今日も皆さんと一緒に発達障害等に関する学びや情報交換の場所なることを願って投稿させて頂きます。

今日のトピックは「発達障害きょうだい」についてです。

発達障害の苦しみは本人にしかわからないこともありますよね。

そして、発達障害のきょうだいを持つ家族もまた、同じように苦しみを抱えていることもあります。

一番近い身内だからこその悩みを知り、心の在り方を考えることで、家族の絆を深めることだってできるのではないでしょうか?

この記事が、発達障害のきょうだいと共に歩むためのヒントになれば幸いです。

発達障害のきょうだいや親が抱える悩みとは

自分の子供やきょうだいに発達障害者がいたら・・・。

外見的には明るく接しているけど、実は辛い思いをたくさんしていることもあるんです。

発達障害者を家族に持つ親やきょうだいの心の声を少しだけのぞいてみませんか?

きっと、共感することや気づきがあると思います。

まわりに理解されない

不登校になってしまった原因が、発達障害だったとしても理解されにくいこともあります

学習障害(LD)の特徴である、内容は頭に入るのに文字が読めない・わかるのに書けないなどの症状があった場合、子供たち同士では自分と違うという目で見てしまうため、いじめの対象になってしまうこともあります。

また、自閉症スペクトラム障害(ASD)では、コミュニケーションがうまく取れず、「空気が読めない」と言われ、辛い思いをしてきたこともあるでしょう。

友達にからかわれてしまう

みんなが出来ていることができない。

理解してもらえないこともあると思います。

仲間から浮いた存在とみられてしまった場合「A君のお兄ちゃんて、変わってるよね。文字も読めないの?」とからかわれてしまうことも。

大切なきょうだいが悪く言われるのは悲しいですよね。

愛情不足と錯覚する

家族のなかに発達障害者がいると、どうしてもその子に手がかかってしまいますよね。

平等に育てたいという気持ちとは裏腹に、発達障害の子供への比重が高くなってしまうのも事実。

きょうだい間で比べてしまい、愛情不足と感じる子供もいるので注意が必要です。

親自身が自分を責めてしまう

発達障害の子供に手がかかってしまうので、きょうだいに我慢ばかりさせてしまって申し訳ないと悩む方もいると思います。

誰が悪いわけでもありませんが、罪悪感を感じやすくなることもあるみたい。

A君との時間も大事にしなきゃとは思っていても、実際は忙しくて遊んであげられないと、また自分を責めてしまう。

このループから抜け出すための方法。

それは、A君の良いところを褒めてあげたり、感謝の気持ちを伝えてあげること、ささいなことだっていいんですよ。
「いつもありがとう。助かるよ」と伝えてあげることで、A君は存在意義を分かち合うことができます。

状況別きょうだい児の実情

そもそも「きょうだい児」って何?と思いますよね。

きょうだい児とは、自分の兄弟姉妹に障害者がいる人たちのことを指す言葉だそうです。

最近では、SNSで見かけることも多いですね↓

avatar
静江
次に、きょうだい児の場合と発達障害者同士のきょうだいの場合にわけて実情をお伝えしますね。

きょうだい児の場合

動画の中のきょうだいの話。

6歳年上の姉を持つBさん。

年が離れていることで、姉が何に悩んでいるのかわからなかったらしい。

だから、逆に嫌いにならずに付き合えたと言っています。

「発達障害は変わっているけど、面白いと思えた。姉の読んでいる漫画を教えてもらったり、ファッションも教わった。だから嫌いにならない」

また、常に心配しなければいけない相手がいると話題は尽きません。

家族みんなを繋いでくれる有難い存在だとB子さんは思っているようです。

こちらの動画はきょうだい児の気持ちがわかる内容です↓

きょうだい児の心を守るヒント

同じ悩みを持った人たちとの繋がりは、心強いですよね。

実は、全国各地には全国の障害者と深い付き合いのある兄弟姉妹のために活動している会があります

兄弟姉妹の会と言いますが、交流会や研修なども行っているので、参加してみると気持ちにも少し余裕が出来るかもしれません。

参照元:兄弟姉妹の会

発達障害者同士のきょうだいの場合

あるきょうだいの話です。

兄は知能が高く優秀!学力テストでも成績が良い。

それだけに、発達障害が埋もれてしまう。

だって、兄は自閉症スペクトラム障害だから。

妹は音に敏感でなかなか寝ない。

感覚過敏は、発達障害の症状のひとつですね。

雨にあたるだけでも痛くて泣きだしそうになるくらいだそうです。

2人とも障害はあるけど、仲が良いらしい

妹の面倒をみるのが生きがいの兄とお兄ちゃんが大好きな妹。

兄弟がまっすぐに育ったのは、親が否定しないで個性を認めてあげられたからと言っています。

自己肯定感が高まると生きやすくなりますものね。

こちらの本もおすすめです↓

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・身近に思い当たること、思い当たらないこと、あったりなかったりですが、やっぱり励まされます。
・でこぼこさも悪いことばかりじゃないかなと思わせる内容でした。
・とてもポジティブな子育てと、育っていく素敵な兄妹さんに癒されます。

