今日も皆さんと一緒に発達障害等に関する学びや情報交換の場所なることを願って投稿させて頂きます。

今日のトピックは「発達障害指しゃぶり」についてです。

発達障害のお子さんに限らず、指しゃぶりはどの赤ちゃんにも見られる行動です。

でも、子供がどんどん成長しても、指しゃぶりが直らないと心配になってしまいますよね。

そこで今回は、発達障害の子供の指しゃぶりについて詳しくお伝えしたいと思います。

指しゃぶりをする理由

指しゃぶりの原因は、主に不安や寂しさからくるものと言われています。

眠いときや退屈なとき、指しゃぶりをすることで子供なりに心を落ち着かせる方法なのです。ただ、これは無意識で行われています。

他にも指しゃぶりの感覚が好き、楽しいという場合もあるでしょう。

赤ちゃんは唇に触れたものに吸い付く本能を生まれながらに持っています。指しゃぶりは生きるための本能の現れですね。

ですので、「指しゃぶりって悪いものなの?」と思われがちですが、赤ちゃんの時期には必要なことと言えるでしょう。

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静江
子供は安心感を得るために指しゃぶりという行動をとるんですね。

指しゃぶりの理由が不安や寂しさからくるものとわかりましたが、発達障害の子供に起きる場合、その理由は少し異なるようです。

発達障害と指しゃぶりの関係

発達障害の子供に指しゃぶりが見られるのは、発達障害特有の症状が関係しています

特に自閉症スペクトラム障害(ASD)の子供は、自分の感情をうまくコントロールすることが苦手なため、情緒障害になりやすい傾向があります。

そのため、情緒障害による不安などから指しゃぶりをしてしまうことも。

情緒障害とは

先ほど、自閉症スペクトラム障害(ASD)と情緒障害について触れましたが、情緒障害について少し詳しくみていきましょう!

情緒障害とは、まわりの人たちとの間で起きた問題によって心理面や行動面で問題が生じている状態を示します。

まわりの人たちと上手く意思疎通ができず、いらだってしまったり自分の感情をコントロールすることが難しくなり、学校や生活をする上で支障が出てしまいます。

情緒障害には2つの原因があると考えられており、必ずしも発達障害の子供だけに症状が出るというわけではありません。

その2つとは、「発達障害」と「場面性かんもく症」です。

参照元:独立行政法人国立特別支援教育総合研究所

発達障害の場合

発達障害の自閉症スペクトラム障害(ASD)で情緒障害がみられるのは「言語発達の遅れ」や「対人関係の形成困難」によってです。

友達とのコミュニケーションにおいても、言葉がうまく出てこないと友達との会話にもついていけず、ストレスを感じてしまうことにも・・・。

自閉症スペクトラム障害(ASD)ゆえの症状から指しゃぶりへと繋がってしまう可能性もあります。

自閉症スペクトラム障害(ASD)についての詳しい記事はこちらです↓

場面性かんもく症の場合

場面性かんもく症とは、家の中ではおしゃべりなのに学校に行くと途端に声を出して話せなくなってしまう状態のことです。

内弁慶とよく言われますが、この症状は自分を表現出来ないためストレスがかかり、指しゃぶりなどの行動へ繋がってしまうこともあるそうです。

場面性かんもく症の子供の場合、授業中に分かっているけど手があげられないことがあります。

不安や緊張の度合いが高いので、人一倍苦しい思いをしているのかもしれません。

参照元:新宿ストレスクリニック

指しゃぶりで困ること

指しゃぶりは癖のひとつと言われることもありますが、続けていると様々な弊害も出てきます

ひとつずつご説明しますね。

友達作りが心配

指しゃぶりがいじめの原因になる可能性もあります。

見ていて綺麗なものではありませんので、友達から嫌がられることもあり、友達との関係がぎくしゃくしてしまうこともあるでしょう。

歯並びへの影響

指しゃぶりを続けることで、歯並びへの影響も出てくる可能性があります。

かみ合わせが乱れたり、歯列にズレを生じたり、舌っ足らずな話し方になる場合もあるようです。

歯並びへの影響に関するTwitterがありましたので紹介しますね。

指を傷つけてしまう

指しゃぶりが続くと、指にたこができてしまうことがあります。

「えっ?指しゃぶりだけで」と思いますよね?

