今日も皆さんと一緒に発達障害等に関する学びや情報交換の場所なることを願って投稿させて頂きます。
今日のトピックは「発達障害と身だしなみ」についてです。
あなたは、見た目の9割がその人の印象を決めることを知っていますか?
発達障害がある子供は身だしなみを整えるのが得意ではない場合があります。
「服の裏表が逆」・「インナーが出ている」・「髪がボサボサ」のような状態でも気にしない。
小さい頃なら可愛さがあり良いですが、小学生以上になると周りからは「だらしがない」と思われるかもしれません。
そこで今回は、発達障害がある子供が身だしなみを気軽に整えるライフハックを紹介していきます。
目次
なぜ発達障害がある子供は身だしなみが苦手なのか?
発達障害の影響により、身だしなみを整えるのが苦手な子供も多くいると思います。
身だしなみを整える時間の確保が難しかったり、身だしなみに意識が向かなかったり様々です。
身だしなみを整える為に、落ち着いて準備できる時間の確保や周囲の協力、またはママ・パパと一緒にチェックを行うことが大切です。
苦手な原因としては様々ですが、以下の場合もありますので発達障害の特徴も踏まえて説明していきます。
1.身だしなみに関心が無い
2.身だしなみを整える精神的余裕が無い
3.こだわりが強い
4.感覚が敏感(感覚過敏)あるいは鈍い(感覚鈍麻)
なお、発達障害に関しての詳しい記事は以下になりますので、参考にして下さい。
1.身だしなみに関心が無い
苦手な原因の1つとして、「身だしなみに関心が無い」ことが挙げられます。
周りからどう見られようが本人は関心が無いのでおかまいなし。
人に言われて初めて気が付く場合も多いのではないでしょうか?
自覚していない場合が多いので、都度注意してあげましょう。
発達障害の子どもは、他人からどう見られているのか意識しにくいので、身だしなみに関心が向かないことがあります。服装や髪形が乱れていても、人に言われなければ気づきません。
国立障害者リハビリテーションセンターhttp://www.rehab.go.jp/ddis/aware/lady/younglady/behave/#:~:text=%E7%99%BA%E9%81%94%E9%9A%9C%E5%AE%B3%E3%81%AE%E5%AD%90%E3%81%A9%E3%82%82%E3%81%AF,%E3%81%86%E3%81%BE%E3%81%8F%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%81%AA%E3%81%84%E5%AD%90%E3%81%A9%E3%82%82%E3%82%82%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
2.身だしなみを整える精神的余裕が無い
精神的余裕がない可能性もあります。
朝起きるのが苦手だったり、一度に複数のことをこなすことが苦手な子供もいるでしょう。
その場合は、時間が足りず何から手をつけて良いのか分からずにパニックに陥ってしまい、身だしなみを整える余裕がないことになります。
結果、「服の裏表が逆」・「髪がボサボサ」といった状態になってしまうのです。
3.こだわりが強い
発達障害を持つ子供の中には、こだわりが強い場合があります。
「自分がこうやる!」と決めたことに対しては意地でも曲げません。
身だしなみについても、自分が気に入った服・着方があれば同じことを求めるでしょう。
4.感覚が敏感(感覚過敏)あるいは鈍い(感覚鈍麻)
「感覚過敏」や「感覚鈍麻」も影響している可能性があります。
例えば、感覚過敏の場合「体を締め付ける服」・「タグやチクチクする服の材質」に対して、敏感に反応する子もいるでしょう。
その為、服がなるべく肌に当たらないような着方(ずらしたり・はだけたり)をしてしまい、周りからは身だしなみがきちんとできていないと思われることがあるかもしれません。
感覚鈍麻の場合は、「痛み」・「暑さ・寒さ」に鈍感な状態のことです。
暑さや寒さに鈍感である為、「夏でもセーターを着る」・「冬でも半袖・短パン」といった服装でいることで身だしなみができていないと思われることがあります。
「感覚過敏」・「感覚鈍麻」について解説や対応方法を説明している動画が下記になります。
身だしなみを整えるおすすめ方法5選!
発達障害を持つ子供には「何を・いつ・どのように」を都度伝えてあげる必要があります。
ママ・パパにとっても何をするのか明確にしていることで慌てずに準備ができるでしょう。
そこで身だしなみを整える方法として5つの方法を紹介します!
1.着替えのタイミング・時間を決める
パジャマから服に着替えるタイミングを明確に決めておくのも有効な方法です。
「起きたらすぐに」・「顔を洗ったら」・「朝ごはんを食べたら」のように、タイミングや時間を決めて下さい。
「いつでも良い」となってしまうと、ダラダラと着替えずに過ごしてしまうので、あらかじめ決めておくことで習慣として身につくでしょう。
2.夜の間にできることは済ませておく
朝早く起きるのが得意な場合は身支度にかける時間を多くとれるのですが、発達障害のある子供は朝や出発前に行動するのが苦手な傾向にあります。
朝にお風呂に入ればいいか、服を決めればいいか~。と思って朝を迎えると、思ったよりもギリギリに起きてしまってお風呂に入る時間がない、あるはずの髭剃りがみあたらない、着ていくはずの服を洗濯していなかった…!
そのようなことはないでしょうか。
3.絵(イラスト)カードを使う
絵(イラスト)カードは、発達障害を持つ子供にとって「何をするのか」をイメージしやすくなります。
言葉よりも目で入る情報の方が理解しやすく、ママ・パパにとっても伝えやすさの面から便利ですよ♪
下記で紹介する絵カードを「部屋」・「トイレ」・「洗面所」等に置くことで、何をするのかが理解しやすくなります。
4.服のコーディネートセットを作る
朝や出発前にバタバタしないように、夜に服を決めておくことが大事です。
このTシャツにはこのパンツ、といったコーディネートのセットが数セットあるとより早く準備ができるので、用意しておくことをおすすめします。
また、慣れないうちは、白や黒、グレーなど無難な色でコーディネートすることをおすすめします。
こちらの動画では、コーディネートをそのままハンガーにおける方法も紹介されています!使用するのは100均でも買えてしまう”リング”です。
5.気に入った服はまとめ買い
よく着る服は、似たような型や色の同じような服を何枚も用意しておくと便利です。
理由として、「洗濯中でも何枚かあれば着まわしできる」「気に入った服であれば悩まない」ことです。
その際に同じデザインや材質であっても、色違いでまとめ買いすることでレパートリーが増えますよ♪
まとめ
発達障害を持つ子供が身だしなみを整える為に、落ち着いて準備できる時間の確保や周囲の協力、またはママ・パパと一緒にチェックを行うことが大切です。
身だしなみを整えるためには朝バタバタするのではなく、夜のうちにできることをやっておくことがとても必要でしょう。
余裕をもって準備ができるようにするため、清潔感の服のコーディネートをある程度決めておくなど、ライフハックを活用して身だしなみを整えていきましょう。