【悪い口コミ】
・特になし

引用元:楽天ブックス

発達障害のきょうだいが仲良く過ごすコツ

受け入れる

発達障害のきょうだいは、ふつうの家庭以上に悩みもあると思います。

たとえば、外出先で体調が悪くなり、すぐに帰ることになってしまったり。

まわりの音が気になり過ぎて落ち着いて話せなかったり。

楽しみにしていた外出も途中で帰ることになるとガッカリしちゃうことも・・・。

イライラする心を深呼吸して落ち着けて、きょうだいに向き合うことで理解してあげることもできます。

きょうだいの苦しみは、本人にしかわからないけど、寄り添ってあげることは出来ます
よね。

発達障害と共に生きるきょうだいを受け入れてあげることで、気持ちに余裕がうまれます。

競わない

子供のうちは、発達障害を理解出来ず、きょうだいで競い合ってしまうこともあるのかもしれません。

「お兄ちゃんの方が、青い折り紙が多いよ!何で僕のは青い折り紙が無いのー」
もしも、お兄ちゃんがこだわりの強い自閉症スペクトラム障害だったとしたら?

自閉症スペクトラム障害は、こだわりが強い・コミュニケーションが苦手・パニックを起こす等の症状があります。

青い折り紙に強いこだわりがあり、全部使ってしまったことを許せない弟は、お兄ちゃんのことを嫌いになってしまう可能性も

親が間に入って、わかりやすく弟に説明してあげることで、弟も納得し兄と仲良く遊ぶこともできます

伝えるときは、病気だからという言い方ではなく、違う色の折り紙だって綺麗だよと視点を変えてあげることで解決できることもありますよ。

病気のことが理解できる年齢になったら、教えてあげるのも一つの方法です。

口癖を利用する

口癖って案外大事です。

「C君は、お兄ちゃんのことが大好きなんだね」と口癖のようにC君に伝えると、子供は発達障害のお兄ちゃんのことを好きになっていくことがあるから不思議。

全員が当てはまるわけではありませんが、ネガティブな口癖よりもポジティブな口癖の方が、まわりも和みますよね。

発達障害児を持つ親の心が軽くなる方法

子育ては一人だけでも本当に大変。

子供は可愛いけど、発達障害が加わると途端に苦しくなることも・・・。

思うような子育てが出来ないと悩んでしまうこともありますよね。
そんなときは、こう考えてみると心が軽くなりますよ。

きょうだいに我慢を強いていると思ったら、 完璧主義から抜け出そう!

「発達障害の子供と同じくらい手をかけて育てなきゃ可哀相」という思いを少しだけ手放してみませんか?

親だって人間です。

24時間フル稼働で休む暇もなかったら、自己否定に陥るのも無理はないですよ。

そんなときは、きょうだいへの言葉かけを変えてみませんか?
時間が出来たら、発達障害の子供も含めてきょうだいが行きたいと言っていた場所に連れて行ってあげるのだっていいんですよ。

ポイントは、すぐにやらなきゃ!と思わないこと。
自分を追い込まないことが大事ですよ。

施設紹介

発達障害の子供を育てる中で、不安に思ったり心配ごとが出てくることもあると思います。

そんなときは、放課後等デイサービス・アレッタがあなたのお役に立てるかもしれません。

放課後等デイサービス・アレッタでは、心身に障害のある小学校1年生〜高校3年生までの児童を対象にサービスを行っています。

デイサービスと言っても高齢者の介護とは異なります。障害を抱えた児童や親御さんの休息の場にもなるでしょう。

気になることがありましたら、一度相談してみるのも良いかもしれませんね。

神奈川県横浜市の放課後等デイサービスアレッタWEBサイトへ

お役立ち情報

お役立ちトピックス

発達障害お役立ちトピックスでは、様々なお悩みや症状についての記事を掲載しています。

参考になる情報が沢山あるので、良かったらのぞいてみてくださいね。

家族の絆が深まる考え方

発達障害児ときょうだい・親の実情や気持ちを確認したら、今度は考え方に意識を向けてみませんか?

発達障害者が家族にいると家族の絆が深まる利点もあるんです。

みんなが一致団結できるから。

avatar
浩二
では、どんな考え方があるのか見ていきましょう!

家族を繋げてくれる

皆さん、家族とたくさん話しますか?

中には、会話があまり無いという方もいるかもしれません。

でも、発達障害者が家族の中にいると、その子が話題の中心になるので、家族を繋げてくれる役割にもなることがあります

家族間で喧嘩していても、発達障害の子供が仲裁してくれることもあるんです。

その子が何もしなくても。

存在していることが、家族にとって有難いと思えることもあるみたい。

これは、知り合いの家族の話ですが、「大変だけど本当にかけがえのない存在なの」と笑顔で話されていたことが、今でも印象に残っています。

多様性を受け入れられる

身近に苦しむ人がいたら、見えないところも見えてくるようになるます。

たとえば、外に出られない理由が、光のまぶしさだったり。

何でもない匂いが苦になってしまったり。

世の中にはいろんな人がいることを、身を持って経験できるんです。

自分と違うことが当たり前、歩み寄ることの大切さが理解できると、家族の絆も深まります

まとめ

今回は、発達障害のきょうだいについて解説してきました。

きょうだいならではの悩みはたくさんありますよね。

今は、きょうだい児の支援の輪も広がってきています。

全国に会があるので、気になる方はのぞいてみるのも良いかもしれませんね。

きょうだい児・ご家族の皆様の気持ちが少しでも楽になることを願っています。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。