今日も皆さんと発達障害に関する学び舎情報交換の場所となることを願って投稿させて頂きます。
今回取り上げたい内容は「発達障害と先天性」についてです。
発達障害の原因は何でしょうか?結論を先にいうと原因は解明されておらず、不明のままです。分かっていることは先天性の障害であるということです。では先天性とは何でしょうか?
目次
先天性とは
先天性とは何かというと「生まれつき」という事です。生まれつき身体に麻痺があったり、四肢の一部が欠損していたり、脳の働きに異常があることなどがあります。
先天性で手足の欠損など見てすぐにわかる身体的な障害の場合、親の教育が悪いからなどと責められることはないと思います。しかし、子供の落ち着きがなく走り回ってると親の教育が悪いからと責められてしまいます。同じ先天性の疾患であるのにこのようなことが起こってしまいます。
次は発達障害についてです。
発達障害とは
親であれば皆さん、子供の発達について気になりますよね。色んな悩みや困りごとは大小様々なものがあると思います。話をしていても目が合わない、なかなか言葉をしゃべらない、落ち着きがなくいつも走り回っている、忘れ物が多いなど内容も程度も様々なものがあります。
「もしかしてこの子は何か障害があるんじゃないか」と心配になることもありませんか?ここでは皆さんが心配する発達障害について少し内容の説明をしたいと思います。
発達障害とは先ほどにも述べたように生まれつき、つまり先天性で何らかの原因で脳の働き方に違いがある障害です。
つまり家庭環境や親の教育による影響によって引き起こされるものではありません。
発達障害は「自閉スペクトラム症(ADL)」「注意欠如多動性障害(ADHD)」「学習障害(LD)」の3つ分類されます。
自閉スペクトラム症(ASD)
親から子への愛着が伝わらない。そんなことがあったら悲しいと思いませんか?自閉スペクトラム症は人を人と認識することが難しいと言われています。
また、こだわりの強さがあり特定のものに執拗なこだわりを持ちます。そのことを邪魔されると大暴れしてしまうこともあります。
注意欠如多動性障害(ADHD)
元気いっぱい走り回る子供を見ているだけでこちらまで元気をもらえますよね?しかし、それがあまりにも落ち着きなく動き続けいていると子供を叱ったり、教育しないといけない親は子供へ注意を向け続けないといけないので疲れてしまいます。他の子より元気があるというだけであまり気にされなかったり、親のしつけがなっていないなどあまり障害である認識がされにくいことも注意欠如多動性障害の特徴でもあります。
学習障害(LD)
誰でも得意不得意はあると思います。不得意な分野であっても文字を書いたり、読むことや簡単な計算問題であれば誰でもできるようになります。しかし、学習障害の子は不得意な分野が全くできないことがあります。計算問題は人並み以上にできるのに全く漢字を書くことができなかったり、文字を読むことができないことがあります。
発達障害の二次的な障害
発達障害は生まれつき脳の働きに違いがある先天性のものなので、教育などの環境によるものではありません。しかし、教育が悪いからと見られてしまうことが多々あります。親は周りの子はできているのに自分の子だけできていないことためにもっとしっかり教育をしようと考えたりします。そして執拗に叱ってしまい、子供は萎縮してしまい、劣等感を感じてしまいます。
本人が一番辛い
発達障害を持つ子は周りから様々な目で見られてしまいます。それにより仲間外れやいじめにあったり、親からは執拗に叱られたりします。生まれつき持っている障害ゆえに自分自身ではどうしようもなく、努力しても治らないのです。友達や親から責められ続けて自信喪失し、うつ病になってしまうこともあります。
自分が責められることも辛いでしょうが、自分のことが原因で親が責められることも辛いと思います。
相談することが大切
ここまで様々なことを述べて来ましたが、障害を持っていても適切な療育を行うことで症状を軽減させることができます。適切な知識を持った専門機関への相談を行い、自分自身だけで抱え込んで悩まないように相談することが大切です。
まとめ
皆さんいかがでしょうか。今回のまとめは以下になります。
✓発達障害は先天性のものであり教育などの環境によるものではない
✓二次的な障害に気を付ける
✓子供の症状をよく観察する
✓専門機関へ相談する
ここで一番に言いたいことは一人で悩まずに専門機関へ相談することが大切だという事です。子の二次的な障害を防ぐことや親が精神的に追い詰められることがないように早めに相談することをお勧めします。