今日も皆さんと一緒に発達障害等に関する学びや情報交換の場所なることを願って投稿させて頂きます。
今日のトピックは「発達障害の子どもを伸ばす魔法の言葉かけ」についてです。
魔法の言葉は、発達障害児が伸びるだけでなく、あなたを癒す効果も発揮します。
目次
言葉には精神状態が映し出されます
あなたがイライラしていると「よかったね」と言っても、子どもは、心から喜んでいる表情になりません。
なぜなら、あなたが心から「よかったね」と思っていないからです。
魔法の言葉を使うために、一番大切なことは、あなたの精神状態です。
表情もセットで伝わります
発達障害児は、好き嫌いがハッキリしていることが多いといわれています。
大切な人と自分がリンクしているかのように、精神状態もリンクします。
精神状態が安定していると、表情は穏やかになり、不安定だと暗くなっていますよね。
言葉かけをするときには、表情やあなたの精神状態も気にかけてください。
一緒に笑顔でいられる環境は、お互いにストレスフリーでいられます。
声色にも気をつけてみてください
意識していなくても、変わっちゃうの不思議です。
表情と同じで、低い声と高い声では、伝わり方が違います。
急いでいるときと、ゆとりのあるときでも気分が違うので、変わってきます。
あなたばかりが、ゆとりをもって穏やかにすることを意識的に行うだけでは、あなたが疲弊して潰れてしまいそうです。
では、どうすれば魔法の言葉かけができるのでしょうか。
小さな「できた」を探しましょう
「なぜ、できないんだろう」
「ほかの子は、こうじゃないのに」
できて当たり前と考えるのは、そのことができるようになってからの話しです。
できるようになるために、魔法の言葉かけを使ってみてください。
では、言葉を使う場面を探してみましょう。
日常生活の中に、子どものできることは、たくさんあります。
朝起きて「おはよう」が言えることも、できることです。
最初は1日10回を目標にします
言葉は、なんでもかまいません。
例えば「できたね」「OK」「ナイス!」など、各家庭で一つに決めてください。
できなかったことができるようになれば、もちろん嬉しいですね。
できるようになるためには、発達障害があるゆえにたくさんのステップをクリアしています。
そのステップ一つひとつに「できたね」と言葉かけしてみてください。
そして、できていることにも「できたね」を伝えてみましょう。
すると、1日10回の目標は、簡単にクリアできます。
発達障害の子どもへの言葉かけについての本を紹介します。
寝る前は、ポジティブな言葉をかけましょう
夕飯後に叱っていたとしても、寝る前には「今日もいろいろできたね。おやすみ」とポジティブな声かけをしてください。
そうすると、発達障害児に多い中途覚醒して泣くことも、減るかもしれません。
大切な人に、認められることは、子どもにとって何よりの宝物だからです。
言葉の力と心の強弱
あなたの心が弱っていると、声は小さくなり、頑張って作った笑顔で接していることでしょう。
そんなときの声かけは、どうしても弱くなっています。
それでも、子どもに気持ちは伝わっていますし、あなたの心が弱っていることも伝わっています。
あなたの心を子どもと共有してもかまいません。
それが、相手の気持ちを思いやる心を育てるキッカケになるからです。
周囲の言葉より、大切な人の一言が重い
学校で、どれだけ疲れていたとしても、あなたの「できたね」が聞ければ、安心できることでしょう。
そして、ずっと聞き続けた言葉は、心から聞こえる声になります。
社会にでて、あなたとすぐに会えないときでも、自分ができたときに、あなたの「できたね」が心の中から聞こえてきます。
それほど、大切な人からの声かけは、重く尊いものなのです。
大好きだから、心を鬼にする
いつも、できることばかりではありませんね。
ときには、叱ることもあるでしょう。
子どもができたと思っていても、もう少しステップを上るよう頑張らせなければいけない場面もあります。
「もう少しだね」
「疲れたね、明日やってみよう」
「明日は、できるといいね」
叱るときは、しっかりわかりやすく、本気で叱ってください。
お友達の作品を触って壊してしまったときなど、お友達の気持ちを代弁して「〇〇ちゃんは、ここまで頑張って作ったのに、壊されて悲しい気持ちになってしまったの、ママも悲しい気持ちになったよ」
大切な人が、気持ちを言葉で伝えることで、子どもにもわかりやすくなります。
大事なことだから、しっかり叱りましょう。
心から謝ることができたら「謝れたね」と魔法の声かけをしてあげてください。
魔法の言葉選び
子どもに伝わる言葉を選ぶには、とても難しいです。
今まで、よく言っていた言葉も魔法の言葉にできます。
言葉が苦手な子どもなら、ハイタッチの魔法を使えますね。
魔法の言葉は、良い時と悪い時の2種類必要です。
良い出来事の言葉かけ
できるようになったときや、うれしいときなど「できたね」「ありがとう」を魔法の言葉にできますね。
良いことへの言葉かけは、すぐに思い浮かびませんか。
心が軽快になれば、自然と出てくる言葉だからです。
改善したい出来事の言葉かけ
「ダメ」
「なんでよ」
「どうしてなの」
言いたくなりますよね。
しかし、この言葉を子どもに伝えても、落ち込むだけで改善しようという前向きな気持ちになることは、難しいでしょう。
「ゴミは、ごみ箱に入れないと、ママは悲しいよ」
「5時までに帰ってきてくれないと、ママは寂しいよ」
「宿題をすることができたら、ママは嬉しいのに」
この叱り方のポイントはママです。
改善するべきことが起きれば、子どもの大切な人がどんな気持ちなのかを伝えてみてください。
叱るときの、子どもへの魔法の言葉に早変わりです。
周囲の方で、このような考え方をしてくださる方もいます。
発達障害の認識が、もっと世界に広がってくれるといいですね。
発達障害の子どもを伸ばす魔法の言葉かけ(本の紹介)
2013年に講談社から、今回の トピック「発達障害の子どもを伸ばす魔法の言葉かけ」 と同じタイトルの本が出版されています。
まとめ
あなたも人間です。
喜怒哀楽があるのは、当たり前。
子どもの前で、ずっと笑顔でいようと心がけることは素敵なことですが、悲しんでいる日があってもいいのです。
イライラしている日もあるでしょう。
「今日は、イライラしちゃってるの」と、一言伝えてみてください。
子どもは、あなたの気持ちを理解しようとします。
そのことも、社会にでる勉強になっています。
そこで、合わせて感情のコントロールの仕方を見せるのも、子どもにとってキッカケになるかもしれません。
魔法の言葉は、あなたと子どもの暗号のようなものです。
発達障害の子どもには、伝わりにくい場面が多くありますね。
そんなときに、魔法の言葉かけで、子どもを救ってあげられるのは、あなたです。
でも……。
発達障害の子育ては、迷うことも多いですよね。
そんなときは、1人で悩まず専門知識をもつ人に相談してみるといいかもしれません。
アレッタには、様々な発達障害の子どもと接しているスタッフがたくさんいます。
あなたが迷ったとき、色々な角度で子育てを一緒に考えてくれるサポーターになってくれます。
第三者を頼ることは、悪い事ではありません。
あなたと子どもが、ストレスを抱えず暮らすことができれば、それが正解です。