今日も皆さんと一緒に発達障害等に関する学びや情報交換の場所なることを願って投稿させて頂きます。今日のトピックは「検査内容」についてです。
公園デビューをした我が子。「独りだけずっと走りまわってる。」「友達に何か言われても何も言い返せない。」「ちょっとみんなと違う気がする。」お家の中では気づかなかった子供の成長に気づくとともに、周りの子供との違いも目についてしまいますよね。
最近よく聞く「発達障害」。すぐに病院に行って検査をした方がいいの?それともどこかに相談に行ったらいいの?検査内容って?そんな疑問にお答えします。
目次
発達障害かも?と思ったらまずは、相談。
インフルエンザかもと思ったら真っ先に病院に行きますよね。
でもちょっと待って。発達障害かもと思ったら、病院に行く前にまずは相談してみましょう。
地域には無料で相談できるところがあるんです。無料で発達障害の検査を受けられるところもあるんですよ。また、地域のどこの病院がおすすめか教えてくれるかもしれません。
時間や内容については、訪問前にホームページ等で確認することをおすすめします。
どこで「相談」できるの?
一般的な機関の名称と特徴をご紹介します。
保健センター
- 地域保健法という法律に基づき、市町村ごとに設置
- 母子保健をはじめ地域に密着した健康サービスの提供
- 地域の医療機関との円滑な連携
- 保健師・管理栄養士・心理発達相談員等を配置し、対人サービスに特化。
※地域によってサービス内容・配置人員については差があります。
子育て支援センター
- 子育て世代のパパ・ママの支援のために活動
- 対象は0歳~4歳くらいまでの未就園児
- 元保育士や元幼稚園教諭等の子育ての専門家がいる
児童発達支援センター
- 手帳の有無にかかわらず様々なハンディのある子供が対象
- 放課後等デイサービスもその一環
- 未就学児から高校生まで対応しているところもある
発達障碍者支援センター
- 発達障害児(者)の為の総合的な支援を行う
- 保健・医療・福祉・教育など様々な機関と連携しながら、相談・支援を行う
- 子供だけでなく大人も対象
児童相談所
- 0歳~17歳の児童を対象に相談を行う
- 医師や保健師等の専門家からアドバイスがもらえる
発達障害の検査ってした方がいいの?
発達障害は生まれつきの「脳」に原因があります。突然なる病気ではありません。検査によって「発見」することになるのです。
もしお家で犬を飼っていたとします。1匹しか目の前にいないのに「犬が2匹いる」と子供が言ったらどうされますか?急いで眼医者さんに連れていき、原因を知ろうとするのではないでしょうか?その後、子供が見えやすくなるようにきっと工夫されることでしょう。眼鏡を買ったりして。
発達障害に関しても同じことがいえます。検査することによって、子供が何が苦手なのかを発見できます。どのようにフォローすれば、より快適に生活できるのかを知ることができるのです。それは早いに越したことはありません。
発達障害は何歳から検査できるの?
発達障害かどうかの判断は何歳くらいから出来るようになるのでしょうか。検査方法にもよっても違いがあるようですが、なんと0歳から実施できる検査もあるようです。検査内容については後述します。
知的な遅れがある場合、おおむね3歳くらいには明らかになってくるようです。個人差はあるようなので、一概にはいえませんが目安にはなるのではないでしょうか。
「もしかして発達障害かも。行ってみようかな。」と思ったタイミングが、一番いいのかもしれませんね。
発達障害の子にはどんな特徴があるの?
- じっとしていられず動き回る
- 強いこだわりがあり同じおもちゃでしか遊ばない
- 皆で遊ばずいつも一人で遊んでいる
- 他の人のしていることを邪魔する
- 食べたことのないものを嫌がり、同じ物ばかり食べる
- 癇癪をおこす
- 人の話をきいていない
- 言葉が遅く、会話が難しい
- 音や光に過度に反応する
- 目を合わせられない 等々
どこで検査してもらえるの?
先ほどの相談窓口でも「発達検査」を受けることが出来るところもあります。
発達外来のある小児科や児童精神科などを受診できます。しかし、専門の医療機関はなかなか予約が取りにくいのが現実です。受診までに半年から1年くらいはかかるようです。
大きな病院の場合、紹介状がないと別途費用がかかります。まずは地域の窓口に相談してみるのが良いでしょう。
検査方法・検査内容は?
発達障害の検査方法はさまざまあります。一般的なものを紹介します。
新版K式発達検査
- 対象は0歳~大人まで
- 1対1で行う検査
- 「姿勢・運動」、「認知・適応」、「言語・社会」の3面での評価
- 所要時間は15分~60分
- 費用は保険が適用されるので1000円以下
- 1回ではなく経過観察をする
田中ビネー知能検査
- 対象は2歳から大人まで
- 日本人向けの検査といれている
- 年齢級毎の問題を解いていき上限・下限年齢を確認
- 精神年齢と生活年齢を比較し、知能指数を算出
- 所要時間は60分~90分程度
- 子供が楽しく検査を受けられるキットになっている
- 費用は保険適用となるので1000円以下
WISC
- 対象は5歳~16歳11か月まで
- 質問に答える形式
- 言語理解・知覚推理・処理速度・ワーキングメモリーの4項目
- 所要時間はおおむね60分程度
- 費用は地域や受診機関によって異なるが、1400円から3万円程度
- 結果が出るまで1週間から1か月かかる
KIDS乳幼児発達スケール
- 対象は0歳~6歳11か月まで
- 問診方式で保護者が〇と×で答えていく
- 所要時間はおおむね15分程度
- ネットで購入可能(1万円程度)
引用先:KIDS 乳幼児発達スケール
※検査は1回ではなく数回の通院が必要な場合もあります。その際、日常生活の様子や他の子どもとの接し方など、聞かれたら答えられるように準備をしておくとよいでしょう。急に聞かれても浮かばないことってありますからね。
発達障害かどうかを診断したり判断する際には生育歴が重要な情報となります。
相談したいことについては整理して、今困っていることはどんなことか、あらかじめメモに書いておきましょう。
引用:発達障害情報・支援センター
まとめ
検査を受ける前はとっても不安ですよね。「本当に発達障害だったらどうしよう」って。でも、原因が分かればその子の為に何をしてあげられるのか、より具体的に考えることが出来ます。もし、発達障害かも?と思ったら、まずは相談し検査を受けてみましょう。
我が子の可能性を出来るだけ伸ばしてあげる。何が得意で何が苦手なのかを知ることは、その第一歩です。得意なことや性格の良い面がぐーんと伸びれば、きっと素敵な人生になることでしょう。
ご拝読ありがとうございました。