には、代替品をおすすめします。
カフェインレスの商品って味が落ちて美味しくなさそう…と不安な方もいらっしゃると思います。
これから紹介するもの以外にも、スーパーなどで手ごろに手に入る商品もありますので小さいサイズのものから一度試してみてください。
風味や香りがしっかりと残っているため、カフェインレス商品に問題なく移行できる人も多いと言われています。
興味がある人はチャレンジしてみてくださいね!
デカフェ・カフェインレス(カフェイン除去商品)
こちらではインターネットで買える商品をご紹介します。
ほのかな香りが漂うカフェインレスのドロップコーヒーです。妊娠中の方が多用されており、楽天市場のレビューでは高評価が見受けられます。
カフェイン残留率0.3%以下なので摂取量に神経質にならずに済むカフェインレスインスタントコーヒーです。
楽天市場のレビューでは、インスタントでもコーヒーの香りを楽しめると高評価を付けています。
今はデカフェブームということもあり、スーパーでもたくさんデカフェ・カフェインレス商品が売られています。
味はしっかりついており、飲みやすいようで楽天市場のレビューでは概ね高評価です。
ノンカフェイン・カフェインフリー(元からカフェインなし)
ネットショップでもノンカフェインやカフェインフリーのコーヒーが入手可能です。
楽天市場で高評価の多い商品をピックアップしたので是非参考にしてみてくださいね。
自然派重視の方は最初からオーガニック製品を選択するといいでしょう。
たんぽぽコーヒーは一般的なコーヒーと味わいが異なるものの、はちみつなどを入れて飲むとまろやかな味わいになります。
どんな味なのか心配な人は一度お試しください!
まとめ
今回は妊娠中のカフェイン摂取と発達障害児の関係、カフェインのメリット・デメリット、代替え商品を紹介いたしました。
- 大量のカフェインを摂取すると胎児に影響があると言われている
- 妊娠中は1日マグカップ約2~3杯(カフェイン約200mg~300mg)までにする
- 発達障害は遺伝なども関係してくるので、一概にカフェインが原因とは言えない
カフェイン摂取と発達障害については、まだまだ分からないことが沢山ありますが、カフェインの知識や接種許容範囲を知っていれば妊娠した際に対策が取りやすくなります。
代替商品についても通常の商品のように風味や香りを感じられ、種類が豊富なのでいろいろと楽しめるのではないでしょうか。
是非ストレスを溜めすぎることなく限りある妊娠ライフを楽しんでいただけたらと思います。