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日常で取り入れられるソーシャルスキルトレーニング(SST)の方法
SSTは日常生活の中に取り入れることもできます。
そこで、簡単にできるSSTの方法をご紹介します。
挨拶をする
人と関わる上で欠かせない挨拶につまずく子どもは少なくありません。
どの場面で挨拶をすれば良いのかわからない場合や、挨拶をするのが照れ臭いという理由で出来ない子どももいます。
適切に挨拶ができるようになるためには、お手本となる大人が積極的に挨拶をすること、挨拶を強要しないことが重要です。
「挨拶で相手は嬉しくなる」「挨拶は気持ちのいい行い」であることを子どもに理解してもらえるようにしましょう。
順番を守る
レジの順番待ちや乗り物に乗車するとき、公園の遊具で遊ぶ時など、順番待ちをしなくてはならない場面は多々あります。
そんな時、つい横入りしてしまったり、自分が一番でないと嫌だと癇癪を起こす子どもがいます。
一番でいたいという気持ち自体は悪いことではありませんが、順番待ちができないことは人間関係のトラブルを引き起こします。
そこで、大人が順番を守る姿を子どもに見せること、順番待ちができた時褒めること、一番でなくても大丈夫だということを伝えるのが大切です。
順番を守れないことを頭ごなしに叱るのではなく、順番待ちの習慣を日々身につけてもらいましょう。
対人関係におけるソーシャルスキルトレーニング(SST)
対人関係におけるSSTでは、以下のことが重要です。
ポイントを整理して、効果的なSSTをしましょう。
他人の気持ちを理解する
相手の気持ちを察することが難しい子どもは、それがきっかけで人との関わりが難しくなってしまいます。
人の気持ちを理解できるようになるには、ゲームやロールプレイなどで実生活の場面を想像することで、自然と人を思いやれるようになる訓練をします。
会話をする
人の気持ちを理解できないと、嫌な言葉を言ってしまったり、独りよがりに話を続けてしまうことがあります。
相手の気持ちを理解し、適切に話題や言葉を選ぶことが必要な会話にはソーシャルスキルの要素が多分に含まれています。
そんな会話を用いると、質問に答える訓練やシナリオに従った会話の練習、自由に会話をして反省会をするなど、様々なトレーニングができます。
ソーシャルスキルトレーニング(SST)で大切にしたいポイント
褒める
SSTを必要とする子どもを叱っても、社会性を鍛えるトレーニングにおいては逆効果に働く場合があります。
叱るのではなくできたことを褒めてあげることこそ、子どもが楽しんで社会性を身につける足がかりになります。
段階を踏む
SSTを必要とする子どもは、社会の常識とは違った「自分の中の常識」を積み上げています。
そのため、覆すには長い時間が必要となります。
そこで小さなステップに分けて少しずつ課題を克服することが大切です。
指導者は焦らずゆっくりと子どもに向き合うことが必要と言えるでしょう。