今日も皆さんと一緒に発達障害等に関する学びや情報交換の場所なることを願って投稿させて頂きます。今日のトピックは「療育に役立つおもちゃ」についてです。
子どもが普段から触れる事の多いおもちゃ。
選び方次第で、発達を促すことができるかもしれません。
そんなおもちゃを、気になることに分けて紹介します。
目次
発達障害のもつ苦手
発達障害には、様々な凸凹があります。
例えば、触れられることが苦手だったり、音に過剰反応をしてしまうような感覚過敏です。
音の感覚過敏があっても、物に触れることで自分の苦手な音を理解し、回避することができるようになることもあります。
子どもにおもちゃを与えても、お気に入りになるかどうかわかりませんよね。
子どもが楽しんで遊べるポイントもチェックしてください。
細かい力加減が苦手
目で見て、手で掴んで、バランスを考えることができるおもちゃです。
力加減が苦手で、握り潰してしまったり、弱すぎて落としてしまったりする子どもの場合、力の入れ具合を調整するトレーニングにも活用できそうです。
他にも、粘土で形を模写してみることで、力加減を調整する能力が磨かれそうです。
粘土にも素材が何種類かあります。油ねんどは昔からありますが、他にも小麦や米を主原料にしている粘土も発売されています。
学校で使うような一色の粘土もありますが、おもちゃとして使うならカラフルなもののほうが楽しめるかもしれませんね。
じっとしていることが苦手
半球体なので、自分の顔を映すことで一人で遊べるおもちゃです。 ここに写るものは何かな?と、自分の表情や動作で見え方が変わるので、ご飯前に座って待つ時間などに使えそうです。
こちらは、マグネット玉のキューブです。
幼児には不向きなおもちゃですが、実験や創造の世界に入ることもできそうです。
誤飲の可能性が高い大きさなので、取扱いには注意が必要です。
感情表現が苦手
英語で書かれているところもありますが、ポケットになっているので自作してもいいでしょう。子どもが言葉にしにくい感情を絵で表現できるおもちゃです。
会話トレーニングや絵本の登場人物の感情を理解するときにも役立ちます。
良い姿勢を保つことが苦手
子ども用のバランスボールです。
バランスボールは、体幹と足を踏みしめる筋肉を鍛えることに適しています。
不安定なボールでバランスをとることは、大人でも難しいですね。
バランスをとるには、姿勢を維持することが不可欠です。子どもの頃から良い姿勢の習慣がつけられると、体のひずみからくる頭痛や腰痛も軽減されるかもしれません。
おもちゃを手作りする
おもちゃは、購入するものだけではありません。
自分で作ることで学ぶこともあります。
自分で作ったおもちゃに愛着が湧いて遊ぶようになるかもしれません。
親子で一緒に作る時間もいいですね。
おもちゃ作りに役立つ動画
子どもが好きなアニメや漫画などを取り入れると興味がもっと湧いてきます。
手作りおもちゃのメリットは、工夫次第で無限に作ることができるところです。
アイディアがなくて作ることができないときは、YouTubeなども参考になります。
手作りおもちゃは手軽にあるもので
おもちゃを作ろうとすると、あれも買ってこれも買ってと考えてしまいがちです。
その前に!子どもの興味のありそうなものを観察してみてください。
発達障害をもつ子どもには、こだわりが強い子が多いといわれています。
そのため、遊んでくれるおもちゃを探し求めるよりも、今興味のあるものを手作りするほうが、療育おもちゃになることもあります。
丸い形、赤色、柔らかい触り心地など、子どもが興味のあるものを観察します。
そうすると、100円均一などの赤色のスポンジボールが使えるアイテムになります。
スポンジボールに毛糸やヒモを通して、動画で紹介したひも通し遊びを応用することもできます。
療育のポイントは「のんびり」
じっとしていられないからと、療育を始めてもすぐに結果がでるわけではありません。
教室でじっとしていられるようにするなど、目標をもつことは良いことです。
そのためには、本人の努力だけでなく環境を整えることも重要になります。
療育だけで、苦手を克服すると考えてしまうと、思うように結果が出なかったり、本人のストレスを増加させてしまうこともあります。
療育には障害への理解が大切
子どもの障害を理解するためには、信頼できる専門機関を受診することが一番です。
横浜市総合リハビリテーションセンター 地域サービス課 小川 淳 療育の基本
障害を理解するには、本人の様子を日頃から観察することが重要です。
観察して得手不得手を理解してください。
ここに出てくる専門機関とは、療育センターや放課後等デイサービスのような、専門知識をもつスタッフがいる施設や病院などです。
お住まいの地域のどこに施設があるのかわからない場合や、相談先がわからないときは、 発達障害者支援センターのホームページにも相談窓口が紹介されています。
放課後等デイサービス アレッタ
神奈川県横浜市にある放課後等デイサービスアレッタでは、発達障害児の療育だけでなく、保護者の悩みや相談にも応じる体制があります。
専門スタッフが在籍しているので、安心して療育を受けることができます。
ホームページには、発達障害お役立ちトピックスがたくさん紹介されています。
子どもにあった療育のおもちゃ選びに迷っていても、障害を理解してくれるスタッフに相談にのってもらえると心強いですね。
まとめ
おもちゃは、子どもにとって身近にあるものです。
大人でもストレス発散のためにおもちゃを購入することってありますよね。
ハンドスピナーやフィジェットキューブなど、手遊びできるものが流行ったときもありました。
療育に関しても、ストレスを軽減することは大切にされています。
おもちゃをいろいろと紹介しましたが、遊ぶ本人が気にいってくれないと残念です。
療育できるおもちゃは、発達障害児(者)のもつストレスを発散できる、熱中するものを選択してみてはいかがでしょうか。