今日も皆さんと一緒に発達障害等に関する学びや情報交換の場所なることを願って投稿させて頂きます。
今日のトピックは「発達障害の子どもとの向き合い方」についてです。
毎日子どもと接していると、どうしても関わり方に戸惑ってしまう瞬間が来ます。
・なにを考えてるのかわからない
・子どもの行動が理解できない
・本当に今の関わり方でいいのか不安になる
色々な理由があるでしょう。関わり方を正しく理解していないと、うまく関係が築けません。しかし発達障害は完治が難しくても、改善方法がないわけじゃありません。少しづつ分かっていけば改善していくものです。今回は子どもとどう関わっていけばいいかを具体的に紹介します。
目次
発達障害との向き合い方は、まず認めることから
自分の子どもが発達障害を持っていると認めることは、全てのはじまりです。
これがないと、支援のはじめようがないからです。逆に言えば、これができた時点で支援は80%完了したといってもいいでしょう。
お母さんは今まで頑張り続けている。
自分の子どもが発達障害を持っていると認めるのは簡単なことではありません。
腹を痛めて産んだ、自分の子どもです。簡単なわけがないのです。
“発達障害”という言葉に反発される気持ちは分かります。どうしても”障害”という言葉には、悪いイメージしてしまうものです。
しかし、たとえ叩いたり無視してしまったとしても、それがその時にできる最善だったのだとおもいます。にも関わらず「あんたの教育が悪い!」「出来のわるい子どもね!」と周りから散々なことを言われたことがあるかもしれません。あなたはその度に傷つき心が折れそうになりながらも、自分なりに最善だとおもう方法を探して今までやってきています。
今まで頑張り続けてきたあなただからこそ、これからも子どもにとっての最善を考えることができます。発達障害を認めることができます。ゆっくりと認めていってあげてください。
関連動画
こちらの動画では「なぜ父親が発達障害を認めたがらないのか」を解説しています。父親が発達障害を認めたがらない場合はこちらも参考にしてみてください。
まずは自分の思いを書き出してみましょう。
自分の気持ちをそのまま文にしてみると、すごく簡単に自分の気持ちを客観視できます。「え、わたしこんな風に考えてたんだ…」なんて感覚になるかもしれませんが、それでOKです。
上手い文なんて書かないでくださいね。今の自分の思いを、裸のまま書きなぐってみましょう。誰かに見せる必要もありません。
自分の思いを書きなぐることを、心理学では「筆跡開示」といいます。数多くの知見が積み上げられ、今でも心理療法に用いられる手法になっています。
自分の気持ちが分からないと改善しようがないです。逆に言えば、自分の気持ちを理解できれば改善の糸口になるのです。
自分のせいだとおもうのは自然です。
発達障害を持った子どもと関わっていると、「自分のせいだ」と自分を責める方もいらっしゃいます。「自分が産んだからなの?」「なんでもっと上手く関わってあげれないんだろう」と感じたことがある人は多いとおもいます。
自責を止めようとしなくて大丈夫です。
その感情は自然なものです。止めようとしても止められないのは止むをえません。逆に「自分を責めちゃダメだ…」と思うと、さらに自分を追い込んでしまうこともあります。
自分を責めるのは悪いことばかりではありません。 「あそこはこう言えなきゃダメだったなぁ…」「もっと褒めてあげれたなぁ…」とおもうことによって、自分の悪いところを認識できます。悪いところが分かっていけば、そこから改善していく糸口になります。
もちろん自分を追い込み過ぎるのはよくないのでそこだけは注意してください。あなたの良いところは良いと認めることも大事です。
子どものわからないこと・気付いたことを書いてみてください。
自分の子どもがなにを考えてるのかわからない、子どもの行動が理解できない、というときはありませんでしょうか?
まずは、分からないことを書きましょう。
なにをみてるんだろう…?
なにを触ってるんだろう…?
どんなことでも構いません。
自分が疑問に思ったことを書くことから、理解がスタートします。
分かることも書いてみてください。
こんなことができるんだ…!
こんなことが好きなのかも…!
子どもについてどんな些細なことでも気付いたことがあれば書き残してみてください。 なにも気付けない日があっても大丈夫です。急がず、少しづつ積み上げて、分かっていきましょう。
仲間をさがしてみてください。
仲間がいることは大事です。これは綺麗ごとではなく、事実です。誰が一番理解を示してくれるかといえば、やはり同じ境遇にいるひとです。
苦しいとき、安らぎの場があれば少しは気持ちが楽になるものです。同じ境遇にいる仲間と交流することは、どうしていいかわからない状態から、子どもとの向き合い方を探しなおすきっかけになります。仲間がいれば、苦しいときの支えになり、自分が変われるきっかけにもなるということです。
負担になることもある
親の会あるあるとして、「企画が大変」というものがあります。ただただ仲間が欲しいだけだったのにさらに負担が増えた、という声が散見されます。ご自分が参加しようとしているコミュニティがどのような運営をしているのか、しっかりと調べておきましょう。
参考記事
親の会についてもっと知りたい方はこちら!
してほしい行動は短く言いましょう。そして賞賛してみてください。
「して?」と言ってみてください。「して?」と言えば、やってほしいことを短く言えますし否定になりません。言葉かけすることで、実際にやってくれたとき賞賛しやすくもなります。
子どもがやってはいけないことをやっていた時、ついつい「やっちゃだめ!」と言ってしまうものです。しかしそれだと否定になってしまいます。否定は子どもの自己肯定感を下げてしまうと共に、せっかく積み上げてきた信頼を失ってしまいます。
否定のことば→肯定のことばにしよう。
自分のことばを発する前に一旦間を置き、「肯定のことばはなんだろう?」と自分に問いかけてください。実際の流れを見てみます。
子どもの行動 : 「机の上に乗っている」
↓ 降りてほしいな。
パッと思いついたことば : 「降りなさい!」
↓ 肯定のことばはなんだろう?
実際にかけたことば : 「降りて?」
一拍置いてから話すことを意識します。そしてことばが否定でなかったかを振り返りましょう。
子どもがなにかをできたとき、もしくはあなたがお願いした行動を取ってくれた時は「ありがとう!助かったよ!」と言ってください。
賞賛することの効果
小学生の時を思い出してください。学校の先生なんかに褒められたりしたら嬉しかったですよね。また褒められたくて同じ行動をとっちゃったりしますよね。
これです。
人は自分の行動を賞賛されると、その行動を体に覚えさせようとします。賞賛することで「あっ、これやったらいいのね」と理解できます。さらに自己肯定感も上がりいいことしかありません。なのでできたことがあれば、どんどん賞賛してみてください。
まとめ
- まずは、認めてあげてください。
- 自分のせいだとおもわなくていいです。
- 子どものわからないこと・気付いたことを書いてみてください。
- 仲間をさがしてみてください。
- してほしい行動は短く言いましょう。そして賞賛してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!