でも、実際に指にたこが出来てしまい、指が変形してしまうこともあるようです。

https://twitter.com/1lUFBkap1xZLvEt/status/890119767369158659?s=20

親の接し方で指しゃぶりは変わる

発達障害の子供への接し方によって劇的に改善されるかというと、残念ながら難しいのかもしれません。

しかし、親が試せる方法はいつくもあります。

ある程度の年齢でも指しゃぶりが続くと、親としては心配になってしまいますよね。

心配な気持ちから、早く止めさせたい!と焦りの気持ちが出てくることもあるでしょう。

そこをぐっとこらえて、お子さんと向き合ってみてください。

お子さんに合った方法が見つかれば、少しづつ改善に導くことが出来るのかもしれませんよ。

発達障害の指しゃぶり対策法

では、指しゃぶりを改善に導くためにはどんな方法があるのかみていきましょう。

受け入れる

まず、指しゃぶりの対策法として気にかけていただきたいのが、子供の行動を受け入れてあげることです。

子供は不安や寂しさから指しゃぶりをしてしまうことがあるので、子供の心理状況に寄り添ってあげることが大切です。

そして、子供へやんわりと声かけをして、子供に自分の指を吸っていることを意識してもらうようにしましょう。

間違っても子供を追いつめるような言葉をかけないように注意してください

「みっともない」「いい加減にして!」など子供を叱責するようなことは、良い結果を生み出しません。

気を紛らわせる

指しゃぶりに集中しないように、折り紙などの手先を使う遊びに誘導してあげることもひとつの方法です。

寂しさから指しゃぶりが起こる場合は、寝るときに手を繋いであげたり、たくさん抱きしめてあげることで、子供は安心します。

愛情を注いであげましょうね。

代用品を見つける

指しゃぶりのし過ぎでできる吸いだこや怪我を防ぐために、指からハンカチなどに対象を変えるよう声かけをすることも効果的です。

今は、指しゃぶり対策グッズも販売されているので、上手に取り入れてみるのも良いですね。

手持無沙汰で指しゃぶりをしてしまう場合は、有効な手段ですよ。

こちらがおすすめです↓

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1歳から小学生まで使えます。

総合評価 3.30/10件  価格 3,490円(税込)

【良い口コミ】
・少々高いですが、効果があります。吸う時間は格段に減っているのでこのままやめられたらと思います。
・最初は嫌がっていましたが、3日程でつけられるようになりました。
・手荒れ防止のためにも装着しようと思います。

【悪い口コミ】
・唾液ですべりがよくなると親指が抜け出してしまうこともあります。
・最近はシリコンを噛むようになってきたので、経過観察中です。


参考元:Yahoo!ショッピング


上手にできたら思い切り褒めてあげる

指しゃぶりには、精神安定のために必要な部分もありますが、親としては子供の歯並びを気にして早く直して欲しい気持ちもありますよね?

子供の指しゃぶりを早く直したいと思うあまり、子供に厳しく接してしまうこともあるかもしれません。

でも、子供だって無意識化で指しゃぶりをしていた場合は、どうしたらいいのか迷ってしまうこともあります。

いろいろな方法を試して、子供が上手にできたら思い切り褒めてあげましょう!

そうすることで、子供の自己肯定感も高まります。

「褒める」という行為自体が子供にとって最高のご褒美にもなり得るのだと思いますよ。

施設紹介

子供の指しゃぶりのことを考えると憂鬱になってしまう・・・。一人で悩んでいると辛くなってしまうこともありますよね。

発達障害の子供を育てる中で、不安に思ったり心配ごとが出てきたら、放課後等デイサービス・アレッタがあなたのお役に立てるかもしれません。

放課後等デイサービス・アレッタでは、心身に障害のある小学校1年生〜高校3年生までの児童を対象にサービスを行っています。

デイサービスと言っても高齢者の介護とは異なります。障害を抱えた児童や親御さんの休息の場にもなるでしょう。

気になることがありましたら、一度相談してみるのも良いかもしれませんね。

神奈川県横浜市の放課後等デイサービスアレッタWEBサイトへ

お役立ち情報

お役立ちトピックス

発達障害お役立ちトピックスでは、様々なお悩みや症状についての記事を掲載しています。

参考になる情報が沢山あるので、良かったらのぞいてみてくださいね。

まとめ

今回は、発達障害と指しゃぶりについて解説しました。

指しゃぶりは無意識に起こることもありますが、根本的な原因は不安や寂しさの現れ。

無理にやめさせるのではなく、安心感を与えてあげることを一番に考えてあげましょう。

子供に寄り添ってあげることで、状況が改善する可能性もあります。

すぐに直さなきゃと思わずに、ゆっくりと子供の成長と共に見守る姿勢でいることが、あなたの心も穏やかに保てると思います。

無理をせず、子供と向き合う時間を大切にしてあげてくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。