今日も皆さんと一緒に発達障害に関する学びや情報交換の場所となることを願って投稿させていただきます。
朝起きようと思ってもなかなか起きられない、動悸や吐き気、立ちくらみがする・・・そんな症状で悩んでる方いませんか
もしかしたら起立性調節障害の症状かもしれません。この起立性調節障害は、発達障害と併発することが多い病気です。
登校拒否やさぼりと勘違いされやすいため、本人だけではなく周りの大人たちも理解しておくことが非常に重要です。
ということで今日のトピックは「起立性調節障害と発達障害の関係性」についてです。是非最後までご覧ください。
目次
起立性調節障害と発達障害
起立性調節障害合併症として引き起こしてしまう発達障害の方は少なくありません。不適応・不登校に陥った発達障害の方が発症しやすい傾向にあります。
発達障害などなんの症状も持ってない人でも10日間程経つと、起立に困難さを覚えるようになることから、不登校になり運動量が著しく低下する事によってODを引き起こしてしまうのではないかという考えがあります。
起立性調節障害とは
起立性調節障害とは、自律神経のバランスが崩れ、起立という動作を正常に行えなくなる症状を持った病気です。OD(Orthostatic Dysregulation)とも呼ばれます。
朝なかなか起きられない・動機・のぼせ・立ちくらみ・頭痛・めまい・車酔いなどの症状があらわれます。
症状
起立性調節障害に見られる症状は以下のようなものがあります。
- 立ちくらみやめまいを起こしやすい
- 立っていると気持ち悪くなる
- 少し動いただけで動悸・息切れをする
- 朝起きられない
- 午前中体調がすぐれない
朝に低血圧になりやすいためすぐに起床できない、起床後しばらく動けないなどの症状が見られます。また長時間の起立で失神したり気分が悪くなったりするため電車通学や朝礼などに苦痛を感じることが多いです。
自律神経の働きは起きてから徐々に改善されていくため、これらの症状は必ずしも一日中続くとは限らないので、「しばらくしたら治るから大丈夫」と油断しないようにしましょう。
発症傾向
発症は12~14歳で最も多く見られます。男児よりも女児の方がやや多い傾向です。日本小児心身医学会によると、軽症も含めると、小学生の約5%・中学生の約10%が起立性調節障害と推測されています。
起立性調節障害の原因
起立性調節障害の原因は、「自律神経のバランスが崩れること」です。自律神経のバランスが崩れる事によって足の血管の収縮をうまくコントロールすることができなくなります。
それにより上半身に十分な血液が流れなくなることにより起立性調節障害の症状があらわれます。
自律神経の乱れはまだ明確には判明していませんが、遺伝的な体質、精神的ストレス、生活習慣などが影響していると考えられています。
治療方法
3年で回復するのが全体の80%程度です。重症の場合は治療薬を使うことになりますが即効性はなく、長期的な治療が必要になる場合があります。焦らずに少しずつ生活環境の改善をしていくことが重要です。
生活改善
薬を飲まなくても症状の改善を期待することができます。血液量の増加、生活習慣の改善などを心がけましょう。
特に水分をあまりとらず、1日あたり500ml以下の方は要注意です。水分の摂取が少ないと血液量が少なくなってしまい、症状を起こしやすくなります。こまめな水分補給を意識しましょう。
改善が期待できる習慣の例は下記の通りです。
- 水分を多めにとる
- 下肢を鍛える
- 規則正しい生活
- 乾布摩擦・冷水摩擦
- 入浴後膝から下に冷水をかける
薬物療法
自分で行動してみても改善がみられない場合すぐに病院に行って診察してもらいましょう。一人で悩まずに専門の人にみてもらうのが望ましいです。
病院で処方される薬の例には以下のようなものがあります。
- 血圧をあげる薬
- 自律神経のバランスをとる薬
アレッタについて
アレッタでは日々発達障害に関するお役立ちトピックスを公開しています。「発達障害に興味、関心がある」「発達障害で悩んでいる」「発達障害の人の過ごしやすい環境づくりをしたい」など考えておられる方は是非訪れてください。
まとめ
起立性調節障害は発達障害と併発しやすい病気のひとつです。周囲の人から誤解を招きやすいため、周囲の協力が重要となります。
理解とともに生活環境改善のサポートを心がけましょう。
自分で予防しても改善が見られない場合すぐ病院に相談しにいきましょう。
本日は最後までご覧いただきありがとうございました。今後も引き続きアレッタをよろしくお願いいたします。