今日も皆さんと一緒に発達障害等に関する学びや情報交換の場所になることを願って投稿させて頂きます。
本日のテーマは「発達障害と夜泣き」についてです。
お子さんが夜中に泣き出したり、ぐずったりするならまだしも、激しい悲鳴を上げたり、暴れ回ったりすると心配になりますよね。
特に子育てが初めてのご家庭であれば「うちの子は異常なんじゃないだろうか」と思ってしまうのも当然です。
夜泣きの激しさは発達障害の現れなのでしょうか?
目次
発達障害と夜泣きの関係性
結論から言いますと関係性はあります。
詳しいメカニズムはいまだ明らかになっていませんが、脳機能と睡眠には密接な関係があると考えられているからです。
しかし不安になるのはまだ早いです。
というのも夜泣きのひどい子全てが発達障害ではないからです。
特に1〜3歳ごろは様々な能力を身につけていく時期なので
「ちょっとふつうじゃないかも」
と思っていても今後劇的に成長していくことは少なくありません。
一般的には発達障害かどうかの判断ができるのは集団生活(幼稚園や保育園)を始める3~4歳ころだと言われています。
つまり関係性の有無はある程度年を重ねてからでないと分かりません。
それよりも夜泣きの異常さは夜驚症という睡眠障害の現れかもしれません。
ちなみに睡眠障害に関しては以下の記事も参考にしてみてください。
パニック行動が特徴の夜驚症
夜驚症は深い眠りから中途半端に目覚めることで起こる睡眠障害の1つです。時期としては1歳~7歳未満にかけて発症することが多いです。
具体的には
- 大声で泣いたり叫んだりする
- 手足を激しくふるわせたり、ばたつかせたりする
- 汗を大量にかく
- 呼吸が荒くなる
といった症状が見られます。
夜泣きよりはなんとなくひどそうなイメージが湧いてきたのではないでしょうか。
夜泣きとの違い
「それじゃあ夜泣きとの一番の違いは何?」
ということですが、それは眠りの深さです。
夜驚症は眠りが深い状態のときに起こります。
なのでパニックの最中に親がいくら話しかけたり、なだめたりしても本人には届いていません。
一方夜泣きは眠りが浅い状態のときに起こります。
なのでお子さんに何かしてあげるとおさまることがあります。
夜驚症と同じ睡眠障害の1つに「夢遊病」があります。
泣くというよりは部屋を動き回ったり、着替えて外出し始めたりといった行動が見られます。このときも本人は無意識状態で自覚がありません
できることはある?それぞれの対処法
夜泣きと夜驚症とでは眠りの深さが違うので当然、対処法も変わってきます。
それぞれの対処法について解説します。
夜驚症のときの対処
夜驚症が起こっている際、本人に意識はありません。
正直なところ、ケガをしないように見守ってあげるしかないのです。
ただ、事前に寝室の環境を整えることはできます。
それに、ケガしないようなお部屋づくりは日常生活を安全に過ごす上でも大切です。
具体的には家具、家電の角やとがっている部分をカバーすることでぶつかったときの危険性は低くなります。
お近くのホームセンターでクッション材を探してみましょう。
万が一症状の頻度が多くなったり、症状の時間が長くなったりして悪化しているようであれば小児科やかかりつけ医への相談を検討しましょう。
夜泣きのときの対処
夜泣きに関してはこちらからの働きかけが有効です。
トントンしたり、音楽を聞かせたりその子に合った方法を見つけていきましょう。
それでも中には気難しい子も。
ママやパパが疲弊しそうであればグッズを使ってみてもよいでしょう。
グッズでの対処
具体的には以下のようなグッズがあります。参考にしてみてください。
概要 | 寝かしつけ用ぬいぐるみ |
価格 | 4,480円(税込)送料無料 |
特徴 | ・プロジェクタで天井に星空が映る ・カエルの音、川のせせらぎなどのメロディーが流れる ・洗濯できる ・単4形アルカリ乾電池3本で稼働 |
口コミではメロディーの音が大きすぎるという意見もありましたが、手触りに関しては多くの方が好意的な評価をしていました。
概要 | ベビー用エッセンシャルオイル |
価格 | 1,698円(税込)送料別 |
特徴 | ・現役の助産師の経験を反映して開発されている ・赤ちゃんにも安心の素材 ・10ml 入り(約200滴分) |
劇的な夜泣きの改善を感じた方はあまりいないようです。
ただ、お母さん自身がリラックスできたという喜びの声が多かったです!
夜泣きをしない習慣づくり
夜泣きが始まったから、落ち着かせようとする。
それは自然なことです。
ただ、それと並行して夜泣きをしないような習慣をつくろうとするのも長期的に大切な視点です。
そこで具体的な予防策についてですが、以下の動画が参考になると思います。
共通して大切なこと
睡眠についてはいまだに解明されていないことが多いです。
対処法はそれぞれで多少の異なっていますが、夜泣きと夜驚症では共通して「環境の変化や新しい刺激」が原因となりがちです。
- 虫をつかまえようとしたら向かってきてビックリした
- お遊戯会で主役になってドキドキする
- おともだちとの遠足がとても楽しかった
もちろんお子さんの挑戦は成長するのに必要なことなので応援してあげたいところです。
ただ、子どもたちにとっては私たち大人よりも毎日が新鮮で刺激的なものです。
大人にとってはささいなことでも彼らにはものすごく大きなチャレンジかもしれません。
なのでできるだけ、ほんの小さな出来事についてお子さんの気持ちを聞く時間を作りましょう。
これは睡眠トラブルの対策を超えて大切な習慣です。
お子さんが自分の気持ちを伝え、「ホッ」と安心できれば次のチャレンジにもつながるからです。
まとめ
お伝えした内容のまとめです。
- ひどい夜泣きと発達障害に関係性はあるが小さいうちは分からない
- ひどい夜泣きは発達障害というより夜驚症かも
- 夜驚症と夜泣きとでは眠りの深さが違い対処法も変わること
- 夜驚症も夜泣きも刺激が原因になりがち
今回紹介した睡眠トラブルは通常、学年が上がるにつれ自然におさまっていきます。
なのでもどかしいとは思いますが、就園のころまでは発達障害を気にするのではなく、いったん頭の隅に押しやっておく「気長さ」が大切です。
色々な人に相談しながら子育てに取り組んでいきましょう!