今日も皆さんと一緒に発達障害等に関する学びや情報交換の場所なることを願って投稿させて頂きます。
今日のトピックは「カウンセリング」についてです。

「場の空気が読めない」
「人とうまくコミュニケーションが取れない」
「簡単なミスを何度もしてしまう」

発達障害といえば、世間一般では上のようなイメージを持たれています。
そして普通の人は、問題を把握出来ていれば改善に向けて行動出来るため、
なかなか問題が解決出来ない「発達障害」の方への理解は低いように感じます。
それは、人の目を気にせず書き込める匿名掲示板やSNSなどを見れば明らかです。

しかし、発達障害を抱えている当の本人は、改善したくても出来ない場合が
大半です。
なぜなら、発達障害はれっきとした「病気」だからです。

病気は、風邪やインフルエンザのように自然治癒が出来る病気と、高血圧や糖尿病、慢性的な腰痛といった、自然治癒が見込めない病気があります。
発達障害の場合は「自然治癒が見込めない病気」に当てはまります。

そのため、もし発達障害であれば冒頭で挙げたような悩みを一生抱えて生きていくことになってしまう可能性が高いです。
悲しい事例ですが、2014年に起きた「AKB48握手会傷害事件」の犯人も犯行前から発達障害の診断を受けています。
事件に至るまでの経緯や動機といった部分は割愛しますが、発達障害が事件の引き金になっているように思いますので気になる方は調べてみてください。

https://ja.wikipedia.org/wiki/AKB48%E6%8F%A1%E6%89%8B%E4%BC%9A%E5%82%B7%E5%AE%B3%E4%BA%8B%E4%BB%B6#%E9%81%8E%E5%8E%BB

このように悲しい事件を起こさず、発達障害の方も人生を楽しく生きるためには、発達障害という病気を正しく理解し、治療のための適切な行動を取る、ということが何よりも大切です。

ここから先は、発達障害は治るのか?という疑問から実際にどのような行動をすべきかを詳しく解説していきますので、病気に負けず自分の人生をより良くしていきたい方はぜひ読んでみてください!

1.発達障害は完治が難しい。

絶望させるようで申し訳ないのですが、発達障害の完治は見込めないと言われています。
理由をざっくりと説明すると、生まれつき脳の一部の機能に障害があることが原因とされているからです。

しかし、完治は見込めないものの症状を軽減させるための療法は存在します。
発達障害と言っても種類が様々あり、該当する種類に適した療法を行うことで発達障害とうまく付き合い、人生をより良いものにすることが出来ます。

ここから先は、発達障害とうまく付き合うヒントや対処せずに悪化してしまった場合にどうなるかなどを解説していきます。

2.大事なのは、正しく理解すること。

発達障害に苦しまされず楽しく生きていくために何より大事なのが発達障害を正しく理解することです。
前述の通り、発達障害にはいくつかの種類に分かれます。
詳しい説明は省きますが、発達障害の代表例としては「自閉症」や「ADHD」があります。自閉症の適切な療法は”コミュニケーション能力や適応力を発達させるためのトレーニングと言われていますし、ADHDの適切な療法は”脳内の物質に作用する薬物療法と言われています。

このように、種類に応じて適切な療法をしなければかえって悪化を招いてしまいます。
そのため発達障害の疑いがあったり治療を考える場合は、まずは心療内科などで必ずプロのカウンセリングを受けましょう。

では、本人や周りが発達障害を理解せず適切な対処も行わずに放置した場合どうなるのかを解説していきます。

3.放置するとどうなるの?

発達障害の疑いがありながらもプロのカウンセリングなどを受けずにそのまま我慢して過ごした場合、不安障害やうつ病・双極性障害といった精神疾患を併発してしまう可能性が高いです。
発達障害の方はその特性から、怒られる回数が多かったりコミュニケーションがうまくいかないことでストレスを抱えやすいので、併発リスクが高まるのも至極当然と言えるでしょう。

不安障害:普通の人が気にしないようなことも気にしすぎるあまり、不安でたまらなくなる。
うつ病:気分障害。病気が原因で勝手に気分が落ち込む。
双極性障害:気分障害。うつ病と同じように気分が落ち込むことに加え、逆にテンションが異常に高くなったりする。

もし精神疾患を併発してしまった場合、精神疾患の治療も必要になります。もちろん、治療の難易度も高まります。
発達障害の疑いがある場合は迷わずに心療内科などでカウンセリングを受けましょう。

4.少しでも疑いがある場合はカウンセリングへ。

どうでしたか?
発達障害についての理解は少しでも深まりましたか?

発達障害とうまく付き合い、少しでも悩みを軽減するためにはまず正しく理解すること。次にプロのカウンセリングを受けること。

これは発達障害に限らずどの病気にも言えることですが、素人の自己判断は危険です。

発達障害の治療の第一歩はカウンセリングです。
プロのカウンセリングを必ず受けて適切な診断をしてもらい、正しい療法を選択してもらうことから始めましょう。

そして、本人や周りの人は発達障害について正しく理解し、どういう特性があるのか、どうすれば本人も周りの人も嫌な思いをせずに暮らしていけるのかを理解しましょう。

最後に、くどいようですが発達障害の疑いがある場合は必ずカウンセリングを受けてくださいね!