今日も皆さんと一緒に発達障害に関する学びや情報交換の場所となることを願って投稿させていただきます。
今日のトピックは「発達障害の略語」についてです。
目次
どんな略語があるの?
発達障害に関する略語は多く存在しています。今回紹介させていただく略語は以下の通りです。
- PDD 広汎性発達障害
- ASD 自閉症スペクトラム
- AS アスペルガー症候群
- HFA 高機能自閉症
- ADHD 注意欠陥/多動性障害
- DCD 発達性強調運動障害
- LD 学習障害
- ALD 限局性学習障害
それではそれぞれどんな略語なのか見ていきましょう!
PDD 広汎性発達障害
PDDはPervasive(広がる・普及する) Developmental(発達上の) Disorder (障害)の略です。
広汎は「範囲が広い様子」を表すため、PDDは発達障害の広範囲をさしていることがわかります。その中にはアスペルガー症候群や自閉症も含まれています。
ASD 自閉症スペクトラム
ASDはAutism(自閉症) Spectrum(スペクトラム) Disorder(障害)の略です。Spectrumはある特定の量の大小によって分布を示したものです。
ASDはPDDとほぼ同義です。アスペルガー障害や自閉症をまとめた症状名となります。
AS アスペルガー症候群
ASはAsperger(アスペルガー) Syndrome(症候群)の略です。PDD(広汎性発達障害)の一つとされています。
名前の由来になっている「アスペルガー」はオーストリアの小児科医ハンス・アスペルガーからきています。1944年に「小児期の自閉的精神病質」という論文を発表したことがきっかけです。実は人の名前が使われていたんですね。
HFA 高機能自閉症
HFAはHigh-Function(高機能) Autism(自閉症)の略です。High-Function (高機能)はここでは明らかに知的発達の遅れがないことを指しています。
IQが70以上ある場合はこの「高機能」に当てはまることとなります。高機能と言われると「能力が非常に高い」と思いがちですがそうではないことに気をつけましょう。
ADHD(AD/HD) 注意欠陥/多動性障害
ADHDはAttention(注意・注意力)Deficit(不足)/Hyperactivity(多動) Disorder(障害)の略です。AD(注意欠陥)とHD(多動障害)二つの特徴があるとわかりやすく表示するためAD/HDと表記されることもあります。どちらも同じ意味を指します。
DCD 発達性協調運動障害
DCDはDevelopmental(発達上の) Coordination(協調運動・共同作用) Disorder(障害)の略です。
協調運動とは複数の体の動きを調整して連動された滑らかで正確な運動のことです。協調運動がうまくできないと「安定して歩行できない」「はっきりとしゃべることが出来ない」などといった症状が現れます。
LD 学習障害
LDはLearning(学習)Disorder(障害)の略です。現在では後述するSLDが最新の呼び方となっていますが、こちらのLDという診断名の方が広く使われています。
SLD 限局性学習症
SLDはSpecific(具体的な・特定の・特殊の) Learning(学習) Disorder(障害)の略です。「限局」は内容や意味などを狭い範囲に限ることを意味します。局所に限定すると考えると良いでしょう。
SLD(限局性学習障害)はLD(学習障害)の診断名が変わったものです。つまり症状に変わりはありません。
アレッタについて
アレッタでは日々発達障害に関する情報を発信しています。「発達障害について知りたい」「どうやって子育てしたらいいのか知りたい」「支援の仕方を知りたい」など発達障害に興味のある方はぜひご覧になって見てください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
様々な略語がありますね。それぞれがどういった症状の略語なのかを理解しておきましょう!
略語を理解することによって今後、より発達障害に関する情報を得やすくなったり、理解しやすくなったりするのではないでしょうか。
本日は最後までご覧いただきありがとうございました。引き続き放課後等児童デイケアサービス「アレッタ」をよろしくお願いいたします。